ヒホン国際映画祭
ヒホン国際映画祭 | |
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イベントの種類 | 映画祭 |
通称・略称 | FICX |
開催時期 | 毎年11月 |
初回開催 | 1963年 |
会場 | スペイン ヒホン |
主催 | Divertia Gijón |
来場者数 | 102,000人(2023年) |
公式サイト | |
備考: 国際映画製作者連盟(FIAPF)公認 アカデミー賞公認 ゴヤ賞公認 |
ヒホン国際映画祭(ヒホンこくさいえいがさい、スペイン語: El Festival Internacional de Cine de Gijón)は、1963年に設立され、毎年11月にスペイン北部アストゥリアス州の港町ヒホンで開催される映画祭。サン・セバスティアン国際映画祭、バリャドリッド国際映画祭に次いで、スペインで最も歴史ある映画祭の一つ。
解説
[編集]国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭であり、釜山国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭などと同じコンペティティブ・スペシャライズド長編映画祭に認定されており、新進気鋭の映画作家へ特別な注意を払っている [1]。
過去数年間、独立系映画界の最も権威ある専門家たちが映画祭に参加しており、その中にはアッバス・キアロスタミ、アキ・カウリスマキ、トッド・ヘインズ、ペドロ・コスタ、ポール・シュレイダー、エミール・クストリッツァ、アミール・ナデリ、鈴木清順、ケネス・アンガー、ウルリッヒ・ザイドル、ハル・ハートリー、ツァイ・ミンリャン、クレール・ドニなどの監督が含まれている。 また、ジョン・ケイル、マリア・シュナイダー (女優)、モンテ・ヘルマン、フリオ・メデム、フェレ・マルティネスなど、国内外の映画関係者が国際審査員として参加し、映画祭の各セクションで作品を紹介したり、賞を受賞したりしている。 映画祭期間中は監督とのミーティング、コンサート、音楽ライブパーティーなど、多くのイベントが開催される。 また映画祭は、さまざまなコンペティション部門でいくつかの賞を授与しており、そのために、各国の映画関係者5名以上で構成される国際審査員、17歳から25歳までの若者10-15名で構成されるユース審査員、そして国際批評家連盟(FIPRESCI)審査員が参加している[2][3]。
近年はホン・サンス監督の『夜の海岸で一人』が2017年に主演女優賞(キム・ミニ)[4]、『川沿いのホテル』が2018年に最優秀作品賞・脚本賞・最優秀男優賞の3冠[5]、『あなたの顔の前に』が2021年に審査委員特別賞[6]を受賞している。
日本映画の上映・受賞
[編集]- 1998年『バレット・バレエ』(監督:塚本晋也)オフィシャル・コンペティション国際長編映画部門 選出上映[7]。
- 2001年『ピストルオペラ』(監督:鈴木清順)招待上映[8]。
- 2005年『埋もれ木 (映画)』(監督:小栗康平)オフィシャル・コンペティション国際長編映画部門 選出上映[9]。
- 2009年『ワカラナイ』(監督:小林政広)オフィシャル・コンペティション国際長編映画部門 選出上映[10]。
- 2012年『ももいろそらを』(監督:小林啓一)オフィシャル・コンペティション国際長編映画部門 グランプリ受賞[11][12]。
- 2020年『風の電話 (映画)』(監督:諏訪敦彦)Albarオフィシャル・コンペティション国際長編映画部門(*長編4作目以上の監督作) 選出上映[13]。
- 2023年『悪は存在しない』(監督:濱口竜介)、『PERFECT DAYS』(監督:ヴィム・ヴェンダース)Crossroads部門(*サン・セバスティアン国際映画祭とのコラボレーション部門) 特別上映[14]。
- 2024年『光る川(英題:River Returns)』(監督:金子雅和)Retueyosオフィシャル・コンペティション国際長編映画部門(*長編4作目未満の監督作) ユース審査員最優秀長編映画賞 受賞[15][16]。
脚注
[編集]- ^ “Gijon International Film Festival”. FIAPF (FIAPF). (2023年11月1日) 2023年11月1日閲覧。
- ^ “FICX Gijón International Film Festival 62nd Edizione”. CINE CITTA (CINE CITTA). (2023年8月5日) 2023年8月5日閲覧。
- ^ “The Gijón Film Festival Gijón of cinema”. Asturias.com (Asturias.com). (2022年11月7日) 2022年11月7日閲覧。
- ^ “キム・ミニがスペイン映画祭で主演女優賞を受賞”. KBS WORLD (KBS WORLD). (2017年11月28日) 2017年11月28日閲覧。
- ^ ““韓国版ゲス不倫”ホン・サンス&キム・ミニによる最新映画が公開間近。国際映画祭で3冠を達成した話題作”. スポーツソウル日本版 (スポーツソウル日本版). (2019年3月27日) 2019年3月27日閲覧。
- ^ “元女優の心の旅路『あなたの顔の前に』”. VOID (VOID). (2022年6月9日) 2022年6月9日閲覧。
- ^ “36th Gijón International Film Festival”. IMDb (IMDb). (1998年12月4日) 1998年12月4日閲覧。
- ^ “TokioGijón Seijun Suzuki, iconoclasta realizador nipón reivindicado por Tarantino o Jarmusch, es homenajeado por el Festival de Cine de Gijón, donde se repasa la casi totalidad de su obra, incluido su último filme, «Pistol Opera».”. LA LUNA (LA LUNA). (2001年11月23日) 1998年12月4日閲覧。
- ^ “43rd Gijón International Film Festival”. IMDb (IMDb). (2005年12月1日) 2005年12月1日閲覧。
- ^ “47th Gijón International Film Festival”. IMDb (IMDb). (2009年12月5日) 2009年12月5日閲覧。
- ^ “50th Gijón International Film Festival”. IMDb (IMDb). (2012年12月3日) 2012年12月3日閲覧。
- ^ “「ももいろそらを」日本映画初のヒホン国際映画祭グランプリ受賞!”. 映画.com (映画.com). (2012年12月3日) 2012年12月3日閲覧。
- ^ “58th Gijón International Film Festival”. IMDb (IMDb). (2020年12月7日) 2020年12月7日閲覧。
- ^ “61st Gijón International Film Festival Crossroads section”. 61st Gijón International Film Festival (61st Gijón International Film Festival). (2023年10月20日) 2023年10月20日閲覧。
- ^ “River Returns”. Gijón International Film Festival (Gijón International Film Festival). (2024年11月23日) 2024年11月23日閲覧。
- ^ “金子雅和監督最新作『光る川』第62回ヒホン国際映画祭ユース審査員最優秀長編映画賞受賞!2025年3月公開決定&場面写真解禁”. Cinema Factory (2024年11月25日). 2024年11月25日閲覧。