ヒートホーク
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(ヒートサーベルから転送)
ヒートホーク(heat hawk)とは、アニメ『機動戦士ガンダム』などガンダムシリーズに登場する架空の武器。
概要
[編集]テレビアニメ『機動戦士ガンダム』第4話から登場。ザクII S型(シャア専用ザク)がガンダムとの交戦時に使用し、ガンダムバズーカを切断したほか、ビームサーベルとのつば迫り合いを行った。「ヒートホーク」という呼称は第5話で言及されており、同話では赤熱化してガンダムシールドに損傷を与えているほか、第21話ではタチ機のザクIIがヒートホークによってガンダムの脇腹部に損傷を与えている。
設定面では、高熱を発生して敵を切断すると説明されている資料[1][2]のほか、宇宙空間におけるコロニー建設作業用の工具が発展したものであり、高周波誘電や超音波振動によって刃を高温化している(振動剣)と説明されている資料[3]もみられる。
バリエーション
[編集]- 大型ヒート・ホーク(ザクII FS型ガルマ・ザビ専用機用)
- ザクII FS型ガルマ・ザビ専用機用に開発された大型ヒート・ホーク、ザクII用の通常型の物より質量と出力を向上させたタイプで通常型より刃を大きくし先端も鋭利になっている。
- 大型ヒート・ホーク(ザクIIドズル・ザビ専用機用)
- ザクIIドズル・ザビ専用機用に開発されたヒート・ホークでType-L2型と呼ばれるタイプ、ドズル・ザビ専用機以外ではザクII FS型シン・マツナガ専用機に装備されたとする、全体のサイズが非常に大型化されており取り回しは通常のタイプよりかなり劣る、その分重量による破壊力や刃の大型化、出力の向上によって攻撃性能が大きく向上している。
- アクト・ザク専用大型ヒート・ホーク
- アクト・ザク用に開発された大型ヒート・ホーク、ザクII用の通常のものから出力の向上と刃の大型化に加えてグリップの延長が図られてるいる、グリップには折り畳み機構が追加されており取り回しや携帯性にも優れる。
- ヒート・トマホーク
- ドワッジ用に開発されたヒート・ホークのバリエーションのひとつ、ヒート・ホークの刃を両側につけることで両刃にし取り回しと攻撃力を向上させたタイプ。
- ヒート・ランサー
- 折り畳み機構を持つ伸縮式のロッドの先端にヒート・ホークの刃を装着して斧槍化したもの、取り回しが難しいが攻撃範囲に優れる、ドム高速実験型やイフリート(ダグ・シュナイド機)等に装備された。
- ハイザック用ヒート・ホーク
- ハイザック用に開発された改良型のヒート・ホーク、ザクIIの物に比べ刃が若干大型化されている。ハイザックは2種類のビーム兵器を同時に運用することができず、装備としてビームライフルを選択した場合、白兵戦用の武器としてビームサーベルを使用することができないため開発された。
宇宙世紀以外でのヒートホーク
[編集]アフターウォーを舞台にしたテレビアニメ『機動新世紀ガンダムX』では、旧革命軍の機体であるジェニスの装備としてヒートホークが存在する[4]。
グッズ化
[編集]2020年には、ヒートホークをモチーフとしたペーパーナイフが、BANDAI SPIRITSやサンスター文具から発売されている[5][6]。
脚注
[編集]- ^ 『ガンダムセンチュリー』みのり書房、1981年9月、銀河出版、2000年3月(復刻版)、37頁。ISBN 4-87777-028-3
- ^ 『機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション1 ザク編』講談社、1984年4月2日、2006年7月(復刻版)、88頁。ISBN 978-4-06-372175-1
- ^ 『マスターアーカイブ モビルスーツ MS-06 ザクII』ソフトバンククリエイティブ、2017年3月、126-127頁。ISBN 978-4-79-738800-8
- ^ 『機動戦士ガンダム MS大全集2015』メディアワークス、2015年6月発売、457頁。ISBN 978-4-04-865096-0
- ^ “「機動戦士ガンダム」の「ヒートホーク」をモチーフにしたペーパーナイフが登場”. GAME Watch (インプレス). (2020年2月20日) 2021年5月11日閲覧。
- ^ “『ガンダム』シャア専用ヒートホーク型のペーパーナイフが登場!シャア専用を印象づけるメタルレッドのメッキ塗装!”. 電撃ホビーウェブ (KADOKAWA). (2020年10月23日) 2021年5月11日閲覧。