ビジョン・クエスト/青春の賭け
ビジョン・クエスト/青春の賭け | |
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Vision Quest | |
監督 | ハロルド・ベッカー |
脚本 | ダリル・ポニックサン |
原作 | テリー・デイヴィス |
製作 |
ピーター・グーバー ジョン・ピーターズ |
製作総指揮 | アダム・フィールズ |
出演者 |
マシュー・モディーン リンダ・フィオレンティーノ |
音楽 | タンジェリン・ドリーム |
撮影 | オーウェン・ロイズマン |
製作会社 | ワーナー・ブラザース |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
1985年2月15日 1985年8月3日 |
上映時間 | 106分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $12,993,175[1] |
『ビジョン・クエスト/青春の賭け』(原題:Vision Quest)は、1985年制作のアメリカ合衆国の映画。
ワシントン州の高校でレスリング部に所属する男子生徒の、過酷なトレーニングに打ち込む日々と、年上女性との恋を描いた青春ドラマ。
あらすじ
[編集]緑豊かなワシントン州スポケーン。ラウデン・スウェインはトンプソン高校に通う18歳の高校生である。彼は先週18歳になったばかりだが、漫然と日々を過ごしていたことを反省し、なにかやらねばならないと決意する。
レスリング部の190ポンド(82キロ)級でトップの彼は、高校対抗試合で降級して178ポンド(77キロ)級に挑戦したいと宣言し、みんなを驚かせる。コーチに呼び出された彼は、さらに下の168ポンド(73キロ)級でブライアン・シュートと戦いたいと告白する。ブライアン・シュートはフーバー高校の168ポンド級の州チャンピオンで、そのあまりの強さ故にモンスターの異名を持っていた。10キロ近く減量するだけでも大変なのに、その上モンスターのシュートを相手にするとは正気ではないと、コーチに呆れられる始末だった。チームの和を乱す自分勝手なメンバーだとして、主将のオットーはラウデンを目の敵にしていた。
ある日、ラウデンが学校帰りに父親の働く中古車店の前を通りかかると、人だかりができていた。カーラという若い女性にポンコツ車を売りつけた経営者を、従業員であるラウデンの父親が殴ったのだ。車の故障が直るまで、カーラはスウェイン家に滞在することになった。彼女はニュージャージーからサンフランシスコへ向かう途中だった。ラウデンの母親は男を作って家を出ていた。
カーラと同居を始めてから、次第にラウデンは彼女に心を奪われていく。レスリングのトレーニングにもいまいち身が入らない。過度のトレーニングと減量のため、授業中に失神した彼は、国語のテネラン先生に、カーラに対する恋慕を告白する。
コーチ室に呼び出されたラウデンは、降級してシュートと戦うなどというバカげた考えは捨てて、今のクラスで州チャンピオンを目指して奨学金を得るべきだと、コーチに諭される。が、彼は決心を翻そうとしない。無謀なチャレンジで将来を棒に振るのは許さない、それが嫌ならやめちまえと、とうとうコーチもさじを投げた。遅刻してジムに戻ったラウデンは、それでもチーム・プレイヤーかと、オットーになじられる。レスリングはチーム競技じゃない、マットに出ているときチームが力になるかと、ラウデンは言い返し、ペグボードを登り始める。みんなトレーニングをやめてペグボードの下に集まり始める。いつの間にかオットーはラウデンに声援を送り始めていた。そしてとうとう、ラウデンはペグボードの頂上にたどり着く。チームメートからは割れんばかりの拍手。そこへやってきたコーチも彼の熱意に折れ、お前には負けた、飢え死にだけはするなよと、降級を認める。
パブでカーラとテネラン先生が会っているのを見て、ラウデンは嫉妬し、カーラとラウデン先生を露骨に無視し、避けようとする。そのことをカーラになじられ、つい彼女をベッドに押し倒そうとするが、彼女の激しい抵抗を受ける。セックスしか頭にないガキなんかに興味はないと、彼女から厳しい批判を受け、彼は反省する。
シュートとの試合が目前に迫った週末、山奥に独り住まいする父の体の具合が悪いので、様子を見に行ってほしいと、ラウデンは父親から頼まれる。彼はカーラと一緒に車で出かける。道中、ラウデンは自分は童貞なのだと、彼女に打ち明ける。彼女もまた、テネランとはなにもない、ただの友達だと告げる。しかし彼には信じられなかった。セックスがすべてではない、そこが分からないところがまだ子供なのだと、彼女は彼を諭す。
祖父を見舞った帰り道、ついにラウデンとカーラは結ばれる。彼はすっかり舞い上がり、シュートとの試合も、そのためのつらい減量も、どうでもよくなってきたと彼女に言う。そんな彼に、一度決めたことはやり遂げて、シュートと戦うと約束してと、彼女は言う。
その後、彼女はなにも言わずに家を出て行く。学校から帰宅したラウデンは、彼女が去ったことを知り、呆然とする。
いよいよフーバー高校との試合の日がやってくる。ロッカールームで着替えている彼のところに、不意にカーラが現れる。黙って去ったことを責める彼に、私がいたらあなたは試合を捨てていた、一度決めたことはやり遂げてほしかったと、彼女は言う。悔いはないと言うラウデンに、あいつをやっつけてと、彼女は言った。
ラウデンとシュートの試合が始まる。勝負はまったくの互角で、白熱のシーソーゲームが続く。が、4点の僅差でシュートがリードしていた。試合の残り時間はあと27秒。果たしてラウデンは逆転できるのか。
キャスト
[編集]- ラウデン・スウェイン:マシュー・モディーン
- カーラ:リンダ・フィオレンティーノ(吹替:高島雅羅)
- ラリー・スウェイン:ロニー・コックス
- バルドザー:フォレスト・ウィテカー
- クーチー:マイケル・ショーフリング
- ブライアン・シュート:フランク・ジャスパー(吹替:大塚明夫)
- テネラン先生:ハロルド・シルヴェスター(吹替:西村知道)
- コーチ:チャールズ・ハラハン
- エルモ:J・C・クイン
- マージ:ダフネ・ズニーガ
- ラファエル・スバージ
- クーチーの父:ジェームズ・ギャモン
- ロバーツ・ブロッサム
- クラブシンガー:マドンナ(カメオ出演)