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ビバップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビ・バップから転送)
ビバップ
様式的起源 ラグタイムブルースワーク・ソングスウィング・ジャズ黒人霊歌
文化的起源 1940年代後半
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
使用楽器 コルネット、サックス、トロンボーン、トランペット、ギター、ウッド・ベース、ベースドラムピアノ、オルガンなど
融合ジャンル
フリー・ジャズ
関連項目
本文参照
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ビバップ (bebop) は、1940年代に成立したとされる、ジャズの一形態。スウィング・ジャズの終焉後に発生したモダン・ジャズの起源は、このジャズ様式にあるというのが、一般的な見解である。仮名表記によって、ビー・バップビ・バップなどとも記される。

概要

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マンネリ化したスウィング・ジャズ[注 1]に飽きた、即興演奏が好きなチャーリー・パーカーディジー・ガレスピーらのジャズマンたちが、ミントンズ・プレイハウスなどのライヴハウスなどの閉店後に、ジャム・セッションをやることで生まれた[1](ディジー・ガレスピーは、自分やチャーリー・パーカー、セロニアス・モンクが創始者ではなくいつの間にかできたスタイルであることを断った上で、強いて(創始者を)挙げるとするなら、リズム・パターンに大きな影響を与えたケニー・クラークが一番重要人物といえると発言している)[2]

ビバップの登場により、それまで「大衆音楽・娯楽音楽」のみを演奏するとみられていた黒人音楽が、「芸術音楽」も演奏できると認識を改めさせる契機となった。

最初に決まったテーマ部分を演奏した後、コード進行に沿った形でありながらも、自由な即興演奏[3](アドリブ、インプロヴィゼーション)を順番に行う形式が主となる。基本的には、コード構成音や音階に忠実にアドリブ演奏しながらも、テーマのメロディーの原型をとどめないくらい、長めのインプロヴィゼーションが導入された演奏となっていった。そのため、技術的に優れた演奏が多い反面、長いアドリブのために、アドリブ自体が主体になってしまう側面があった。また、スウィングのように娯楽のための音楽、ダンスのための音楽から、当事者にとっては演奏することが目的となった音楽、聞く側にとっては踊ることはできず、聴くだけの音楽になってしまったとの批判もあった。

ビバップの音楽理論

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ビバップの時代には、チャーリー・パーカー[4]ディジー・ガレスピーらにより和声が極限まで拡張されることとなった。具体的には原曲のコード進行を、さまざまな代理和音を用いてリハーモナイズしたり、頻繁な内部転調を行う、あるいはテンションノートが積極的に用いられるなどである。このようにしてビバップの演奏では調性が希薄になった。

コードの進行がフレーズから聞き取れるようなフレーズづくりもビバップの特徴である[注 2]

しかしこのスタイルは、1950年代終わりごろには、誰がやっても同じようなアドリブになってしまう状況に陥り、行き詰まった。フリー・ジャズはこの行き詰まりを打破するべく生まれたジャンルのひとつである。

代表的なアーティスト

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トランペット

トロンボーン

サクソフォーン

ピアノ

ベース

ギター

ヴィブラフォン

ドラムス

脚注

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注釈

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  1. ^ ベニー・グッドマン、デューク・エリントンらによる、踊らせることが主体の娯楽音楽。
  2. ^ 限定進行音(3度音や7度音、それにテンションノートなど、次に鳴らすべき音が調性システム上決まっている音のこと)の解決をきちんと守るなど。

出典

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  1. ^ 「リズム&ブルースの死」p.69 ネルソンジョージ、早川書房
  2. ^ 小川隆夫『マイルス・デイヴィスの真実』平凡社、2002年。 
  3. ^ https://music.stackexchange.com/questions/22726/what-improvisational-techniques-were-employed-by-thelonious-monk-and-charlie-par
  4. ^ http://www.allmusic.com/artist/charlie-parker-mn0000211758

ビブリオグラフィ

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  • 細川周平、後藤雅洋、村井康司、寺島靖国、小川隆夫、加藤総夫、柳沢てつや、北里義之、大村幸則、瀧口秀之、西島多恵子、山下泰司、黒田京子、桜井圭介、上野俊哉、米田栄、田辺秀樹、高橋順一、川竹英克、田村和紀夫、大宅緒、高見一樹、島原裕司、柴俊一『新版 ジャズを放つ』洋泉社、1997年、22頁。ISBN 4896912500 

関連項目

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