コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

オスカー・ペティフォード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オスカー・ペティフォード
Oscar Pettiford
オスカー・ペティフォード(1946年)
基本情報
生誕 (1922-09-30) 1922年9月30日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 オクラホマ州オクマルギー
死没 (1960-09-08) 1960年9月8日(37歳没)
ジャンル ジャズビバップサード・ストリーム
職業 ミュージシャン、作曲家
担当楽器 ダブルベースチェロ
活動期間 1942年 - 1960年
レーベル デビュー、Bethlehem、ABC
オスカー・ペティフォード。右側はジュニア・ラグリン(1946年)

オスカー・ペティフォードOscar Pettiford1922年9月30日 - 1960年9月8日)は、アメリカ合衆国ジャズダブルベース奏者、チェロ奏者、作曲家ビバップ奏法での最初期の演奏者の1人。

略歴

[編集]

オクラホマ州オクマルギー英語版出身。母はチョクトー族、父はチェロキー族アフリカ系アメリカ人の子供として生まれた[1]

家族のバンドで歌い踊って育ったが、12歳でピアノ、14歳でダブルベースを始める。他人のベース演奏が気に入らず、独自の奏法を始めた。ミルト・ヒントンなど、まわりからは称賛されたが、1941年、「これじゃ食えない」と思い引退。数か月後、ヒントンに会い音楽に連れ戻された。

1942年、チャーリー・バーネット・バンドに加入、1943年、コールマン・ホーキンスと『The Man I Love』を録音し、一般の耳目を集める。この時期アール・ハインズベン・ウェブスターとも録音。

1943年にディジー・ガレスピーとバップ・バンドを始める。1945年、ホーキンスとハリウッドに行き、ジャズのサントラで有名なミステリー映画『The Crimson Canary』に出演した。

1945年から1948年にかけてはデューク・エリントン楽団で、1949年にはウディ・ハーマン楽団で演奏。1950年代は自身のバンドで活動。リーダーとしてキャノンボール・アダレイを発掘した。

音楽性

[編集]
ガレスピーを含むペティフォード楽団のシングル「Worried Life Blues」(1945年)

ジャズにおけるチェロのソロ演奏の創始者とされる。チェロに転向したきっかけは1949年に腕を骨折し、ベースが弾けなかったのでチェロを試したという。翌年、チェロでは初録音を行った。

1950年代にデビュー、Bethlehem、ABCパラマウントなどのレーベルに録音を残している。

1958年にデンマークコペンハーゲンに移住してからはヨーロッパでも録音を行った。

チャールズ・ミンガスとともに、ベース奏者のバンド・リーダーとしては最も録音が多い。

1960年にコペンハーゲンでポリオに似た感染症により、38歳の若さで死去。

ディスコグラフィ

[編集]

リーダー・アルバム

[編集]
  • The New Oscar Pettiford Sextet (1953年、Debut)
  • 『オスカー・ペティフォード・セクステット』 - Oscar Pettiford Sextet (1954年、Vogue) ※旧邦題『ベースの芸術』
  • 『オスカー・ペティフォード・モダン・クインテット』 - Oscar Pettiford (1954年、Bethlehem)
  • 『ベイシカリー・デューク』 - Basically Duke (1954年、Bethlehem)
  • 『アナザー・ワン』 - Another One (1955年、Bethlehem)
  • 『オスカー・ペティフォードの真髄』 - Oscar Pettiford Volume 2 (1956年) ※上記アルバムの再発
  • 『オスカー・ペティフォード・イン・ハイファイ』 - The Oscar Pettiford Orchestra in Hi-Fi (1956年、ABC-Paramount)
  • 『オスカー・ペティフォード・イン・ハイファイ Vol.2』 - The Oscar Pettiford Orchestra in Hi-Fi Volume Two (1957年、ABC-Paramount)
  • Discoveries (1986年、Savoy) ※1952年-1957年録音
  • 『ベース・バイ・ペティフォード/バーク』 - Bass By Pettiford/Burke (1957年、Bethlehem) ※ヴィニー・バークとのカップリング
  • 『ウィナーズ・サークル』 - Winner's Circle (1957年、Bethlehem) ※with ジョン・コルトレーン
  • 『ウインナ・ブルース (ザ・コンプリート・セッション)』 - Vienna Blues – The Complete Session (1959年、Black Lion) ※with ハンス・コーラー、アッティラ・ゾラ―、ジミー・プラット
  • The Complete Essen Jazz Festival Concert (1960年、Black Lion) ※with コールマン・ホーキンスバド・パウエルケニー・クラーク
  • 『マイ・リトル・セロ』 - My Little Cello (1960年、Debut) ※『Last Recordings of the Late Great Bassist』『Montmartre Blues』としても発売
  • 『ブルー・ブラザース』 - Blue Brothers (1973年、Black Lion) ※1959年-1960年録音
  • Bass Hits (1998年、Topaz) ※1943年-1946年録音
  • First Bass (2000年、IAJRC) ※1953年-1960年録音

参加アルバム

[編集]

デューク・エリントン

  • 『グレート・タイムズ!』 - Great Times! (1963年、OJC) ※with ビリー・ストレイホーン、1950年録音
  • Carnegie Hall Concert January 1946 (1977年、Prestige)
  • Carnegie Hall Concert December 1947 (1977年、Prestige)
  • 1947-1948 (2000年、Classics)
  • 1949-1950 (2001年、Classics)

その他

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]