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ピロカルピン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピロカルピン
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
MedlinePlus a608039
胎児危険度分類
  • C
法的規制
薬物動態データ
生物学的利用能?
血漿タンパク結合?
代謝?
半減期50 分 (5 mg), 90 分 (10 mg)
排泄腎臓、尿中に排泄
データベースID
CAS番号
92-13-7 チェック
54-71-7 (hydrochloride)
ATCコード N07AX01 (WHO) S01EB01 (WHO)
PubChem CID: 5910
IUPHAR/BPS英語版 305
DrugBank DB01085 チェック
ChemSpider 5699 チェック
UNII 01MI4Q9DI3 チェック
KEGG D00525  チェック
ChEBI CHEBI:8207 チェック
ChEMBL CHEMBL550 チェック
化学的データ
化学式C11H16N2O2
分子量208.257 g/mol
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ピロカルピン(英:Pilocarpine)はアルカロイドの一種で、非選択的ムスカリン受容体刺激薬。ヒスチジン由来の化合物であり、アルカロイドとしては珍しいイミダゾール骨格を有する。有機溶媒への溶解性は高くない。医薬品としては塩酸ピロカルピンとして発売されている。

ムスカリン受容体を介して眼圧を低下させるため、点眼薬として緑内障の治療に用いられる。また、下記の作用から内服薬の形で口腔乾燥症の治療薬としても用いられている。

副交感神経末梢を興奮させるため、汗腺唾液腺涙腺の分泌を促進させ、瞳孔を縮小するなどの作用を起こす。この作用はアトロピンと拮抗することから、アトロピン中毒の治療にも用いられる(逆にピロカルピン中毒の場合はアトロピンが処方される)。

1875年ブラジル原産のミカン科の植物ヤボランジ(Pilocarpus jaborandi)から発見・命名された。現在も、同属の P. microphyllus の葉から抽出・生産される。

全身作用と関連する副作用

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胃酸唾液の分泌過多、血圧の低下をきたすことがある。網膜剥離を引き起こすこともある。

効能・効果

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緑内障、診断または治療を目的とする縮瞳[1]

脚注

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  1. ^ サンピロ点眼液”. 2015年8月31日閲覧。