ピーコ・デッラ・ミランドラ賞
表示
ピーコ・デッラ・ミランドラ賞(ピーコ・デッラ・ミランドラしょう、イタリア語: Premio Pico della Mirandola)は、イタリア語作品の優れた翻訳に対して贈られる賞。学識経験者による選考を経て、イタリア文化会館により授与される。
ルネサンス期の人文学者ピーコ・デッラ・ミランドラの名にちなむもので、1987年(昭和62年)に発足。2007年に中断されたが、2014年より須賀敦子翻訳賞に継承された。
過去の受賞者と作品
[編集]第1回(1988年)~第4回(1994年)
[編集]第1回(1988年)
[編集]- 河島英昭(かわしま ひであき)/ジュゼッペ・ウンガレッティ(en:Giuseppe Ungaretti)『ウンガレッティ全詩集』(筑摩書房、1988年/岩波文庫、2018年)
第2回(1989年)
[編集]- 須賀敦子(すが あつこ)/ナタリア・ギンズブルグ(Natalia Ginzburg)『マンゾーニ家の人々』(白水社、1988年/白水Uブックス(上下)、2012年)
第3回
[編集]- 平川祐弘(ひらかわ すけひろ)/アレッサンドロ・マンゾーニ(it:Alessandro Manzoni)『いいなづけ―17世紀ミラーノの物語』(河出書房新社、1991年、河出文庫、2006年)
第4回(1994年)
[編集]- 福鎌忠恕(ふくかま ただひろ)/ジャンバッティスタ・ヴィーコ(Giambattista Vico)『ヴィーコ自叙伝』(法政大学出版局、1990年)[1]
第5回(1996年)~第9回(2000年)
[編集]第5回(1996年)
[編集]- 武谷なおみ(たけや なおみ)/プリーナ・リコッティ(Eugenia Salza Prina Ricotti)『古代ローマの饗宴』(平凡社、1991年/講談社学術文庫、2011年)
第6回(1997年)
[編集]- 柴野均(しばの ひとし)/ロザリオ・ロメーオ(it:Rosario Romeo)『カヴールとその時代』(白水社、1992年)
第7回(1998年)
[編集]- 北村暁夫(きたむら あけお)/サルヴァトーレ・ルーポ(Salvatore Lupo)『マフィアの歴史』(白水社、1997年)
第8回(1999年)
[編集]- 須藤祐孝(すとう ゆうこう)/ジロラモ・サヴォナローラ(Girolamo Savonarola)『ルネサンス・フィレンツェ統治論』(無限社、1998年)
第9回(2000年)
[編集]第10回(2001年)~第15回(2007年)
[編集]第10回(2001年)
[編集]- 池田廉、澤井繁男、服部文彦、永井三明、米山喜晟、在里寛司、岩倉具忠、藤沢道郎、武田好、石黒盛久(共同受賞)
- ニッコロ・マキャヴェッリ著『マキァヴェッリ全集』全6巻(筑摩書房、1998-2000年)[2]
第11回(2002年)
[編集]- 脇功(わき いさお)/ルドヴィーコ・アリオスト(Ludovico Ariosto)『狂えるオルランド』(名古屋大学出版会、2001年)[3]
第12回(2003年)
[編集]第13回(2004年)
[編集][文学部門]
- 堤康徳(つつみ やすのり)/イタロ・ズヴェーヴォ(Italo Svevo)『トリエステの謝肉祭』(白水社、2002年)[5]
[評論・研究書部門]
- 加藤守通(かとう もりみち)/ヌッチョ・オルディネ(Nuccio Ordine)『ロバのカバラ―ジョルダーノ・ブルーノにおける文学と哲学』(東信堂、2002年)
第14回(2005年)
[編集]- 中山エツコ(なかやま えつこ)/トンマーゾ・ランドルフィ(en:Tommaso Landolfi)『月ノ石』(河出書房新社、2004年)
第15回(2007年)
[編集]- 山田忠彰(やまだ ただあき)、尾河直哉(おがわ なおや)
- ベネデット・クローチェ、ルイジ・パレイゾン(Benedetto Croce、Luigi Pareyson)
脚注
[編集]- ^ “ヴィーコ自叙伝”. 法政大学出版局. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “名著、げすとこらむ。(武田好):100分 de 名著”. NHK. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “2002年度受賞一覧”. 名古屋大学出版会. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “ブラマンテ”. 中央公論美術出版. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “堤 康徳 (Tsutsumi Yasunori) - ピーコ・デッラ・ミランドラ賞 - 受賞”. researchmap. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “受賞・活躍紹介サイト » 2007 » 10月”. 日本女子大学. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “著訳者紹介(山田忠彰)”. 三元社. 2022年8月2日閲覧。