ファミリーテニス
ジャンル | スポーツゲーム |
---|---|
対応機種 | ファミリーコンピュータ (FC) |
開発元 |
ナムコ (PICCARI CLUB) |
発売元 | ナムコ |
プロデューサー | 中村雅哉 |
デザイナー | 永島洋武 |
プログラマー | 弓達公雄 |
音楽 | 小沢純子 |
人数 | 1 - 2人(対戦プレイ) |
メディア | 1メガビットロムカセット[1] |
発売日 |
1987年12月11日 |
その他 | 型式:NAM-FT-3900 |
『ファミリーテニス』は、1987年12月11日にナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から発売されたファミリーコンピュータ用スポーツゲーム。
3頭身キャラクターで表現された16人の選手が登場し、トップスピンやスライスなどの球の回転、サーブのスピード、フットワークなどに明確な設定を施した。ゲーム・デザインはアーケードゲーム『スカイキッド』(1985年)を手掛けた永島洋武、プログラムはアーケードゲーム『ワンダーモモ』(1987年)を手掛けた弓達公雄、音楽は小沢純子が担当した。
後に携帯電話用アプリゲームとして、2002年にJ-スカイ、2003年にiアプリ、2006年にEZアプリにてそれぞれ配信された他、2008年には横長画面対応版がiアプリにて配信された。
ゲーム内容
[編集]システム
[編集]エキシビション/トーナメント/ワールド・ツアーの3つのモードから選択できる。エキシビションではダブルスはなく、シングルス(1対1の対戦)のみで、2人プレイ時は対戦になる。トーナメントモードでは、交互にプレイすると最大8人のトーナメント戦が行える。ワールド・ツアーは16人の選手の中から1人を選んで、6つの大会を勝ち抜いていく修行モードである。
16人のうち4人は女子選手であり、男子選手より大きなラケットを使用する。少し当たりやすく操作しやすいため、初心者向けである。
テニスコート
[編集]4種類から選択できる。コートの内容と特徴は以下の通り。
- Hard(ハードコート)
- 屋内コートで、クセが無くバウンド等が最も平均的なコート。
- LAWN(グラスコート)
- 芝生のコートで、バウンドすると低く飛ぶコート。
- CLAY(クレイコート)
- 土のコートで、バウンドすると大きく減速するコート。
- COSMO
- 宇宙空間にあるコートで、高くバウンドするコート。
大会
[編集]6つの大会から選択できる。カッコ内は由来となる実在大会名(コスモスは除く)。
- Japan Open(ジャパン・オープン・テニス選手権)
- Australian Open(全豪オープン)
- French Open(全仏オープン)
- Winbledon(ウィンブルドン)
- U.S.Open(全米オープン)
- CosmosOpen
キャラクター
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
カッコ内は由来となる実在選手名。2段目に各能力を併記する。
- えんどる(イワン・レンドル)
- サービス:A ストローク:A ボレー:C フットワーク:A
- ぶんぶんに次ぐファーストサービスのスピードを誇り、強力なフォアハンドのトップスピンでエースを連発する最強の選手の一人。ボレーの弱さが唯一にして最大の弱点。
- ぶんぶん(ボリス・ベッカー)
- サービス:A ストローク:A ボレー:A フットワーク:A
- 超高速のフラットサービスでノータッチのサービスエースを決めまくる。他の部門も軒並みトップクラスで名実共にNo.1プレイヤー。しかし、サービスをコートインさせるラケットスポットはごく僅かである。
- えどまえ(ステファン・エドベリ)
- サービス:B ストローク:B ボレー:B フットワーク:B
- ぶんぶんのステータスを全て80%に抑えた実力。バランスがとれている。
- にらんでる(マッツ・ビランデル)
- サービス:B ストローク:A ボレー:C フットワーク:B
- トップスピンが武器のグランドストロークプレイヤー。強力で多彩なショットを打つ。
- めしいらず(ミロスラフ・メチージュ)
- サービス:C ストローク:C ボレー:B フットワーク:A
- 屈指のフットワークであらゆるボールを拾う粘りのプレイヤー。
- すこんちょ(アンリ・ルコント)
- サービス:B ストローク:B ボレー:B フットワーク:B
- サウスポーを武器にサーブ&ボレーを得意とする。
- のあのあ(ヤニック・ノア)
- サービス:B ストローク:B ボレー:C フットワーク:B
- 回転の効いたストロークで攻めるプレイヤー。
- まけろう(ジョン・マッケンロー)
- サービス:C ストローク:B ボレー:A フットワーク:A
- スピンをきかせたサービスから鋭いボレーを武器とする、サーブ&ボレースタイルの代表的選手。
- こねえず(ジミー・コナーズ)
- サービス:C ストローク:A ボレー:B フットワーク:B
- サービスは女子選手並みのスピードだが、カミソリのような両手打ちのバックハンドを持ち、球足が伸びる芝コートで強い。
- びょるぐ(ビヨン・ボルグ)
- サービス:B ストローク:A ボレー:C フットワーク:B
- にらんでる同様、トップスピンが武器のグランドストロークプレイヤー。奇襲などが苦手。
- きゃっちゅ(パット・キャッシュ)
- サービス:B ストローク:B ボレー:B フットワーク:B
- ショットはそこそこ強力だが、左右の動きが悪くラリーよりも短期決戦に向く。
- ふくたろう(福井烈)
- サービス:D ストローク:C ボレー:C フットワーク:C
- 全てが平均以下のキャラクターで16人の選手の中では最弱。オリジナルでは、唯一の日本人選手。
- なぶらっち(マルチナ・ナブラチロワ)[2]
- サウスポーであり、ストロークとボレーが強力。女子選手中最強の能力を誇る。
- えばると(クリス・エバート)[2]
- 高いフットワークを活かしてあらゆるボールを拾う粘りのプレイヤー。めしいらずの女子版。
- すてっぴい(シュテフィ・グラフ)[2]
- ショットはトップクラス。なぶらっちのライバルとして設定。
- さぼちいに(ガブリエラ・サバティーニ)[2]
- 女子選手中最弱の能力を持つ(ふくたろうよりは強いが)。
移植版
[編集]No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | ファミリーテニス | 2002年7月17日[3][4] |
J-スカイ (Javaアプリ) |
ナムコ | ナムコ | ダウンロード (ナムコアプリキャロットJ) |
- | |
2 | ファミリーテニス | 2003年1月15日[5][6] |
iアプリ | ナムコ | ナムコ | ダウンロード (アプリキャロットナムコ) |
- | |
3 | ファミリーテニス | 2006年5月18日[7] |
BREW対応端末 (EZアプリ) |
ナムコ | ナムコ | ダウンロード (ナムコEZゲームス) |
- | |
4 | ファミリーテニス | 2008年1月21日[8] |
P905i、F903i (iアプリ) |
バンナム | バンナム | ダウンロード (ゲームパック) |
- | 横長の画面表示に対応 |
スタッフ
[編集]- UMPIRE:ぐっどふあざあ ひろさま(永島洋武)
- LINESMAN:おちゃめなそふと きみくん(弓達公雄)
- CHEER LEADER:みわくのおはやし ずんちゃん(小沢純子)
- CHEER GIRL:かんばんむすめ そのりん
- BALL BOY:おえかきぶらざあす くんちゃん
- COURT KEEPER:きらめくいらすと ふじっこ
- COMMISSIONER:なむこちゃちょう まさやせんぱい(中村雅哉)
- きかくせいさく:はたらくおじさんたち、PICCARI CLUB
評価
[編集]評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計26点(満40点)[9]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.39点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「近代テニスの各種テクニックが使える本格的なゲーム」と本作を位置付けており、選択できるコートが豊富である事や様々な打ち方のテクニックが導入されている事を指摘した上で「試合のテンポが良く、現実のテニス顔負け」と絶賛した[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.66 | 2.87 | 3.36 | 3.60 | 3.64 | 3.26 | 20.39 |
脚注
[編集]- ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、253頁。
- ^ a b c d 女子選手
- ^ 伊藤大地 (2002年7月16日). “ナムコ、J-スカイ向けJavaアプリ「ファミリーテニス」” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2019年9月22日閲覧。
- ^ “J-フォンでナムコの『ファミリーテニス』が楽しめる!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2002年7月17日). 2019年9月22日閲覧。
- ^ “「ファミリーテニス」がiモードで復活!” (日本語). SOFTBANK GAMES NEWS INDEX. ITmedia (2003年1月15日). 2019年9月22日閲覧。
- ^ “名作テニスゲーム『ファミリーテニス』が「アプリキャロットナムコ」で配信スタート” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2003年1月15日). 2019年9月22日閲覧。
- ^ 関口聖 (2006年5月17日). “バンダイナムコゲームス、EZweb向けに「ファミリーテニス」” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2019年9月22日閲覧。
- ^ 関口聖 (2008年1月21日). “iアプリ版「ファミスタ」「ファミリーテニス」に横画面版” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2019年9月22日閲覧。
- ^ a b “ファミリーテニス まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2019年9月22日閲覧。
関連項目
[編集]- プロテニス ワールドコート
- PCエンジンで発売された実質的なバージョンアップ版。後にアーケード向けに逆移植された。
- センターコート
- MSX2への移植版で、雑誌媒体で画面写真も公開されていたが、発売中止となった。基本的には『ファミリーテニス』の移植だが、『プロテニス ワールドコート』の選手も加わっていた。
- スマッシュコート
- ファミリーシリーズ
- クイズ!年の差なんて - 商品を決定するパネルを開くときのSEに、宇宙トーナメント開始時のSE最後の部分が使用されていた。