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ファン・カルロス・パヤノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファン・カルロス・パヤノ
基本情報
階級 バンタム級
身長 165cm
リーチ 164cm
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
誕生日 (1984-12-04) 1984年12月4日(39歳)
出身地 コンセプシオン・デ・ラ・ベガ
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 28
勝ち 23
KO勝ち 11
敗け 5
テンプレートを表示
獲得メダル
男子 ボクシング
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
パンアメリカン競技大会
2003 サントドミンゴ フライ級
2007 リオデジャネイロ フライ級

ファン・カルロス・パヤノJuan Carlos Payano1984年12月4日 - )は、ドミニカ共和国プロボクサーコンセプシオン・デ・ラ・ベガ出身。元WBA世界バンタム級スーパー王者

来歴

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アマチュア時代

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2003年パンアメリカン競技大会にフライ級(51kg)で出場するが決勝でユリオルキス・ガンボアに敗退[1]

2004年ギリシャアテネで開催されたアテネオリンピックにフライ級(51kg)で出場するが2回戦で敗退 [2]

2005年中華人民共和国綿陽市で開催された世界選手権にフライ級(51kg)で出場するが準々決勝で敗退 [3]

2007年、パンアメリカン競技大会にフライ級(51kg)で出場するが決勝でマックウィリアムズ・アローヨに敗退[4]

2008年、中華人民共和国の北京で開催された北京オリンピックにフライ級(51kg)で出場するが2回戦で敗退[5]

2009年イタリアミラノで開催された世界選手権にフライ級(51kg)で出場するが2回戦でアムナット・ルエンロンに敗退した[6]

アマチュア時代の戦績は425勝21敗[7]

プロ時代

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2010年8月21日、4回3-0(3者とも40-36)の判定勝ちを収めデビュー戦を勝利で飾った。

2011年12月3日、レシャウン・ブライアーと対戦し、初回2分35秒TKO勝ちを収めた。

2012年3月2日、ホセ・シルベイラとWBCラテンアメリカバンタム級王座決定戦を行い、10回3-0(3者とも100-90)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2012年5月18日、ルイス・マルドナドとWBAフェデラテンバンタム級王座決定戦を行い、10回3-0(99-89、2者が100-88)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。

2012年7月21日、ジョン・アルベルト・モリーナとNABA北米バンタム級王座決定戦を行い、9回2分2秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2012年11月30日、ホセ・ルイス・アバインザと対戦し、10回3-0(97-92、2者が98-91)の判定勝ちを収め初防衛に成功した。

2013年6月14日、ジュンディ・マラオンとWBA世界バンタム級挑戦者決定戦を行い、7回39秒KO勝ちを収め指名挑戦権を獲得した。

2014年7月23日、WBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノとの指名試合は同年8月8日にペンシルベニア州ピッツバーグPPGペインツ・アリーナで行う予定だったのだが、モレノがアメリカ入国ビザを取得出来なかった為延期となり、同年9月26日にテキサス州メスキートで行われることが決まった[8]

2014年9月26日、テキサス州メスキートメスキート・アリーナ英語版でWBA世界バンタム級スーパー王者アンセルモ・モレノと対戦し、2回にバッティングでパヤノが左目上を深くカットしてしまい、その傷が原因で7回開始前にドクターストップがかかり6回3-0(59-55、2者が58-56)の負傷判定勝ちを収め悲願の王座獲得に成功した[9][10]

2015年8月2日、フロリダ州ウィンターパークのフルセイル大学でIBO世界バンタム級王座決定戦も兼ねた一戦をWBA世界バンタム級9位のルーシー・ウォーレンと行い、オリンピアンらしからぬ反則連発で12回2-1(2者が113-111、109-115)の判定勝ちを収めWBAスーパー王座の初防衛とIBO王座獲得に成功し荒れた試合を制した[11][12]

2016年6月18日、イリノイ州シカゴイリノイ大学シカゴ校内にあるクレジット・ユニオン・1・アリーナでWBA世界バンタム級9位のルーシー・ウォーレンと10ヶ月振りにダイレクトリマッチで対戦し、12回0-2(2者が113-115、114-114)の判定負けを喫しWBAスーパー王座は2度目、IBO王座の初防衛に失敗、王座から陥落した[13][14]

2018年10月7日、横浜アリーナでWBA世界バンタム級王者井上尚弥World Boxing Super Seriesバンタム級準々決勝を行い、初回1分10秒KO負けを喫し2年振りの王座返り咲きに失敗、WBSS準決勝進出も逃した[15][16]

2019年7月20日、MGMグランド・ガーデン・アリーナで元WBC世界バンタム級王者でWBC世界バンタム級シルバー王者のルイス・ネリと対戦する予定だったが、前日計量でネリがバンタム級の規定体重である118ポンドを0.5ポンド超過の118.5ポンドを計測し、NSACから1時間の猶予を与えられ、1時間後の再計量で118ポンドを計測し無事にパスした為試合は通常通りに行われたが[17][18]、9回1分43秒KO負けを喫し王座獲得に失敗した[19][20]。この試合でネリは15万ドル(約1600万円)、パヤノは2万5千ドル(約270万円)のファイトマネーを稼いだ[21]

2020年9月26日、コネチカット州のモヒガン・サン・カジノで行われたWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦でダニエル・ローマンと対戦し、12回0-3(3者共112-116)の判定負けを喫しこの後に行われたルイス・ネリvsアーロン・アラメダのWBC王座決定戦の勝者との挑戦権を獲得出来なかった[22]

2020年12月19日、コネチカット州のモヒガン・サン・カジノでゲーリー・アントニオ・ラッセルと対戦し、7回1秒0-3(2者が55-59、56-58)の負傷判定負けを喫した[23]

戦績

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日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2010年8月21日 4R 判定 3-0 アネリウス・メサ・ロドリゲス ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国 プロデビュー戦
2 2010年8月28日 3R TKO ダニエル・ベラス ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
3 2010年9月18日 4R 判定 3-0 ルイス・イノホサ ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
4 2010年10月9日 2R TKO ノルベルト・ヒメネス ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
5 2011年3月4日 2R 1:42 KO クリストバル・ラモス ニカラグアの旗 ニカラグア
6 2011年4月23日 6R 判定 3-0 ルイス・アンヘル・パネト プエルトリコの旗 プエルトリコ
7 2011年9月5日 2R 1:44 TKO ディノエル・レイノソ ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
8 2011年12月3日 1R 2:35 TKO レシャウン・ブライアー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
9 2012年3月2日 10R 判定 3-0 ホセ・シルベリア メキシコの旗 メキシコ WBCラテンアメリカバンタム級王座決定戦
10 2012年5月18日 10R 判定 3-0 ルイス・マルドナド メキシコの旗 メキシコ WBAラテンアメリカバンタム級王座決定戦
11 2012年7月21日 9R 2:02 TKO ジョン・アルベルト・モリナ  コロンビア NABA北米バンタム級王座決定戦
12 2012年11月30日 10R 判定 3-0 ホセ・ルイス・アライサ メキシコの旗 メキシコ WBAラテンアメリカ防衛1
13 2013年5月10日 2R 2:35 TKO ジョン・アルベルト・モリナ  コロンビア
14 2013年6月14日 7R 0:39 KO ジュンディー・マラオン フィリピンの旗 フィリピン
15 2014年2月22日 8R 判定 3-0 ジェルマン・イバン・メラス メキシコの旗 メキシコ
16 2014年9月26日 6R 負傷判定 3-0 アンセルモ・モレノ パナマの旗 パナマ WBAスーパー・世界バンタム級タイトルマッチ
17 2015年8月2日 12R 判定
2-1
ルーシー・ウォーレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBO世界バンタム級王座決定戦
WBA防衛1
18 2016年6月18日 12R 判定 0-2 ルーシー・ウォーレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA・IBO陥落
19 2017年1月13日 7R 1:16 TKO イサオ・ゴンサロ・カランサ メキシコの旗 メキシコ
20 2017年8月22日 10R 判定 3-0 アレクシス・サンディアゴ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
21 2018年3月23日 10R 判定 3-0 マイク・プラニア フィリピンの旗 フィリピン
22 2018年10月7日 1R 1:10 KO 井上尚弥大橋 日本の旗 日本 WBA世界バンタム級タイトルマッチ / WBSS準々決勝
23 2019年3月9日 8R 判定 3-0 ダミアン・バスケス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
24 2019年7月20日 9R 1:43 KO ルイス・ネリ メキシコの旗 メキシコ WBCシルバー・世界バンタム級タイトルマッチ
25 2020年9月26日 12R 判定 0-3 ダニエル・ローマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦
26 2020年12月19日 7R 0:01 負傷判定 0-3 ゲイリー・アントゥアン・ラッセル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
27 2021年7月10日 5R 終了 TKO ルイス・デ・ラ・ロサ  コロンビア
28 2021年8月14日 5R 終了 TKO レイモンド・タブゴン フィリピンの旗 フィリピン
テンプレート

獲得タイトル

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脚注

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  1. ^ 14.Panamerican Games - Santo Domingo, Dominican Republic - August 1-16 2003”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年8月16日閲覧。
  2. ^ 28.Olympic Games Athens, Greece August 14-29, 2004”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年8月7日閲覧。
  3. ^ 13.World Championships Mianyang, China November 13-20, 2005”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年8月7日閲覧。
  4. ^ 15.Panamerican Games - Rio de Janeiro, Brazil - July 20-28 2007”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年8月16日閲覧。
  5. ^ 29.Olympic Games - Beijing, China - August 9-24 2008”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年8月7日閲覧。
  6. ^ 15.World Championships - Milan, Italy - September 1-12 2009”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2014年8月7日閲覧。
  7. ^ 井上尚弥VSノニト・ドネア LIVE”. BoxRec. 2019年11月7日閲覧。
  8. ^ Moreno-Payano Heading To Texas on September 26 BoxingScene.com 2014年7月23日
  9. ^ Payano dethrones longtime bantamweight champ Moreno WBA公式サイト 2014年9月27日
  10. ^ モレノ落城 パヤノ負傷判定で新王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年9月27日
  11. ^ Payano Edges Rau'shee Warren With Split Nod Win Boxing Scene.com 2015年8月3日
  12. ^ パヤノが辛勝、WBAバンタム級スーパー王座 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年8月3日
  13. ^ Rau’shee Warren Wins WBA Super World Bantamweight Title WBA公式サイト 2016年6月19日
  14. ^ パヤノ陥落、ウォーレンがWBA・B級スーパー王者に Boxing News(ボクシングニュース) 2016年6月19日
  15. ^ Inoue Destroys Payano, Scores Crushing, First-Round Knockout Boxing Scene.com 2018年10月7日
  16. ^ 井上尚弥またも世界に衝撃! 右一発で70秒KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2018年10月7日
  17. ^ Manny Pacquiao-Keith Thurman Weigh-In Results From MGM Boxing Scene.com 2019年7月19日
  18. ^ ネリまた体重超過!? 1時間後に合格、あすパヤノ戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年7月20日
  19. ^ Luis Nery Lands Vicious Body Shot To Knock Payano Out in Ninth Boxing Scene.com 2019年7月20日
  20. ^ ネリが強さアピール 元王者対決でパヤノを9回KO Boxing News(ボクシングニュース) 2019年7月21日
  21. ^ Manny Pacquiao vs. Keith Thurman fight purses: Prize money each fighter on main card will take home”. CBS.Sports (2019年7月21日). 2019年7月26日閲覧。
  22. ^ 双子のチャーロ兄弟が同時世界戦に勝利 ネリ、カシメロも勝つ”. AFPBB News (2020年9月27日). 2020年10月6日閲覧。
  23. ^ Gary Antonio Russell Wins Technical Decision Over Juan Carlos Payano”. boxingscene.com (19 December 2020). 5 January 2022閲覧。

関連項目

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外部リンク

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前スーパー王者
アンセルモ・モレノ
WBA世界バンタム級スーパー王者
2014年9月26日 - 2016年6月18日
次スーパー王者
ルーシー・ウォーレン