フィリップ・コールシュライバー
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2016年のウィンブルドン選手権でのフィリップ・コールシュライバー | ||||
基本情報 | ||||
フルネーム |
Philipp Eberhard Hermann Kohlschreiber | |||
愛称 | コーリィ(Kohli) | |||
国籍 | ドイツ | |||
出身地 | 西ドイツ・バイエルン州アウクスブルク | |||
生年月日 | 1983年10月16日(41歳) | |||
身長 | 178cm | |||
体重 | 70kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 片手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2001年 | |||
引退年 | 2022年 | |||
ツアー通算 | 15勝 | |||
シングルス | 8勝 | |||
ダブルス | 7勝 | |||
生涯通算成績 | 576勝505敗 | |||
シングルス | 478勝387敗 | |||
ダブルス | 98勝118敗 | |||
生涯獲得賞金 | 13,749,731 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 4回戦(2005・08・12) | |||
全仏 | 4回戦(2009・13) | |||
全英 | ベスト8(2012) | |||
全米 | 4回戦(2012-14・17・18) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 1回戦(2005-07・12) | |||
全仏 | 1回戦(2007) | |||
全英 | 1回戦(2006) | |||
全米 | 1回戦(2005-07・11) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 16位(2012年7月30日) | |||
ダブルス | 51位(2008年11月10日) | |||
2024年10月21日現在 |
フィリップ・エーベルハルト・ヘルマン・コールシュライバー(Philipp Eberhard Hermann Kohlschreiber, 1983年10月16日 - )は、ドイツ・アウクスブルク出身の元男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス16位、ダブルス51位。これまでにATPツアーでシングルス8勝、ダブルス7勝を挙げている。身長178cm。右利き、バックハンド・ストロークは片手打ち。
選手経歴
[編集]ジュニア時代
[編集]ガソンリンスタンドでオペレーターとして働く父と幼稚園教諭の母の間に生まれ、4歳からテニスを始める。
2001年 プロ転向
[編集]2001年にプロ入り。2004年からトップ100位以内に定着し始める。
2005年 ツアーダブルス初優勝
[編集]2005年にはベトナム・オープンのダブルスでツアー初優勝を遂げ、2006年もオーストリア・オープンでダブルス2勝目を挙げる。シングルスでは2005年全豪オープンでの4回戦進出以降なかなか上位に食い込めず、長らくニコラス・キーファーやトミー・ハースの後塵を拝していた。
2007年 ツアー初優勝
[編集]2007年にコールシュライバーは更なる躍進を見せる。同年4月、地元ドイツでのBMWオープンでミハイル・ユージニーを2-6, 6-3, 6-4で下しシングルス初優勝を遂げると、ユージニーと組んで出場したダブルスでも優勝し、同大会で単複優勝を果たす。
2008年 ツアー2勝目
[編集]2008年もその好調は続き、年初のハイネケン・オープンでシングルス2勝目を挙げると、全豪オープン3回戦で当時世界ランク6位、第6シードのアンディ・ロディックを試合時間3時間50分、6-4, 3-6, 7-6, 6-7, 8-6の激戦の末下し、2005年以来2度目の4回戦進出を果たす。4回戦ではヤルコ・ニエミネンに敗れた。
2009年 グランドスラム4回戦進出
[編集]2009年全仏オープンの3回戦で第4シードノバク・ジョコビッチを6-4, 6-4, 6-4で破り、全仏では初の4回戦進出を果たした。トミー・ロブレドに4-6, 7-5, 6-7, 2-6で敗れ4大大会初のベスト8進出を逃した。
2011年 ツアー3勝目
[編集]2011年ゲリー・ウェバー・オープンでシングルス5度目の決勝に進出。ドイツ対決となったフィリップ・ペッシュナーが途中棄権したことにより優勝。3年ぶりのシングルスツアー3勝目を挙げた。
2012年 ウィンブルドンベスト8
[編集]2012年のBMWオープンでマリン・チリッチを7–6(8), 6–3で破りツアー4勝目を挙げた。同年のウィンブルドンではキャリア初の4大大会でのベスト8に進出。準々決勝ではジョー=ウィルフリード・ツォンガに6-7(5), 6-4, 6-7(3), 2-6で敗れた。2012年からは主に得意としているクレーコートで実力を発揮し、2016年のBMWオープンでは決勝でこの年2勝をあげていたドミニク・ティームに対し7-6(7), 4-6, 7-6(4)で下した。
2017年 グランドスラム4回戦進出
[編集]2017年のドバイ・テニス選手権の準々決勝では世界ランク1位のアンディ・マリー相手に7回のマッチポイントを迎えるも、7-6(4), 6-7(18), 1-6で敗れた。第2セットのタイブレークの18-20のスコアは史上最高タイで、1991年以来史上6度目である[1]。
2022年 引退
[編集]コールシュライバーは2022年のウィンブルドン予選2回戦で、ミハイル・ククシュキンに敗れたのを最後に現役を引退した[2]。
記録
[編集]※オープン化以降
- タイブレーク史上最高スコアタイ 18-20
- 2017年ドバイ・テニス選手権準々決勝、対アンディ・マリー戦第2セット。1991年以来6度目。
ATPツアー決勝進出結果
[編集]シングルス: 17回 (8勝9敗)
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2007年4月30日 | ミュンヘン | クレー | ミハイル・ユージニー | 2–6, 6–3, 6–4 |
優勝 | 2. | 2008年1月12日 | オークランド | ハード | フアン・カルロス・フェレーロ | 7–6(4), 7–5 |
準優勝 | 1. | 2008年6月15日 | ハレ | 芝 | ロジャー・フェデラー | 3–6, 4–6 |
準優勝 | 2. | 2009年9月27日 | メス | ハード(室内) | ガエル・モンフィス | 6–7(1), 6–3, 2–6 |
優勝 | 3. | 2011年6月12日 | ハレ | 芝 | フィリップ・ペッシュナー | 7–6(5), 2–0 途中棄権 |
優勝 | 4. | 2012年5月6日 | ミュンヘン | クレー | マリン・チリッチ | 7–6(8), 6–3 |
準優勝 | 3. | 2012年7月28日 | キッツビュール | クレー | ロビン・ハーセ | 7–6(2), 3–6, 2–6 |
準優勝 | 4. | 2013年1月12日 | オークランド | ハード | ダビド・フェレール | 6–7(5), 1–6 |
準優勝 | 5. | 2013年5月5日 | ミュンヘン | クレー | トミー・ハース | 3–6, 6–7(3) |
準優勝 | 6. | 2013年7月14日 | シュトゥットガルト | クレー | ファビオ・フォニーニ | 7–5, 4–6, 4–6 |
優勝 | 5. | 2014年5月24日 | デュッセルドルフ | クレー | イボ・カロビッチ | 6–2, 7–6(4) |
準優勝 | 7. | 2015年5月4日 | ミュンヘン | クレー | アンディ・マリー | 6–7(4), 7–5, 6–7(4) |
優勝 | 6. | 2015年8月8日 | キッツビュール | クレー | ポール=アンリ・マチュー | 2–6, 6–2, 6–2 |
優勝 | 7. | 2016年5月1日 | ミュンヘン | クレー | ドミニク・ティーム | 7–6(7), 4–6, 7–6(4) |
準優勝 | 8. | 2016年6月13日 | シュトゥットガルト | 芝 | ドミニク・ティーム | 7–6(2), 4–6, 4–6 |
優勝 | 8. | 2017年8月5日 | キッツビュール | クレー | ジョアン・ソウザ | 6–3, 6–4 |
準優勝 | 9. | 2018年5月6日 | ミュンヘン | クレー | アレクサンダー・ズベレフ | 3–6, 3–6 |
ダブルス: 10回 (7勝3敗)
[編集]結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2005年9月26日 | ホーチミン | カーペット (室内) | ラルス・ブルクスミュラー | アシュリー・フィッシャー ロベルト・リンドステット |
5–6(3), 6–4, 6–2 |
優勝 | 2. | 2006年7月24日 | キッツビュール | クレー | ステファン・クベク | オリバー・マラチ シリル・スーク |
6–2, 6–3 |
優勝 | 3. | 2007年4月30日 | ミュンヘン | クレー | ミハイル・ユージニー | ヤン・ハジェク ヤロスラフ・レビンスキー |
6–1, 6–4 |
優勝 | 4. | 2008年1月4日 | ドーハ | ハード | ダビド・シュコッホ | ジェフ・クッツェー ウェスリー・ムーディ |
6–4, 4–6, [11–9] |
準優勝 | 1. | 2008年2月14日 | ロッテルダム | ハード (室内) |
ミハイル・ユージニー | トマーシュ・ベルディハ ドミトリー・トゥルスノフ |
5–7, 6–3, [7–10] |
優勝 | 5. | 2008年7月13日 | シュトゥットガルト | クレー | クリストファー・カス | ミヒャエル・ベラー ミーシャ・ズベレフ |
6–3, 6–4 |
準優勝 | 2. | 2008年10月26日 | バーゼル | ハード (室内) |
クリストファー・カス | マヘシュ・ブパシ マーク・ノールズ |
3–6, 3–6 |
優勝 | 6. | 2009年6月14日 | ハレ | 芝 | クリストファー・カス | アンドレアス・ベック マルコ・チウディネリ |
6–3, 6–4 |
準優勝 | 3. | 2012年1月6日 | ドーハ | ハード | クリストファー・カス | フィリップ・ポラーシェク ルカシュ・ロソル |
3–6, 4–6 |
優勝 | 7. | 2013年1月4日 | ドーハ | ハード | クリストファー・カス | ユリアン・ノール フィリップ・ポラーシェク |
5–7, 4–6 |
成績
[編集]- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | 4R | 2R | 2R | 4R | 2R | 3R | 2R | 4R | 3R | A | 2R | 1R | 3R | 1R | 2R | 2R | A | 2R | 23–15 |
全仏オープン | A | LQ | 1R | 2R | 2R | 1R | 4R | 3R | 1R | 2R | 4R | 3R | 2R | 1R | 1R | 1R | 2R | 1R | 3R | LQ | 16–17 |
ウィンブルドン | A | A | 1R | 3R | 1R | 1R | 3R | 3R | 1R | QF | 1R | 2R | 1R | 1R | 1R | 3R | 1R | NH | 1R | LQ | 13–16 |
全米オープン | 1R | 2R | 1R | 1R | 3R | 2R | 3R | 2R | 1R | 4R | 4R | 4R | 3R | 1R | 4R | 4R | 1R | 1R | 2R | A | 25–19 |
※: 不戦勝・不戦敗は通算成績に含まない。[3]
- 大会最高成績
大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | QF | 2018 |
マイアミ | 3R | 2010, 2012, 2017 |
モンテカルロ | QF | 2007, 2010 |
マドリード | 3R | 2009, 2018 |
ローマ | 3R | 2013, 2014, 2018, 2019 |
カナダ | QF | 2010 |
シンシナティ | QF | 2008 |
上海 | 2R | 2012, 2013 |
パリ | 3R | 2008, 2013 |
ハンブルク | 2R | 2007 |
オリンピック | 2R | 2016 |
デビスカップ | SF | 2007 |
脚注
[編集]- ^ “マレーが7つのマッチポイントをしのいで準決勝進出、コールシュライバーに逆転勝ち”. thetennisdaily.jp. テニスマガジン (2017年3月3日). 2020年9月5日閲覧。
- ^ “コールシュライバー引退「満足」”. tennis365.net (2022年7月8日). 2023年9月26日閲覧。
- ^ 2013年全仏2回戦(不戦勝)、2020全豪2回戦(不戦敗)
外部リンク
[編集]- フィリップ・コールシュライバー - ATPツアーのプロフィール
- フィリップ・コールシュライバー - デビスカップのプロフィール
- フィリップ・コールシュライバー - 国際テニス連盟
- フィリップ・コールシュライバー公式サイト (ドイツ語・英語)