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フィンスラー・ハドヴィッガーの定理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィンスラー・ハドヴィッガーの定理

ユークリッド幾何学において、フィンスラー・ハドヴィッガーの定理: Finsler–Hadwiger theorem)とはポール・フィンスラーヒューゴ・ハドヴィッガーにちなんで名づけられた、正方形に関する定理である。1937年、ハドヴィッガー・フィンスラー不等式とともに発表された[1]

内容

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一点Aを共有する正方形ABCDAB'C'D'について、BD',B'D,の中点をそれぞれE,G、正方形の中心をそれぞれF,Hとする。このとき四角形EFGHは正方形である[2][3]

この正方形はフィンスラー・ハドヴィッガーの正方形(Finsler–Hadwiger square)と呼ばれている[4]。フィンスラー・ハドヴィッガーの正方形は四角形BDB'D'ヴァリニョンの平行四辺形で、その同値条件から四角形BDB'D'は2つの対角線の長さが等しい直交対角線四角形である。

フィンスラー・ハドヴィッガーの定理の証明

応用

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フィンスラー・ハドヴィッガーの定理を繰り返し用いることで、 ヴァン・オーベルの定理を証明することができる。任意の四角形ABCDについて、それぞれAB,BCを一辺とする外側の正方形のフィンスラー・ハドヴィッガーの正方形、それぞれCD,DAを一辺とする外側の正方形のフィンスラー・ハドヴィッガーの正方形はACの中点を共有することを用いることによって示される[5]

出典

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  1. ^ ポール, フィンスラー; ヒューゴ, ハドヴィッガー (1937), “Einige Relationen im Dreieck” (German), Commentarii Mathematici Helvetici 10 (1): 316–326, doi:10.1007/BF01214300, MR1509584 . See in particular p. 324.
  2. ^ Alsina, Claudi; Nelsen, Roger B. (2010), “The Finsler–Hadwiger Theorem 8.5”, Charming Proofs: A Journey Into Elegant Mathematics, Mathematical Association of America, p. 125, ISBN 9780883853481 .
  3. ^ 美しい Van Aubel の定理”. 西山豊. 2024年5月10日閲覧。
  4. ^ Detemple, Duane; Harold, Sonia (1996), “A round-up of square problems”, Mathematics Magazine 69 (1): 15–27, doi:10.1080/0025570X.1996.11996375, JSTOR 2691390, MR1573131, https://jstor.org/stable/2691390 . See problem 8, pp. 20–21.
  5. ^ Detemple & Harold (1996), problem 15, pp. 25–26.

外部リンク

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