フッ化ビニル
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フッ化ビニル Vinyl fluoride | |
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Fluoroethene | |
別称 フルオロエチレン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 75-02-5 |
PubChem | 6339 |
ChemSpider | 6099 |
EC番号 | 200-832-6 |
KEGG | C19185 |
ChEBI | |
RTECS番号 | YZ7351000 |
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特性 | |
化学式 | C2H3F |
モル質量 | 46.04 g/mol |
外観 | 無色の気体 |
匂い | 微かなエーテル臭 |
密度 | 0.636 g/cm3 |
融点 |
-160.5 °C, 113 K, -257 °F |
沸点 |
-72.2 °C, 201 K, -98 °F |
水への溶解度 | 微溶 |
蒸気圧 | 25 500 kPa |
危険性 | |
EU分類 | 引火性 (F+) |
NFPA 704 | |
Rフレーズ | R12 |
Sフレーズ | S9, S16, S33 |
発火点 | 385℃ |
爆発限界 | 2.6 - 21.7 % |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フッ化ビニル(フッかビニル、英: Vinyl fluoride)は、化学式C2H3Fで記される有機フッ素化合物。無色の気体で、わずかにエーテル臭がある。フッ素樹脂原料の単量体として利用される。
製造
[編集]1892年にフロンの製造に成功したベルギーの科学者フレデリック・スワルツ (Frédéric Swarts) により、1901年に初めてフッ化ビニルが製造された。スワルツは亜鉛と1,1-ジフルオロ-2-ブロモエタンから製造したが、工業的にはアセチレンとフッ化水素から水銀を触媒として2つの経路により製造される[1]。
1,1-クロロフルオロエタンからも得ることができる。
通常は、重合抑制剤としてテルペンが0.2%添加されている[2]。
安全性
[編集]強い引火性があり、燃焼により有害なフッ化水素が生じる[3]。軽度の麻酔性と人体に対する発癌性のおそれがあり、IARC発がん性リスク一覧#Group2A(ヒトに対する発癌性がおそらくある)に分類される[2]。
性質
[編集]臨界点は54.8℃(328 K)、5.24MPa。双極子モーメントは1.4デバイ、蒸発熱は361kJ/kg。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Günter Siegemund, Werner Schwertfeger, Andrew Feiring, Bruce Smart, Fred Behr, Herward Vogel, Blaine McKusick “Fluorine Compounds, Organic” Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Wiley-VCH, Weinheim, 2002. doi:10.1002/14356007.a11_349
- ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ^ 国際化学物質安全性カード