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臭化ビニル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
臭化ビニル
識別情報
CAS登録番号 593-60-2 チェック
PubChem 11641
EC番号 209-800-6
KEGG C19184 チェック
RTECS番号 KU8400000
特性
化学式 C2H3Br
モル質量 106.95 g/mol
外観 無色の気体
匂い 刺激臭
密度 1.525 g/cm3(沸点、液体)

1.4933 g/cm3(20°C

融点

-137.8°C

沸点

15.8°C

への溶解度 不溶
溶解度 クロロホルムエタノールジエチルエーテルアセトンベンゼンに可溶
log POW 1.57
蒸気圧 206.8 kPa(37.8°C
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 0597
主な危険性 毒性 (T)、引火性(F+)
NFPA 704
4
2
1
Rフレーズ R12, R20/21/22, R36/37/38, R45
Sフレーズ S45, S53
引火点 5°C
発火点 530°C
爆発限界 6 - 15 %
関連する物質
関連物質 塩化ビニル
フッ化ビニル
ブロモエタン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

臭化ビニル(しゅうかビニル、: vinyl bromide)は、化学式C2H3Brで表される有機臭素化合物1835年アンリ・ヴィクトル・ルニョーにより発見された。

生成

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エチン臭化水素を、臭化水銀(II)を触媒として200℃に加熱することにより、1,1-ジブロモエタンとともに得られる。

1,1-ジブロモエタンと1,2-ジブロモエタン水酸化カリウムで処理することによっても得られると考えられる。

性質

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安定剤を混合した上で圧縮液化され、ガスボンベで保管される。化学的に不安定で、光により重合する。ジアゾメタンと混合すると臭化水素酸ピラゾールを生じる。

用途

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難燃性のあるポリ臭化ビニルの原料や、アルキル化剤として用いられる。

安全性

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引火性があり、酸化剤と反応する[1]発癌性があると考えられ、国際がん研究機関は、発がん性リスクを2Aとしている。

脚注

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外部リンク

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