フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ〜スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!
『Friday Night In San Francisco』 | ||||
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アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1980年12月5日 ワーフィールド劇場、サンフランシスコ | |||
ジャンル | フラメンコ、ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル |
CBS/Sony Inc. 25AP-2035 | |||
プロデュース | アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア | |||
チャート最高順位 | ||||
アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4547366258967 |
専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
Allmusic | [5] |
The Rolling Stone Jazz Record Guide | [6] |
フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ〜スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!(Friday Night In San Francisco)とは、アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシアという3人のギタリストによる、アコースティック・ギター3本だけの演奏を収録したライブ・アルバム。
解説
[編集]スーパー・ギター・トリオについて
[編集]日本では、この3人を「スーパー・ギター・トリオ」と呼ぶことも多く、本作も1996年の再発CDまでは「スーパー・ギター・トリオ」名義となっていたが、メンバーは必ずしも同じではない。アル・ディ・メオラの代わりにラリー・コリエルが参加することもあり、本作レコーディングの翌年に行われた来日公演でもラリーが帯同している。しかしその後、ジョン、アル、パコというラインナップでスタジオ・レコーディングも行われ、1996年の再結成でも同じ3人だったので、スーパー・ギター・トリオといえばこの3人を指すのが慣例となっている。余談だが、アル、ラリー・コリエル、ビレリ・ラグレーンの共演を収録したDVD『スーパーギター・トリオ&フレンズ』のアーティスト表記は、日本では「ザ・スーパーギター・トリオ」と、微妙に変えている。
本作について
[編集]1980年のジャズ界においては、アコースティック・ギター3本だけのライブ自体が画期的だった。特にアルは、速弾きエレクトリック・ギタリストというイメージが強かったため、所属レコード会社のコロムビア・レコードは、このアイディアに対して非協力的だったということが、1996年6月の記者会見でアルの口から語られている[7]。しかし、既に自分のアルバム『エレガント・ジプシー』でパコと共演し、大きな手応えを得ていたアルは、このアイディアに飛びついた。そして、結果的に本作は大ヒット。1996年の時点で、本作とスタジオ盤『パッション、グレイス&ファイア〜情炎』を合計すると、350万枚売れたと発表されている[7]。
5曲のうち、実際に3人が共演しているのはアル・ディ・メオラ作の「幻想組曲」とジョン・マクラフリン作の「ガーディアン・エンジェル」の2曲だけで、あとは2人ずつのギター・バトルという体裁になっている(詳細は収録曲の項目参照)。また、「ガーディアン・エンジェル」のみライブ録音でなくスタジオ録音で、ニューヨークでレコーディングされた(録音年月日は不明)。
収録曲
[編集]Side one
[編集]- 地中海の舞踏 (Mediterranean Sundance) / 広い河 (Rio Ancho)(11:33)
- 作曲:アル・ディ・メオラ / パコ・デ・ルシア
- 左チャンネル - パコ・デ・ルシア、右チャンネル - アル・ディ・メオラ
- 黒い森 (Short Tales Of The Black Forest)(8:40)
- 作曲:チック・コリア
- 左チャンネル - ジョン、右チャンネル - アル・ディ・メオラ
Side two
[編集]- フレボ (Frevo Rasgado)(7:55)
- 作曲:エグベルト・ジスモンチ
- 左チャンネル - ジョン・マクラフリン、右チャンネル - パコ・デ・ルシア
- 幻想組曲 (Fantasia Suite) (8:50)
- 作曲:アル・ディ・メオラ
- 左チャンネル - パコ・デ・ルシア、中チャンネル - ジョン・マクラフリン、右チャンネル - アル・ディ・メオラ
- ガーディアン・エンジェル (Guardian Angel) (3:59)
- 作曲:ジョン・マクラフリン
- 左チャンネル - パコ・デ・ルシア、中チャンネル - ジョン・マクラフリン、右チャンネル - アル・ディ・メオラ
アルバム参加ミュージシャン
[編集]- アル・ディ・メオラ - アコースティック・ギター
- ジョン・マクラフリン - アコースティック・ギター
- パコ・デ・ルシア - フラメンコ・ギター
製作クレジット
[編集]- ライブ・レコーディング・エンジニア - レックス・オルソン(Rex Olson)、ティム・ピンチ (Tim Pinch)、トム・ピンチ (Tom Pinch)
- Recorded Live at The Warfield Theatre, San Francisco, California, Friday, December 5, 1980 except "Guardian Angel", recorded and mixed at Minot Sound, White Plains.
- ミキシング・エンジニア - レイ・バービー(Ray Bardani)
- マスタリング・エンジニア - ボブ・ラディック
- Mastered at Masterdisk, New York.
- エグゼクティブ・プロデューサー - バリー・マーシャル(Barrie Marshall)、フィリップ・ロベルジュ(Philip Roberge)
- カバー・デザイン - ゲルト・フォンテーヌ(Gerd Fontagne)
- カバー・レタリング - セス・ショウ(Seth Shaw)
- 写真(裏) - ランディー・バチマン(Randy Backman)
- 写真(内部) - ダリル・ピット(Darryl Pitt)
リリース日一覧
[編集]地域 | リリース日 | レーベル | 規格 | カタログ番号 | 備考 |
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日本 | 1981年 | CBS/Sony Inc. | 30cmLP | 25AP 2035 | STEREO |
1982年10月10日 | 12cmCD | 35DP 9 | STEREO | ||
1996年12月12日 | SRCS 9170 | Master Sound | |||
1999年8月4日 | SME Records | SA-CD | SRGS-4512 | STEREO | |
2001年3月23日 | 12cmCD | SRCS-9656 | DSD - SBM Remaster | ||
2005年5月18日 | SONY Records | SICP-750 | STEREO | ||
2008年12月24日 | Blu-spec CD | SICP-20020 | STEREO | ||
2012年5月9日 | Sony Music Entertainment Inc. | デジタル・ダウンロード | G010001374803L | mora AAC-LC 320kbps[8] | |
724573895 | iTunes Store[9] | ||||
2013年10月9日 | Blu-spec CD | SICP-30304 | STEREO | ||
2016年4月27日 | 12cmCD | SICJ-143 | STEREO |
参考文献
[編集]- 『Friday Night in San Francisco (Piano-Guitar Series)』1992年6月 Hal Leonard Corp 社 ISBN 978-0793512461
- 『ギタープレイヤー/スーパーギタートリオ「ライヴ!」 (ギター・プレイヤー)』 1998年12月10日 シンコーミュージック 荻野裕二編 ISBN 978-4401153787
- 『パコ・デ・ルシア 「地中海の舞踏」1曲マスター [DVD]』 2003年12月20日 アトス・インターナショナル 矢木一好 EAN 4580154600388
外部リンク
[編集]- CDジャーナル アル・ディ・メオラ / ライヴ!~スーパー・ギター・トリオ (SA-CD)
- CDジャーナル アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア / フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ~スーパー・ギター・トリオ・ライヴ! (Blu-spec CD) (限定)
- CDジャーナル アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア / フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ~スーパー・ギター・トリオ・ライヴ!
- CDジャーナル アル・ディ・メオラ、ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア / フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ~スーパー・ギター・トリオ・ライヴ! (限定)
- Friday Night in San Francisco - MusicBrainz (発売一覧)
- John McLaughlin / Al Di Meola / Paco De Lucia – Friday Night In San Francisco - Discogs (発売一覧)
- 永遠のジャズ 見事なアンサンブルとインタープレイ 小川隆夫
出典・脚注
[編集]- ^ Al Di Meola / John McLaughlin / Paco de Lucia - Friday Night In San Francisco - Live - austriancharts.at
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』オリジナルコンフィデンス、1990年、69頁。ISBN 4-87131-025-6。
- ^ charts.org.nz - Al Di Meola / John McLaughlin / Paco de Lucia - Friday Night In San Francisco - Live
- ^ “Al Di Meola - Awards”. AllMusic. 2016年5月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月8日閲覧。
- ^ Gioffre, Daniel. “Friday Night in San Francisco - Al di Meola | AllMusic”. allmusic.com. 12 August 2011閲覧。
- ^ Swenson, J. (Editor) (1985). The Rolling Stone Jazz Record Guide. USA: Random House/Rolling Stone. pp. 61. ISBN 0-394-72643-X
- ^ a b 日本盤再発CD(SRCS 9170)ライナーノーツ(成田正、1996年10月)
- ^ “Friday Night In San Francisco”. LabelGate Co.,Ltd.. 2016年8月7日18:00閲覧。
- ^ “Friday Night In San Francisco (Live)”. Apple Inc.. 2016年8月7日18:00閲覧。