コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

フラメンコ・ア・ゴー・ゴー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『フラメンコ・ア・ゴー・ゴー』
スティーヴ・スティーヴンススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル コンテンポラリー・フラメンコ
時間
レーベル アーク21レコード
プロデュース スティーヴ・スティーヴンス
専門評論家によるレビュー
スティーヴ・スティーヴンス アルバム 年表
アトミック・プレイボーイズ
(1989年)
フラメンコ・ア・ゴー・ゴー
(1999年)
メモリー・クラッシュ
(2008年)
テンプレートを表示

フラメンコ・ア・ゴー・ゴー』(Flamenco.a.Go.Go)は、アメリカ合衆国ギタリストスティーヴ・スティーヴンス1999年に発表した、自身のソロ・プロジェクトとしては2作目に当たるスタジオ・アルバム。音楽的にはアコースティック/フラメンコ色が取り入れられている[1]

背景

[編集]

スティーヴンスは少年時代、親が紹介したギター教師に対し「俺が興味を持てない曲ばかり教えようとした。俺はジミ・ヘンドリックスの曲を習いたかった」と不満を抱いていたが、12歳の頃に参加したサマー・キャンプで、ルーマニア人のギター教師に感銘を受け、それを機にフラメンコを聴くようになったという[3]。また、1998年に発売されたコンピレーション・アルバム『Gypsy Soul: New Flamenco』には、ボジオ・レヴィン・スティーヴンス名義による曲「Duende」を提供している[4][5]

スティーヴンスは1998年、Vasのアルバム『Offerings』にナイロン弦ギターの演奏とソングライティングで参加しており[6]、本作のレコーディングにはVasのアザム・アリグレッグ・エリス英語版が参加した。また、本作の制作当時、スティーヴンスは氷室京介のバック・バンドに参加しており、収録曲「デメンチア」は、氷室の横浜スタジアム公演におけるライヴ録音である[5]

2001年には、DVD-Audio盤もアメリカで発売された[7]

評価・影響

[編集]

Matthew Greenwaldはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「スティーヴンスは主にナイロン弦のギターを使用して、蛇の如く自由奔放に絶妙な演奏をしている。更に、『フラメンコ・ア・ゴー・ゴー』はダンス・レコードとも言える内容で、そのリズムやテンポは、疑いなくどんな聴き手も惹き付けるだろう」と評している[8]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「年輪を実感の充実作」と評されている[1]

タイトル曲は、日本のスポーツニュース番組『すぽると!』内のコーナー「マンデーフットボール」でBGMとして使用され、2018年にはサッカーアンセムを集めたコンピレーション・アルバム『ウーラー!! フットボール』にも収録された[9]

収録曲

[編集]

特記なき楽曲はスティーヴ・スティーヴンス作。

  1. フラメンコ・ア・ゴー・ゴー - "Flamenco.a.Go.Go" - 5:16
  2. チネチッタ - "Cinecitta" - 4:58
  3. イスタンブールの男 - "Our Man in Istanbul" - 6:13
  4. レター・トゥ・ア・メモリー - "Letter to a Memory" (Steve Stevens, Howard Jones) - 5:19
  5. フェミノヴァ - "Feminova" - 3:51
  6. ヴェルヴェット・ケイジ - "Velvet Cage" (S. Stevens, Greg Ellis, Azam Ali) - 6:04
  7. ハニナ - "Hanina" (S. Stevens, Faudel) - 5:51
  8. デメンチア(ライヴ) - "Dementia" - 6:39
  9. トワイライト・イン・ユア・ハンズ - "Twilight in Your Hands" - 4:20
  10. リヴィエラ'68 - "Riviera '68" (S. Stevens, G. Ellis) - 6:26

日本盤ボーナス・トラック

[編集]
  1. ジャズ、アン・イーヴィル・パワー - "Jazz...an Evil Power" - 6:40

参加ミュージシャン

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c スティーヴ・スティーヴンス/フラメンコ・ア・ゴー・ゴー”. CDJournal. 音楽出版社. 2019年1月7日閲覧。
  2. ^ CMJ New Music Report (CMJ Network) 61 (652): 35. (2000-02-07). ISSN 0890-0795.  Google Books参照。
  3. ^ Cavuoto, Rob. “Steve Stevens Interview: Guitarist Extraordinaire with Billy Idol”. Guitar International. 2019年1月7日閲覧。
  4. ^ Gypsy Soul: New Flamenco - Various Artists | AllMusic
  5. ^ a b 日本盤CD (POCP-7422)ライナーノーツ(山田道成、1999年7月21日)
  6. ^ Vas - Offerings (CD, Album) | Discogs
  7. ^ Steve Stevens - Flamenco.A.Go.Go (DVD, Album, DVD-Audio, Stereo, Multichannel) | Discogs
  8. ^ Greenwald, Matthew. “Flamenco A Go-Go - Steve Stevens”. AllMusic. 2019年1月7日閲覧。
  9. ^ ジャケ写は前園真聖! W杯に向けてサッカーアンセム集めたコンピアルバム発売”. サッカーキング. フロムワン (2018年4月17日). 2019年1月7日閲覧。