フレデリクトン (フリゲート)
フレデリクトン | |
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イカルイトを訪れた本艦(2007年) | |
基本情報 | |
建造所 | セントジョン造船所 |
運用者 | カナダ海軍 |
艦種 | フリゲート |
級名 | ハリファックス級フリゲート |
愛称 | The Freddie |
モットー | Stalker of the Seas |
母港 | ハリファックス基地 |
艦歴 | |
起工 | 1992年4月25日 |
進水 | 1993年6月26日 |
就役 | 1994年9月10日 |
現況 | 就役中 |
要目 | |
基準排水量 | 4,795 トン |
満載排水量 | 5,032 トン |
全長 | 134.2 m |
幅 | 16.5 m |
吃水 | 7.1 m |
機関 | CODOG |
主機 |
GE LM2500(23,750 shp) 2基 SEMT ピルスティク 20 PA6 V280(11,780 bhp) 1基 |
推進器 | 2軸 |
速力 | 30 ノット |
航続距離 | 9,500海里 |
乗員 | 225名(航空要員含む) |
搭載機 | CH-124 シーキング 1機 |
フレデリクトン(HMCS Fredericton, FFH 337)は、カナダ海軍のフリゲート。カナダ哨戒フリゲート計画により建造されたハリファックス級フリゲートの8番艦で、1994年に就役した。
概要
[編集]カナダ海軍の大西洋海上軍(MARLANT)に配備されており、ハリファックス基地を母港とする。
カナダ海軍の同名の艦艇としては、第二次世界大戦中に就役したフラワー級コルベットのフレデリクトン(HMCS Fredericton, K245)[1]に続いて2隻目である。
艦歴
[編集]ニューブランズウィック州セントジョンのセントジョン造船所で1992年4月25日に起工され、1993年6月26日に進水、その後、1994年9月10日に就役した。なお、6番艦のカルガリー(HMCS Calgary, FFH 336)より約10ヵ月遅く起工され、約8ヵ月早く就役した。
2009年5月6日、前部機関室で火災が発生した。火は数分以内に制圧されたが、運用に戻る前にハリファックス基地で修理および点検が行われた[2]。
2009年10月25日、アルテミス作戦に参加するためハリファックスを出港、アデン湾、アラビア海北部、オマーン湾に展開された。11月に第1常設NATO海洋グループ(SNMG1)に加わり、2010年2月まで、アデン湾とソマリア沿岸における海賊対策パトロールを実施した。
乗員の休養と船体のメンテナンスを行った後、第150合同任務部隊(CTF-150)に加わり、アデン湾とオマーン湾で反テロ作戦のパトロールを実施するため、CH-124シーキングを運用するヘリコプター分遣隊を含む約250名の乗員を乗せて、ハリファックスから出航した。その後、カナダ海軍の100周年記念日の2010年5月4日に帰国した。
2010年11月18日、フロリダ沖で洋上補給を行った際にヘンリー・J・カイザー級給油艦のカナワ(USNS Kanawha, T-AO-196)と接触、双方の船体に擦過傷や凹損が発生した[3]。
2011年10月6日、HCM/FELEX(Halifax Class modernisation programme / frigate life extension)計画に基づいた中間寿命改修および近代化を行うため、アーヴィング造船のハリファック造船所へ引き渡された。2013年1月24日、改修を終えてハリファックス基地に戻り、試験を経て、2014年9月に運用状態となった。
2014年12月30日、Reassurance作戦の一環として、地中海に配備された[4]。 2015年3月、黒海での演習のため第2常設NATO海洋グループ(SNMG2)に加わった[5]。2015年4月、SNMG2の一部としてイングランド沖で行われたNATO演習Joint Warriorに参加した[6]。
2015年6月、訓練のためバルト海に展開[7]、スティーブン・ハーパー首相とジェイソン・ケニー国防相が艦を訪れたが、7海里の距離を保つ2隻のロシア艦の追尾を受けた[8][9]。その後、7月12日に帰投した[10]。
2015年11月、定期検査中に修理を必要とする船体の亀裂が発見された。修理の完了後、2016年1月5日にウィニペグ(HMCS Winnipeg, FFH-338)と交代するため地中海に展開[11]、SNMG2の一員として、地中海でヨーロッパへ密入国する移民を阻止する任務に就いた[12]。
2016年4月、モントリオール(HMCS Montreal, FFH-336)とともに、カナダ海軍の乗組員縮小計画のための試験艦となることが発表された[13]。
同月、SNMG2の一部としてReassurance作戦のため、黒海に展開[14]、2016年7月5日にハリファックスに帰投した[15]。
脚注
[編集]- ^ 1941年12月8日就役、1945年7月9日退役
- ^ “Navy assessing damage after fire aboard frigate”. CBC News (7 May 2009). 2 October 2014閲覧。
- ^ “HMCS Fredericton slightly damaged in accident”. CBC (19 November 2010). 22 November 2010閲覧。
- ^ Pugliese, David (29 December 2014). “HMCS Fredericton leaves Tuesday for Op Reassurance”. Defense Watch (Ottawa Citizen) 29 December 2014閲覧。
- ^ Pugliese, David (5 March 2015). “HMCS Fredericton now in the Black Sea”. Defense Watch (Ottawa Citizen) 10 March 2015閲覧。
- ^ Pugliese, David (12 April 2015). “HMCS Fredericton along with RCAF Auroras to take part in multinational exercise”. Defence Watch (Ottawa Citizen) 16 April 2015閲覧。
- ^ “HMCS Fredericton heading to Baltic Sea for NATO training”. CBC News. (6 June 2015) 11 June 2015閲覧。
- ^ Lunn, Susan (10 June 2015). “Russian ships track HMCS Fredericton carrying Stephen Harper”. CBC News 11 June 2015閲覧。
- ^ Fisher, Matthew (11 June 2015). “Harper gets exactly what he wants when Russian ships trail his visit to HMCS Fredericton”. National Post 11 June 2015閲覧。
- ^ Webster, Evan (12 July 2015). “Home, sweet home for HMCS Fredericton”. Chronicle Herald 19 July 2015閲覧。
- ^ “HMCS Fredericton to get repairs following routine inspection”. CBC News. (22 November 2015) 25 November 2015閲覧。
- ^ “HMCS Fredericton deployed on NATO mission to stop migrant smuggling”. CBC News. (11 February 2016) 11 February 2016閲覧。
- ^ Brewster, Murray (1 April 2016). “HMCS Montréal part of navy trial to experiment with reducing crews”. CBC News. Canadian Press 3 April 2016閲覧。
- ^ Pugliese, David (2 April 2016). “HMCS Fredericton now in the Black Sea on operations”. Ottawa Citizen 3 April 2016閲覧。
- ^ “Cheers, tears and a proposal as HMCS Fredericton returns to Halifax”. CTV News. (5 July 2016) 6 July 2016閲覧。