コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ブライトン駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブライトン
駅舎正面
Brighton
地図
所在地 イングランドイースト・サセックス州
ブライトン・アンド・ホヴ
北緯50度49分44秒 西経0度08分28秒 / 北緯50.8288度 西経0.1411度 / 50.8288; -0.1411座標: 北緯50度49分44秒 西経0度08分28秒 / 北緯50.8288度 西経0.1411度 / 50.8288; -0.1411
所属事業者 ナショナル・レール
電報略号 BTN
駅構造 地上駅
ホーム 4面8線[1]
開業年月日 1840年5月11日
乗入路線 6 路線
所属路線 ガトウィック・エクスプレス
所属路線 テムズリンク
所属路線 サザン
ブライトン本線英語版
キロ程 81.45 km(ロンドン・ブリッジ起点)
所属路線 サザン
イースト・コーストウェイ線英語版
所属路線 サザン
ウェスト・コーストウェイ線英語版
ホヴ
所属路線 グレート・ウェスタン・レールウェイ
ホヴ
テンプレートを表示

ブライトン駅(ブライトンえき、Brighton railway station)は、イングランド南部の港町ブライトンにある駅。ブライトン本線英語版の終着駅であり、ロンドン・ブリッジ駅からおよそ80kmの距離にある。

列車運行会社ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイが管理しており、ロンドンからガトウィック空港を経由するガトウィック・エクスプレスの終着駅でもある。その他、グレート・ウェスタン・レールウェイも列車を運行している。

駅の建設は、ロンドン・アンド・ブライトン鉄道により1840年から41年にかけて行われた。1840年5月11日の開業時にはブライトンからショーハム=バイ=シーを結ぶだけであったが、41年9月にはヘイワーズ・ヒース駅からロンドン・ブリッジ駅までがクレイトン・トンネル経由で繋がった。46年にはさらにブライトンの東にあるルイスまでが繋がり、さらに同年には他社との合併によってポーツマツヘイスティングスとも繋がった。またこの際、社名がロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道となった。

歴史

[編集]
モカッタが設計した初代駅舎 (1841年)
駅舎正面に残る初代駅舎の面影はほとんどわからなくなっている
1962年に撮影された当時のブライトン駅

ロンドン・アンド・ブライトン鉄道(L&BR)により、ブライトン市街の北端に駅舎や売店、車庫が建設された。この場所は海岸線から0.8km離れており、海抜は21mあったが、パッチャム・トンネルへ至る勾配を作るために切通しが作られた[2]

L&BR本社が入居する予定だった駅舎の設計は、建築家デイヴィッド・モカッタによって1839年から40年にかけて行われイタリア様式の3階建て駅舎とされた[3]。この駅舎は現在も残っているが、増築によって影が薄くなってしまっている。駅舎のデザインは、ウィリアム・タイト英語版が設計し1838年に建設されたロンドン・アンド・サウサンプトン鉄道英語版ナイン・エルムス駅英語版に似た点が多いと言われている[4]。建設には9,766ポンドを要し、1841年の5月から8月にかけて工事が行われた[5]プラットフォームの上屋の建設はジョン・アーパス・ラストリック英語版が担当し、250フィート(76m)の屋根が4つ掛けられた[6]

鉄道の運行は、ショーハム方面へは1840年5月12日から、ロンドン方面へは1841年9月21日から開始された[7][8]

1846年6月8日[9]ブライトン・ルイス・アンド・ヘイスティングス鉄道 の開業に合わせて駅舎が拡幅され、その翌月には合併によって社名がロンドン・ブライトン・アンド・サウス・コースト鉄道に変更された[10]。19世紀半ばにはさらなる改装が行われ、追加のプラットホームが設置された。しかし1870年代後半には乗降客数の増加に伴ってさらにホームの延長が行われ、1882年から83年にかけて屋根の架け替えも行われた。2020年現在の駅舎に架かるガラス屋根は1999年からの改装によって設置されたものである[11]

駅正面にバス乗り場、側面にはタクシー乗り場がある。駅の下にはトンネルが通っており、クイーンズ・ロードが整備されるまではこのトンネルが駅へのアクセスを担っていた。

年表

[編集]

運行頻度

[編集]

オフピーク時間の列車の運行頻度は次の通りである。

ブライトン本線

[編集]

ウェスト・コーストウェイ線

[編集]

イースト・コーストウェイ線

[編集]

駅構造

[編集]

頭端式4面8線のホームを持つ地上駅で改札口は南側の1箇所のみ。そのほか、駅構内には売店や観光案内所、ATMなども設置されている[1]

のりば

[編集]

4番のりばから8番のりばまでについては標準的なのりばであり、時間帯によって変更される場合がある[12]

のりば 路線 方向 行先
1・3 グレート・ウェスタン 下り ブリストル方面
1〜3 サザン(ウェスト・コーストウェイ線) ワージングポーツマスサウサンプトン方面
3 ガドウィック・エクスプレス

サザン(ブライトン本線)

上り ガトウィック空港ロンドン方面
サザン(イースト・コーストウェイ線) 下り イーストボーンシーフォードヘイスティングス方面
4〜6 ガドウィック・エクスプレス
テムズリンク
サザン(ブライトン本線)
上り ガトウィック空港ロンドン方面

ロンドンケンブリッジベッドフォード英語版方面

7・8 サザン(イースト・コーストウェイ線) 下り イーストボーンシーフォードヘイスティングス方面

駅周辺

[編集]

ブライトンの中心に位置し、周辺には映画館やショッピングセンター、ホテルなどがある。また、観光名所であるビーチからもほど遠くない位置にある。

主な周辺施設

[編集]

バス

[編集]

ブライトン・アンド・ホヴ・バス・アンド・コーチ株式会社[13][14]

隣の駅

[編集]
ナショナル・レール
ガトウィック・エクスプレスゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ
ガトウィック空港駅 - ブライトン駅
テムズリンク(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)
プレストン・パーク駅 - ブライトン駅
サザン(ゴヴィア・テムズリンク・レールウェイ)
ブライトン本線英語版
ハソックス駅 - ブライトン駅
イースト・コーストウェイ線英語版
ブライトン駅 - ロンドン・ロード駅
ウェスト・コーストウェイ線英語版
ブライトン駅 - ホヴ駅
グレート・ウェスタン・レールウェイ
ウェスト・コーストウェイ線
ブライトン駅 - ホヴ駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b Brighton Station Plan”. National Rail Enquiries. 2021年7月1日閲覧。
  2. ^ Turner 1977, p. 123.
  3. ^ White 1992, p. 82.
  4. ^ Cole, David (1958). “Mocatta's stations for the Brighton Railway”. Journal of Transport History (Manchester: Manchester University Press) 5: 149–157. ISSN 0022-5266. 
  5. ^ Cole 1958, p. 150.
  6. ^ Cooper 1981, p. 30.
  7. ^ Body 1989, p. 53.
  8. ^ White 1992, p. 81.
  9. ^ Mitchell & Smith 1985, Historial Background.
  10. ^ McCarthy & McCarthy 2007, p. 34.
  11. ^ Project information”. Kier Construction Ltd. 2021年7月11日閲覧。[リンク切れ]
  12. ^ Brighton Station Information”. サザン. 2021年7月7日閲覧。
  13. ^ Routes & maps - Brighton & Hove Buses” (英語). www.buses.co.uk. 2021年12月22日閲覧。
  14. ^ Explore - Brighton & Hove Buses” (英語). www.buses.co.uk. 2021年12月22日閲覧。

出典

[編集]

外部リンク

[編集]