プッシュ・プッシュ
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『プッシュ・プッシュ』 | ||||
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ハービー・マン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1971年6月30日、7月1日 ニューヨーク[1] | |||
ジャンル | ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンク | |||
時間 | ||||
レーベル | エンブリオ・レコード | |||
プロデュース | アリフ・マーディン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ハービー・マン アルバム 年表 | ||||
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『プッシュ・プッシュ』(Push Push)は、アメリカ合衆国のジャズ・フルート奏者、ハービー・マンが1971年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]マンは本作の制作に先がけて、当時オールマン・ブラザーズ・バンドで活動していたデュアン・オールマン、それにデラニー&ボニーとジャム・セッションを行い、それがきっかけでオールマンをレコーディングに起用した[3]。なお、一部の曲でベースを弾いたジェリー・ジェモットは、スタジオ・ミュージシャンとして働いていた頃のオールマンと度々共演してきたが、オールマン・ブラザーズ・バンド結成後は、本作のレコーディングが唯一の共演となった[4]。
収録曲はカヴァー曲が中心で、R&Bだけでなくソフトロック系のブレッドの曲も取り上げられた[3]。「マンズ・ホープ」は、イスラエル国歌「ハティクヴァ」を元にした曲で、この曲ではデヴィッド・スピノザがギター・ソロを担当した[5]。
反響・評価
[編集]アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では119位に達し、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは1位を獲得、R&Bアルバム・チャートでは21位を記録した[2]。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「『プッシュ・プッシュ』の頃のハービー・マンの音楽性は、R&B、ロック、ファンクにまで広がっていた。その結果はおおむね魅力的で、メロディックかつダンサブルである」と評している[6]。
収録曲
[編集]- プッシュ・プッシュ - "Push Push" (Herbie Mann) - 10:07
- ホワッツ・ゴーイン・オン - "What's Going On" (Marvin Gaye, Renaldo Benson, Al Cleveland) - 4:16
- スピリット・イン・ザ・ダーク - "Spirit in the Dark" (Aretha Franklin) - 9:28
- マンズ・ホープ - "Man's Hope" (Traditional) - 6:58
- イフ - "If" (David Gates) - 4:36
- さよならは言わないで - "Never Can Say Goodbye" (Clifton Davis) - 3:37
- ホワッド・アイ・セイ - "What'd I Say" (Ray Charles) - 4:59
CDボーナス・トラック
[編集]- ファンキー・ナッソー - "Funky Nassau" (Ray Munnings, Tyrone Fitzgerald) - 4:54
参加ミュージシャン
[編集]- ハービー・マン - フルート、アルトフルート
- デュアン・オールマン - ギター
- コーネル・デュプリー - ギター(on #1, #2, #6)
- デヴィッド・スピノザ - ギター(on #3, #4, #5, #7, #8)、ギター・ソロ(on #4)
- リチャード・ティー - ピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン
- チャック・レイニー - エレクトリックベース(on #1, #2, #6)
- ジェリー・ジェモット - エレクトリックベース(on #3, #7, #8)
- ドナルド・ダック・ダン - エレクトリックベース(on #4, #5)
- バーナード・パーディ - ドラムス(on #1, #2, #3, #6, #7, #8)
- アル・ジャクソン・ジュニア - ドラムス(on #4, #5)
- ラルフ・マクドナルド - パーカッション
- ジーン・ビアンコ - ハープ(on #2, #6)
脚注
[編集]- ^ “Atlantic Records Discography: 1971”. Jazz Discography Project. 2023年5月5日閲覧。
- ^ a b “Herbie Mann - Awards”. AllMusic. 2013年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月5日閲覧。
- ^ a b Granger, Greg (2020年7月13日). “Remembering Duane Allman's Brushes with the Jazz World”. SOMETHING ELSE!. 2023年5月5日閲覧。
- ^ Bryson, Alan (2012年4月9日). “Talkin' Blues With The Groovemaster, Jerry Jemmott”. All About Jazz. 2023年5月5日閲覧。
- ^ 2014年再発CD (WPCR-27926)ライナーノーツ(岡崎正通)
- ^ Yanow, Scott. “Herbie Mann - Push Push Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年5月5日閲覧。