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プラセンジット・ドゥアラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Prasenjit Duara
অসমীয়া: প্রসেনজিৎ দুৱৰা
2022年5月のドゥアラ
人物情報
別名 杜赞奇 (Dù Zànqí)
生誕 インドの旗 インドアッサム州
出身校 ハーバード大学
学問
研究機関 Duke University
博士課程指導教員 Philip Kuhn
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プラセンジット・ドゥアラ(Prasenjit Duara、杜赞奇 Dù Zànqí)は、インド アッサム州生まれの中国史研究者、ドゥーク大学オスカー・タン記念東アジア研究講座教授。 その後、ラッフルズ・ヒューマニティーズ教授、シンガポール国立大学アジア研究所所長(2008年 - 2015年)を歴任[1]ジョージ・メイソン大学シカゴ大学歴史学科でも教鞭をとり、2004年から2007年まで学部長を務めた。

1983年、ハーバード大学博士号を取得。フィリップ・クーン (Philip Kuhn)に学ぶ。博士論文は 『農村社会における権力:華北の農村、1900 - 1940年[2]』。処女作である『文化・権力・国家:1900年 - 1942年における華北農村』(スタンフォード大学出版 1988年)はジョン・キング・フェアバンク賞(アメリカ歴史学会)やジョセフ・レビンソン英語版賞(アジア研究協会)を受賞。

中国史に加え、20世紀のアジアにおける歴史思想や歴史学についても、広く研究している。彼の初期研究は、20世紀中国における農村社会に関するものだったが、その後ナショナリズム帝国主義、近代の歴史意識の起源に関する研究に転じていった。アジアや環境の持続性に関するニューヨークタイムズでのインタビューで、イアン・ジョンソン英語版は彼を「アジア文化における最も独創的な思想家の一人」と称した。2019年から2020年まで、世界約7,000千人もの研究者を擁する、アジア研究協会の会長も務めた。

学歴

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インド、デヘラードゥーンのドゥーンスクールに通い、デリーのセントスティーブンズカレッジで歴史学を学ぶ。

その後ジャワハルラール・ネルー大学にて中国学の研究修士を取得。

1983年に、ハーバード大学 歴史及び東アジア言語学にて博士号を取得。

職歴

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これまで、プリンストン大学、ジョージ・メイソン大学で教鞭をとり、スタンフォード大学ではMellonフェローを務めた[3]

1990年から2008年まで、シカゴ大学で教鞭をとり、中国研究委員会委員長(1994年-1996年)、歴史学部長(2004年-2007年)を歴任。

2009年から20015年まで、シンガポール国立大学でラッフルズ・ヒューマニティーズ教授を歴任。2016年1月、ドゥーク大学オスカー・タン記念東アジア研究講座教授に就任した。

2017年、オスロ大学から名誉博士号を授与された。2019年から2010年まで、アジア研究協会の会長を務めた。

主な出版物

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  • ------ (2015) The Crisis of Global Modernity: Asian Traditions and a Sustainable Future. Cambridge University Press http://www.cambridge.org/us/academic/subjects/history/global-history/crisis-global-modernity-asian-traditions-and-sustainable-future
  • New York Times discussion of book, https://www.nytimes.com/2016/10/18/world/asia/china-religion-prasenjit-duara.html?smprod=nytcore-iphone&smid=nytcore-iphone-share&_r=1
  •    (1995). Rescuing History from the Nation: Questioning Narratives of Modern China. Chicago; London: University of Chicago Press 
  •    (2004). Decolonization: Perspectives from Now and Then. London; New York: Routledge. ISBN 978-0-415-24841-9. https://www.loc.gov/catdir/toc/ecip045/2003013089.html 
  • Duara, Prasenjit (2006). “Nationalism in East Asia”. History Compass 4 (3): 407–427. doi:10.1111/j.1478-0542.2006.00329.x. 
  •    (2004). Decolonization : Perspectives from Now and Then. London; New York: Routledge. ISBN 978-0-203-48552-1 
  •    (1988). Culture, Power, and the State: Rural North China, 1900–1942. Stanford, Calif.: Stanford University Press 
  •    (2009). The Global and Regional in China's Nation-Formation. London; New York: Routledge 
  •    (2003). Sovereignty and Authenticity: Manchukuo and the East Asian Modern. Lanham: Rowman & Littlefield Publishers. ISBN 978-0-7425-2577-1 
    • 「1 統治のテクノロジー(植民地統治と南方軍政―帝国・日本の解体と東南アジア」『満州国における民族と民族学』岩波書店〈支配と暴力(岩波講座アジア・太平洋戦争 ; 7)〉、2006年5月25日。 

ジャーナル

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  • Prasenjit Duara (2000-1-1). “Local Worlds: The Poetics and Politics of the Native Place in Modern China”. South Atlantic Quarterly (South Atlantic Quarterly) 99 (1): 13–48. doi:10.1215/00382876-99-1-13. 
    • 山本英史 編、山本英史·佐藤仁史 訳「《地方》という世界──政治と文学に見る近代中国おける郷土──」『伝統中国の地域像』慶應義塾大学出版会、2000年1月2日。ISBN 978-4766408072 

出典

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  1. ^ Archived copy”. 30 November 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月6日閲覧。
  2. ^ Prasenjit Duara (1983). Power in rural society : North China villages, 1900–1940 (Thesis). OCLC 12828624
  3. ^ NUS – Office of Deputy President (Research & Technology) Archived 2013年5月6日, at the Wayback Machine.

外部リンク

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