プロ野球28会
プロ野球28会(プロやきゅうにっぱちかい)とは、1953年度(1953年4月2日から1954年4月1日まで)に出生した、日本野球機構(NPB)の各チームに所属していたプロ野球選手による親睦団体。日本のプロ野球界初の同級生による親睦団体で、28会発足後、昭和21年会、40年会、55年会など多くの団体が誕生している。
2022年現在、中畑、梨田、真弓、田尾、落合の5人が一軍監督を経験している。2009年から2011年までの3年間は梨田(日ハム)、真弓(阪神)、落合(中日)が同時に指揮を執り、12球団中3球団の監督が28会という時期もあった。
会長である中畑清[1]が引退し、野球解説者に転身した1990年より、活動を開始している[2]。
設立当時は、落合博満[3]、真弓明信[4]、若菜嘉晴[5]ら一部人物はまだ現役選手であった。
主な活動
[編集]1990年の設立後、全国各地で少年野球教室や各種のチャリティイベントを通じて、青少年の健全な育成及びスポーツの普及発展、社会課題の解決に努めることを目的として活動している。
毎年チャリティオークションを行い、収益金の全額を開催地に寄付。これまでに盲導犬育成支援、高齢者向け車椅子の寄贈、スポーツ振興支援、交通/震災遺児・孤児の修学支援などを行なっている。
東日本大震災では、津波で流された多くの少年野球チームにユニフォームをはじめとする野球用具を寄贈したほか、その後5年間にわたり、東京ドームや横浜スタジアムに被災したチームを招待するなど、精力的な支援活動を実施している。
所属メンバー
[編集]出典:[1]
※所属チームは現役中、最も在籍期間の長かったチームとする。†は物故者を表す。チーム名は会員が最初に入団した時代のチーム名で記述している。
球団 | メンバー |
---|---|
巨人 | 中畑清(会長)、平田薫、金島正彦、二宮至、中司得三、新谷裕二、坂東順司、福島知春† |
阪神 | 真弓明信(副会長)、峯本達雄、大町定夫、中山悌一、西山毅、玉城正富、浅野憲一、表浩太郎、江島聖一 |
広島東洋 | 岡義朗(代表幹事)、根建忍、山本和男、高木真一、濱納一志、山形和幸 |
中日 | 田尾安志(副会長)、中嶋愛和、福田功、平松秀敏、水谷啓昭、大河原栄、猪田利勝、藤沢哲也† |
ヤクルト | 水谷新太郎、上水流洋、松岡清治 |
横浜大洋 | 若菜嘉晴、笹川博史、竹内広明、田村政雄、若林憲一、河原政明、渡辺省吾、藤池昇龍† |
西武 | 大石友好、大屋好正、行沢久隆、春日昭之介、木村広、斎藤輝美、永射保† |
近鉄 | 梨田昌孝(副会長)、羽田耕一、吹石徳一、藤瀬史朗、山下千春、尾西和夫、佐藤文男、橘健治、鳥坂九十九、香川正人† |
阪急 | 八木茂 |
日本ハム | 岩井隆之、川原昭二、保坂英二、中西弘明 |
ロッテ | 落合博満(副会長)、庄司智久、劔持節雄、松田光保、薗部潔史、奥田直也、仲清司、北川裕司、佐々木信行 |
南海 | 定岡智秋、名取和彦、森口益光、飯山正樹、鶴崎茂樹、平沢隆好、稲生高善、山本利一、山本雅夫† |
脚注
[編集]- ^ 桑田&清原氏の「昭和42年会」「28会」は落合氏ら監督経験者ズラリ - スポニチアネックス 2012年7月10日発信
- ^ オフィス真弓(真弓明信の個人事務所)公式サイト「プロ野球28会 2011」では少年野球教室を「1990年から毎年1回開催している」とあることから、プロ野球28会が1990年設立であることが確認できる。
- ^ 1998年シーズン終了後引退。
- ^ 1995年シーズン終了後引退。
- ^ 1991年シーズン終了後引退。
出典
[編集]- プロ野球28会公式サイト http://www.baseball28.com
- 同期の絆よ、永遠なれ! 「28会」の会長は中畑清。プロ野球界の主な同期会をピックアップ(昭和編)https://yakyutaro.jp/r.php?hash=eKM7L