ヘキサフルオロリン酸塩

ヘキサフルオロリン酸の構造

ヘキサフルオロリン酸の空間充填モデル

ヘキサフルオロリン酸塩（ヘキサフルオロリンさんえん、英: Hexafluorophosphate）は、一価の陰イオンであるヘキサフルオロリン酸イオン（英: Hexafluorophosphate ion、PF₆⁻）を含む塩である。

PF₆⁻は非配位性アニオンであり、求核性は低い。そのため、例えば、遊離酸としてのヘキサフルオロリン酸は単離されない。

AgPF₆のPF₆⁻は、ハロゲン化物イオンに容易に置換する。不溶性のハロゲン化銀の沈殿がこの反応を助長する。BMIM-PF₆など幾つかの室温イオン液体は、PF₆⁻を含む。

また、多くのイミダゾリウムやホルムアミジニウムとの塩は水に溶けない。ホルムアミジニウム/イミダゾリウム塩の水溶液にNH₄PF₆を付加すると、ホルムアミジニウム/イミダゾリウムとの塩が沈殿する。

関連項目

• ヘキサフルオロリン酸
• 五フッ化リン - ルイス酸であり、F⁻を取り込むとPF₆⁻になる。