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ヘヴィ・メタル・ビ・バップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ヘヴィ・メタル・ビ・バップ』
ブレッカー・ブラザーズライブ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク パワー・ステーション(#1)[1]
ニューヨーク州ロズリン マイ・ファーザーズ・プレイス英語版におけるライブ録音(#2 - #6)[1]
オーバー・ダビング: ニューヨーク シグマ・サウンド・スタジオ[1]
ジャンル フュージョンジャズ・ファンク
時間
レーベル アリスタ・レコード
プロデュース ランディ・ブレッカーマイケル・ブレッカー、ニール・ジェイソン、カッシュ・モネット(#1)[1]
ランディ・ブレッカー、マイケル・ブレッカー(#2 - #6)[1]
専門評論家によるレビュー
ブレッカー・ブラザーズ アルバム 年表
ドント・ストップ・ザ・ミュージック
(1977年)
ヘヴィ・メタル・ビ・バップ
(1978年)
デタント
(1980年)
テンプレートを表示

ヘヴィ・メタル・ビ・バップ[注釈 1]』(Heavy Metal Be-Bop)は、アメリカ合衆国フュージョンバンドブレッカー・ブラザーズ1978年に発表したライブ・アルバム

背景

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収録曲のうち「イースト・リヴァー」はスタジオ録音で、その他の曲はマイ・ファーザーズ・プレイス英語版におけるライブ録音だが、オーバー・ダビングも行われている[2]。本作はテリー・ボジオ在籍時としては唯一のアルバムで、バンドの中心メンバーであるブレッカー兄弟は本作の録音前の1976年にも、フランク・ザッパのニューヨーク公演でボジオと共演しており、その模様はライブ・アルバム『ザッパ・イン・ニューヨーク』に収録された[2]。なお、2014年夏には本作の参加メンバー(ただしマイケル・ブレッカーは既に死去しており、ランディ・ブレッカーの妻アダ・ロヴァッティが代役を務めた)が再結集してヨーロッパ・ツアーを行い、同年11月には日本公演も行われた[3]

反響・評価

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アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200入りは果たせなかったが、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは14位に達した[4]。また、本作からのシングル「イースト・リヴァー」は、アメリカでは『ビルボード』の各種チャート入りを逃したが[4]、イギリスでは5週にわたり全英アルバムチャートでトップ75入りして、最高34位を記録した[5]

河崎直人は「これまでのブレッカー・ブラザーズにはない過激なサウンドが満載で驚いてしまった」「ライヴの演奏はテンポが早いし、リズムセクションのキレの良さが違うせいか、ブレッカー兄弟のアドリブの構成力も際立っている」「彼らの作品を時系列で聴く場合は問題ないが、本作を最初に聴いてしまうと、他のアルバムが物足りなく感じるかもしれない」と評している[6]

トラック・リスト

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特記なき楽曲はランディ・ブレッカー作。

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「イースト・リヴァー - East River」(Neil Jason, Bret Mazur, Kash Monet)  
2.「インサイド・アウト - Inside Out」  
3.「サム・スカンク・ファンク - Some Skunk Funk」  
4.「スポンジ - Sponge」  
5.「ファンキー・シー、ファンキー・デュー - Funky Sea, Funky Dew」(Michael Brecker)  
6.「スクイッズ - Squids」  

パーソネル

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アディショナル・ミュージシャン

  • サミー・フィゲロア - パーカッション
  • ラファエル・クルス - パーカッション
  • ポール・シェイファー - ローズ・ピアノ(on #1)
  • アラン・シュワルツバーグ - アディショナル・ドラムス(on #1)
  • カッシュ・モネット -- パーカッション、手拍子、バックグラウンド・ボーカル(on #1)
  • ヴィクトリア - タンバリン(on #1)
  • ジェフ・ショーン、ロイ・ヘリング - バックグラウンド・ボーカル(on #1)
  • ボブ・クリアマウンテン&フレンズ - 手拍子(on #1)

脚注

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注釈

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  1. ^ 1995年再発CD (BVCA-7365)、1999年再発CD (BVCJ-37062)、2005年再発CD (BVCJ-38096)、2007年再発CD (BVCJ-37573)、2009年再発CD (BVCJ-34414)、2013年再発CD (SICP 30300)、2017年再発CD (SICJ 282)の帯に準拠。日本初回盤LP (25RS-15)の帯では『ヘビー・メタル・ビイ・バップ』、1990年再発CD (BVCJ-5029)の帯では『ヘビー・メタル・ビ・バップ』と表記されていた。

出典

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  1. ^ a b c d e LPおよびCDの裏ジャケットに記載されたクレジット参照。
  2. ^ a b 2005年再発CD (BVCJ-38096, BJCV-37471)ライナーノーツ(熊谷美広、2005年4月)
  3. ^ 湯川雅宗 (2014年10月2日). “ランディ・ブレッカー・スペシャル・インタビュー”. Sax & Brass Magazine. リットーミュージック. 2022年11月10日閲覧。
  4. ^ a b The Brecker Brothers - Awards”. AllMusic. 2013年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月10日閲覧。
  5. ^ BRECKER BROTHERS | full Official Chart History | Official Charts Company
  6. ^ 河崎直人 (2020年12月25日). “テリー・ボジオのドラムが炸裂するブレッカー・ブラザーズのライヴ盤『ヘヴィ・メタル・ビ・バップ』”. OKMusic. JAPAN MUSIC NETWORK. 2022年11月10日閲覧。

外部リンク

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