ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス
『ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス』 | ||||
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ブライアン・ウィルソン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2005年4月 - 5月 カリフォルニア州ハリウッド オーシャン・ウェイ・レコーディング | |||
ジャンル | ロック、ポップス、クリスマス・ソング | |||
時間 | ||||
レーベル | アリスタ・レコード | |||
プロデュース | ブライアン・ウィルソン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ブライアン・ウィルソン アルバム 年表 | ||||
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『ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス』(What I Really Want for Christmas)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、ブライアン・ウィルソンが2005年に発表したスタジオ・アルバム。ソロ転向後としては初のクリスマス・アルバムで[3][4]、書き下ろしの新曲、ザ・ビーチ・ボーイズ時代に発表した『ザ・ビーチ・ボーイズ・クリスマス・アルバム』(1964年)からのセルフ・カヴァー2曲、それにクリスマス・キャロルのカヴァーが含まれている。
背景
[編集]新曲のうち表題曲はエルトン・ジョンとの仕事で知られるバーニー・トーピンが作詞し、「クリスマジー」はジミー・ウェッブが作詞した[3]。
CDボーナス・トラックの3曲はアルバム本編よりも古い録音で[5]、そのうちオリジナル曲の「オン・クリスマス・デイ」は2000年12月9日に録音され、同月のうちにウィルソンの公式サイトで公開された[6]。なお、アメリカではアナログLPもリリースされている[5]。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは本作がBillboard 200で200位を記録し[2]、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートでは「ひいらぎ飾ろう」が9位、「ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス」が29位を記録した[7]。イギリスでは、本作は全英アルバムチャート入りを逃すが、表題曲は2005年12月17日付の全英シングルチャートで66位を記録した[8]。
ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ウィルソンの妙に力強いボーカルは、クリスマスのコンセプトにはあまり似つかわしくないが、アレンジやサウンド処理は大変良く、長大な楽器のリストやサウンドは『ペット・サウンズ』や『スマイル』のクレジットを長年記憶してきたようなビーチ・ボーイズ・ファンにとって馴染み深いものだろう」と評している[3]。また、『ワシントン・ポスト』紙のスタッフのリチャード・ハリントンは、本作を2005年のクリスマス・アルバムのうち特に優れた10作の一つとして挙げ「声は衰えているが、魂は衰えていない」と評している[4]。
収録曲
[編集]- マン・ウィズ・オール・ザ・トイズ - "The Man with All the Toys" (Brian Wilson, Mike Love) - 3:00
- ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス - "What I Really Want for Christmas" (B. Wilson, Bernie Taupin) - 3:51
- 世のひと忘るな - "God Rest Ye Merry Gentlemen" (Traditional) - 3:28
- オー・ホーリー・ナイト - "O Holy Night" (Traditional) - 4:29
- ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス - "We Wish You a Merry Christmas" (Traditional) - 2:39
- 天にはさかえ - "Hark the Herald Angels Sing" (Traditional) - 3:35
- 天なる神には - "It Came Upon a Midnight Clear" (Traditional) - 3:10
- 牧人ひつじを - "The First Noel" (Traditional) - 4:48
- クリスマジー - "Christmasey" (B. Wilson, Jimmy Webb) - 4:09
- リトル・セイント・ニック - "Little Saint Nick" (B. Wilson, M. Love) - 2:13
- ひいらぎ飾ろう - "Deck the Halls" (Traditional) - 2:37
- 蛍の光 - "Auld Lang Syne" (Traditional) - 1:35
CDボーナス・トラック
[編集]- オン・クリスマス・デイ - "On Christmas Day" (B. Wilson) - 3:24
- もろびとこぞりて - "Joy to the World" (Traditional) - 2:09
- きよしこの夜 - "Silent Night" (Traditional) - 0:49
参加ミュージシャン
[編集]- ブライアン・ウィルソン - ボーカル、ピアノ、アレンジ
- ジェフリー・フォスケット - バックグラウンド・ボーカル、ギター、スレイベル
- ダリアン・サハナジャ - バックグラウンド・ボーカル、ピアノ、オルガン、グロッケンシュピール、ヴィブラフォン
- スコット・ベネット - バックグラウンド・ボーカル、オルガン、ピアノ、グロッケンシュピール、ヴィブラフォン
- ニック・ワルスコ - バックグラウンド・ボーカル、ギター
- プロビン・グレゴリー - バックグラウンド・ボーカル、ギター、フレンチホルン、フリューゲルホルン、トランペット
- ポール・フォン・マーテンス - サックス、フルート、ハーモニカ、ストリングス・アレンジ、ホーン・アレンジ
- ボブ・リジック - ベース
- ジム・ハインズ - ドラムス
- ネルソン・ブラッグ - バックグラウンド・ボーカル、パーカッション
- テイラー・ミルズ - バックグラウンド・ボーカル
- ジョン・ヨアキム - バリトン・サックス、オーボエ
- ロビー・ヒオキ - トロンボーン、バストロンボーン
- ピーター・ケント - ヴァイオリン
- シャロン・ジャクソン - ヴァイオリン
- カレン・バクニン - ヴィオラ
- エリカ・カークパトリック - チェロ
- キャロル・ロビンズ - ハープ
脚注
[編集]- ^ “ホワット・アイ・リアリー・ウォント・フォー・クリスマス - ブライアンン・ウィルソン”. オリコン. 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月29日閲覧。
- ^ a b “Brian Wilson Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2023年1月29日閲覧。
- ^ a b c What I Really Want for Christmas - Brian Wilson | AllMusic - Review by John Bush
- ^ a b Harrington, Richard (2005年12月11日). “Pop's Claus Celebre”. Washington Post. 2015年4月9日閲覧。
- ^ a b “2005 Christmas CD roundup”. Goldmine. F+W (2005年12月25日). 2015年4月9日閲覧。
- ^ Kemp, Rob (2000年12月19日). “Brian Wilson Posts New Holiday Song On Web”. MTV News. Viacom International. 2015年4月9日閲覧。
- ^ “Brian Wilson - Awards”. AllMusic. 2015年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月29日閲覧。
- ^ BRIAN WILSON | Official Chart History | Official Charts Company - 2023年1月29日閲覧