ボンダレフスキー・マカゴノフ・システム
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ボンダレフスキー・マカゴノフ・システム (Bondarevsky Makogonov System) は、チェスのオープニングの1つで、クイーンズ・ギャンビット・ディクラインド (1.d4 d5 2.c4 e6) の一変化である。このオープニングの考案者であるサヴィエリ・タルタコワの名に因んでタルタコワ・ディフェンス (Tartakower Defense) と呼ばれることもある[1]。
1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Be7 5.e3 h6 6.Bh4 b6で出来た形がボンダレフスキー・マカゴノフ・システムの基本形である[2]。基本形に至るまでの手順中白の6手目で6.Bf4と指した場合黒は6.… c5と指すのが好手である[1]。オーソドックス・ディフェンスから手順前後でこのオープニングになることもある[1]。その場合の手順は1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Be7 5.e3 0-0 6.Nf3 h6 7.Bh4 b6である[2]。
主な変化
[編集]7.Nf3 0-0 8.cd Nxd5 9.Bxe7 Qxe7 10.Nxd5 ed 11.Rc1 Be6 12.Qa4 c5 13.Qa3 Rc8[1]
白の8手目では他に8.Bd3や8.Be2、8.Qc2と指す手がある[1]。8.Bd3と指すと8.… Bd7 9.0-0 c5 10.cd Nxd5 11.Bxe7 Qxe7 12.Nxd5 ed 13.dc bcと進行し形勢互角[1]。8.Qc2は1967年にモスクワで対局されたウルマン対スパスキー戦で白のウルマンが指した手である[3]。このゲームは当初1.d4 Nf6 2.c4 e6 3.Nf3とボゴ・インディアン・ディフェンス或いはクイーンズ・インディアン・ディフェンスのような手順で始まったが[3]、その後3.… d5 4.Nc3 Be7 5.Bg5 0-0 6.e3 h6 7.Bh4 b6と変化し手順前後してボンダレフスキー・マカゴノフ・システムの型になったゲームである[3]。ウルマン対スパスキー戦ではその後8.… Bb7 9.Bxf6 Bxf6 10.cd ed 11.0-0-0 c5と進行し22手でウルマンが投了した[3]。この手順中白の9手目では9.0-0-0とクイーンサイドにキャスリングして様子を見る手もある[3]。またウルマン対スパスキー戦の手順中黒の9手目で9.… gfとポーンでビショップを取るのはh6が弱くなるので悪手である[3]。