ポリッシュネイビー
ポリッシュネイビー | |
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欧字表記 | Polish Navy |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1984年5月14日[1][2] |
死没 | 2011年1月6日[1][3] |
父 | Danzig |
母 | Navsup |
母の父 | Tatan |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産者 | Ogden Phipps[1][2] |
馬主 | Ogden Phipps[1][2] |
調教師 | Claude R. McGaughey III[1][2] |
競走成績 | |
生涯成績 | 12戦7勝[1][2] |
獲得賞金 | 1,118,076ドル[1][2] |
ポリッシュネイビー(Polish Navy, 1984年5月14日 - 2011年1月6日)はアメリカ合衆国の競走馬・種牡馬。主な勝鞍に1986年のシャンペンステークス、カウディンステークス、1987年のウッドワードステークスなどがある。現役時代は「The Admiral」の愛称でも呼ばれていた[1][4]。
経歴
[編集]- 特記がない限り、競走はすべてダートコース。
オーナーブリーダーのオグデン・フィップスが生産したサラブレッドの牡馬である。フィップスの所有のもとクロード・マゴーヒー調教師に預けられたポリッシュネイビーは、1986年6月12日のベルモントパーク競馬場の未勝利戦でデビューし、初出走で初勝利を挙げた。続く一般戦も勝利すると、カウディンステークス(G1・7ハロン)、さらにシャンペンステークス(G1・8ハロン)と2歳戦の主要競走を連勝していった[2]。この年の大一番であるブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(G1・8.5ハロン)にも出走したが、ここで7着と大敗、また膝に骨片が見つかったために、手術のため3歳シーズンのクラシック路線への出走は叶わなかった[3]。
3歳シーズンの復帰は6月になってからで、復帰初戦のリヴァリッジステークス(L・7ハロン)一般戦で勝利したのちにドワイヤーステークス(G1・9ハロン)で3着、その後ジムダンディステークス(G2・9ハロン)でクリプトクリアランス相手に勝利を手にした[2][4]。そしてトラヴァーズステークス(G1・10ハロン)3着を挟んで出走したウッドワードステークス(G1・9ハロン)ではガルチを破って優勝している[4][3]。その後、マールボロカップインビテーショナルハンデキャップ3着を最後に引退した。主戦騎手を務めてきたランディ・ロメロは、のちに「私は彼に乗ることが絶対的に好きだった。このような素晴らしい馬に関われたことを光栄に思う」と語っている[3]。
種牡馬入り後
[編集]1988年よりクレイボーンファームで種牡馬となった。1993年に日本の早田牧場に購入されて海を渡り[1]、その後1998年にオーストラリアへと輸出[5]、のちにアメリカに帰国してケンタッキー州レキシントン近郊のワーフェア牧場に繋養されていた[1]。2009年に種牡馬を引退し、競走馬養老施設のオールドフレンズへと移され、そこで2011年1月6日に臀部の手術痕の合併症がもとで27歳で死亡した[4][3]。
『ブラッド・ホース』誌調べではポリッシュネイビーの産駒763頭のうち17頭がステークス競走で勝ちを挙げたとある[1]。代表産駒にはケンタッキーダービー(G1)優勝馬のシーヒーロー(Sea Hero)、セクレタリアトステークス(G1)優勝馬のガジ(Ghazi)がいる。日本での主な産駒にはエクセレンスロビン(新潟3歳ステークス)、ゴッドスピード(府中3歳ステークス)、トシザミカ(サマーチャンピオン)などがいる。
主な産駒
[編集]- シーヒーロー / Sea Hero - ケンタッキーダービー、トラヴァーズS、米シャンペンS
- ガジ / Ghazi - セクレタリアトS
- トシザミカ - サマーチャンピオン、スパーキングレディーカップ
- ゴッドスピード - 中山大障害、府中3歳S、小倉3歳S、阪神障害S(春)
- エクセレンスロビン - 新潟3歳S
母父としての主な産駒
[編集]血統表
[編集]ポリッシュネイビーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
[§ 2] | ||
父 Danzig アメリカ 鹿毛 1977 |
父の父 Northern Dancerカナダ 鹿毛 1961 |
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Pas de Nomアメリカ 黒鹿毛 1968 |
Admiral's Voyage | Crafty Admiral | ||
Olympia Lou | ||||
Petitioner | Petition | |||
Steady Aim | ||||
母 Navsup アメリカ 鹿毛 1966 |
Tatan アルゼンチン 栗毛 1952 |
The Yuvaraj | Fairway | |
Epona | ||||
Valkyrie | Donatello | |||
Walkure | ||||
母の母 Busandaアメリカ 青毛 1947 |
War Admiral | Man o' War | ||
Brushup | ||||
Businesslike | Blue Larkspur | |||
La Troienne | ||||
母系(F-No.) | ラトロワンヌ牝系(FN:1-s (1-x)) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Pharos・Fairway 5x4 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k Avalyn Hunter. “Polish Navy (horse)”. American Classic Pedigrees. 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “Polish Navy (KY)”. EQUIBASE. 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b c d e “Polish Navy, Sired Sea Hero, Dies at 27”. Blood-horse (2011年1月6日). 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b c d “POLISH NAVY 1984 - 2011”. Old Friends. 2021年8月24日閲覧。
- ^ “ポリッシュネイビー(USA)”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|ポリッシュネイビー(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2021年8月24日閲覧。
- ^ a b c d “ポリッシュネイビーの血統表”. netkeiba.com. 2021年8月24日閲覧。