ポール・シュレイダー
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(ポール・シュレーダーから転送)
ポール・シュレイダー Paul Schrader | |||||||||||||||||||||||||||
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2018年 | |||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1946年7月22日(78歳) | ||||||||||||||||||||||||||
出生地 | アメリカ合衆国 ミシガン州グランドラピッズ | ||||||||||||||||||||||||||
配偶者 | メアリー・ベス・ハート(1983–) | ||||||||||||||||||||||||||
著名な家族 | レナード・シュレイダー(兄) | ||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||
監督 『ハードコアの夜』 『アメリカン・ジゴロ』 『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』 『白い刻印』 『魂のゆくえ』 『カード・カウンター』 脚本 『ザ・ヤクザ』 『タクシードライバー』 『ローリング・サンダー』 『レイジング・ブル』 『モスキート・コースト』 『最後の誘惑』 | |||||||||||||||||||||||||||
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備考 | |||||||||||||||||||||||||||
第57回ベルリン国際映画祭 審査委員長(2007年) |
ポール・シュレイダー(Paul Schrader、1946年7月22日 - )は、アメリカ合衆国の映画評論家、脚本家、映画監督。ミシガン州出身。小津安二郎や三島由紀夫などに影響を受けるなど、大の親日家として知られ、知的な作風が特徴。ドイツ系アメリカ人およびオランダ系の血を引く。
同志社大学で講師を務めたレナード・シュレイダーは実兄。妻は女優のメアリー・ベス・ハート。
経歴
[編集]極めて厳格なカルヴィン主義者の家庭に生まれ育ったため、生まれてからの長い間、映画を観ることを禁止された[1]。18歳の時に初めて観た映画に感化されて以降、映画にのめり込む[1]。コロンビア大学、UCLAで映画を専攻、小津安二郎やロベール・ブレッソン、カール・テオドア・ドライヤーなどの映画に傾倒する[1]。映画評論家として活動後、1974年の映画『ザ・ヤクザ』で脚本家デビューする。続いて脚本を担当した『タクシードライバー』において監督マーティン・スコセッシおよび主演のロバート・デ・ニーロのゴールデントリオを確立。『ブルーカラー/怒りのはみだし労働者ども』以降、『アメリカン・ジゴロ』といった作品では監督としても映画製作に携わる。特に1985年の映画『ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ』(日本未公開)では、カンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞し、高い評価を得た。21世紀に入っても精力的に活動し、2018年には『魂のゆくえ』でアカデミー脚本賞にノミネートされ、人生初のオスカー候補者となった。
フィルモグラフィー
[編集]- ザ・ヤクザ The Yakuza(1974)脚本
- タクシードライバー Taxi Driver(1976)脚本
- 愛のメモリー Obsession(1976)脚本・原案
- ローリング・サンダー Rolling Thunder(1976)脚本・原案
- ブルーカラー/怒りのはみだし労働者ども Blue Collar(1978)監督・脚本
- ハードコアの夜 Hardcore(1979)監督・脚本
- オールドボーイフレンズ Old Boyfriends(1979)脚本・製作総指揮
- アメリカン・ジゴロ American Gigolo(1980)監督・脚本
- レイジング・ブル Raging Bull(1980)脚本
- キャット・ピープル Cat People(1982)監督・脚本(クレジット無し)
- Mishima: A Life In Four Chapters(1985)監督・脚本
- モスキート・コースト The Mosquito Coast(1986)脚本
- 愛と栄光への日々 Light of Day(1987)監督・脚本
- 最後の誘惑 The Last Temptation of Christ(1988)脚本
- テロリズムの夜/パティ・ハースト誘拐事件 Patty Hearst(1988)監督
- 迷宮のヴェニス The Comfort of Strangers(1990)監督
- ライト・スリーパー Light Sleeper(1991)監督・脚本
- 魔界世紀ハリウッド Witch Hunt(1994)監督(テレビ映画)
- 訣別の街 City Hall(1996)脚本
- Touch タッチ Touch(1996)監督・脚本
- 白い刻印 Affliction(1997)監督
- 人妻 Forever Mine(1999)監督・脚本
- 救命士 Bringing Out the Dead(1999)脚本
- ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター Auto Focus(2002)監督
- ドミニオン Dominion: Prequel to the Exorcist(2005)監督
- The Walker(2007)監督・脚本
- 囚われのサーカス Adam Resurrected(2008)監督
- ザ・ハリウッド The Canyons(2013)
- ラスト・リベンジ Dying of the Light(2014)監督・脚本
- ドッグ・イート・ドッグ Dog Eat Dog(2016)監督
- 魂のゆくえ First Reformed(2017)監督・脚本
- カード・カウンター The Card Counter(2021)監督・脚本
- ノー・セインツ 報復の果てThere Are No Saints[a](2022)脚本・製作
- Master Gardener(2022)監督・脚本
出演作品
[編集]- プレストン・スタージェス★アメリカン・ドリーマー(1990)
- 小津と語る Talking With OZU(1993)
- アメリカン・ニューシネマ 反逆と再生のハリウッド史(2003)
- イージー・ライダー☆レイジング・ブル(2003)
- ヒッチコック/トリュフォー(2015)
- 健さん(2016)
著書
[編集]- Transcendental Style in Film: Ozu, Bresson, Dreyer. Paul Schrader 1972/2/1
- 『聖なる映画 : 小津/ブレッソン/ドライヤー』ポール・シュレイダー 著,山本喜久男 訳 フィルム・アート社 1981.2
脚注
[編集]- ^ 当初のタイトルはThe Jesuit