マイアミ・インターナショナル・オートドローム
所在地 | アメリカ合衆国・フロリダ州・マイアミガーデンズ市 |
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標準時 | アメリカ東部時間 (UTC-5 / UTC-4 DST) |
座標 | 北緯25度57分29秒 西経80度14分20秒 / 北緯25.95806度 西経80.23889度 |
オープン | 2022年5月6日 |
設計者 | Apex Circuit Design |
主なイベント | F1 マイアミグランプリ(2022 - ) |
グランプリサーキット(2022-) | |
コース長 | 5.412 km (3.363 mi) |
コーナー数 | 19 |
レコードタイム | 1:29.708 ( マックス・フェルスタッペン, レッドブル, 2023年) |
マイアミ・インターナショナル・オートドローム(Miami International Autodrome)は、マイアミ郊外にあるハードロック・スタジアムとその周辺を舞台としたサーキット。2022年からマイアミグランプリが開催されている。
概要
[編集]全長5.412m、19のコーナーと3本のストレートで構成されたサーキットでシミュレーションによる最高速度は320km/h[1]。仮設のサーキットだが、2021年に当時のレースディレクターであったマイケル・マシが現地を訪れた際には「適切なサーキットであり、1980年代にラスベガスの駐車場で行われたレースとはかけ離れたもの」と明言している[2]。公道は使用せず、ハードロック・スタジアムの敷地内の道路と新たに敷設する道路を組み合わせたものとなっている[1]。
コースレイアウト
[編集]コーナー数は19(左:12、右7)と3本のストレートから成っている。スタートフィニッシュラインからターン8までのセクター1は高速コーナーが多く、ターン9から16にかけてのセクター2は低速コーナーが連続している。ターン16より先のバックストレートで始まるセクター3はヘアピンと組み合わさったものとなっている。コース全体として低高速のコーナーが多く、3本のストレートがあるもののエンジン全開率は50%程度とF1のレースカレンダーに載るサーキットでは低い部類となる[1]。
路面
[編集]路面は他のサーキットとは異なり、舗装の際にフロリダ州運輸局のガイドライン[注 1]を遵守する必要があり、フロリダ産の石灰岩にジョージア州の花こう岩を60%混合したものを骨材として作られた。石灰岩は研磨されやすくグリップを発生しづらいが、フロリダ産の石灰岩はシリカを多く含んでいたため、多くの車両が走行するレコードラインではそれらが露出しグリップを生み出した。一方、削り取られた石灰岩の破片は飛散したため、レコードラインの外ではグリップを失う原因となった。F1初開催となった2022年のマイアミGPでは路面清掃を行ったことで、フェルナンド・アロンソがレース前のドライバーズパレードでターン1のアウト側(レコードラインの外)が綺麗であることを発見し、スタートでそのラインを通ってポジションを上げる場面が見られた[3]。2023年は、前年に多くのドライバーから指摘されたターン14,15の起伏を伴ったシケインの改修はなく、路面の再舗装のみ実施された。また、F1パドックをハードロック・スタジアムの内部へ移動した[4]。
F1GPの結果
[編集]年 | 決勝日 | ラウンド | 勝者 | 所属チーム |
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2022 | 5月8日 | 5 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル |
2023 | 5月7日 | 5 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル |
2024 | 5月5日 | 6 | ランド・ノリス | マクラレーン |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 地元産の素材や骨材・アスファルト業者を使用しなければならない。
出典
[編集]- ^ a b c “マイアミ・インターナショナル・オートドローム”. Fomula1-Data (2021年10月1日). 2022年3月31日閲覧。
- ^ “5月のF1マイアミGP初開催に向け、マイアミ・インターナショナル・オートドロームの建設作業が進行中”. auto sport Web (2022年1月20日). 2022年3月31日閲覧。
- ^ “初開催F1マイアミGPは、なぜレコードライン外のグリップが極端に低かったのか? 背景には意外な事情が”. jp.motorsport.com (2022年5月12日). 2022年5月20日閲覧。
- ^ “F1マイアミGP、2023年の開催に向け路面の再舗装を実施。シケインなどのコースレイアウト変更は行わず”. auto sport Web (2023年1月20日). 2023年5月13日閲覧。