サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
2018年の空撮より | |
所在地 | アメリカ合衆国・テキサス州・トラヴィス郡・オースティン近郊 |
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標準時 | UTC-6 (標準時) /-5 (夏時間) |
座標 | 北緯30度7分58秒 西経97度38分28秒 / 北緯30.13278度 西経97.64111度座標: 北緯30度7分58秒 西経97度38分28秒 / 北緯30.13278度 西経97.64111度 |
着工 | 2010年12月31日 |
オープン | 2012年10月21日 |
設計者 | ヘルマン・ティルケ |
主なイベント | FIA F1世界選手権 アメリカグランプリ (2012年より) FIA 世界耐久選手権(2013年より) FIM ロードレース世界選手権(2013年より) NASCARカップ・シリーズ(2021年より) |
グランプリコース (2012– ) | |
コース長 | 5.513 km (3.427 mi) |
コーナー数 | 20 |
レコードタイム | 1:32.910 (マックス・フェルスタッペン, レッドブル, 2021) |
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(英: Circuit of the Americas[1] )は、アメリカ合衆国テキサス州トラヴィス郡オースティン近郊にあるサーキット。全長約5.5 km、20のコーナーを有する。略称・通称として"COTA"。
アメリカのレーシングコースで唯一「サーキット」の名を有する。
2012年よりF1アメリカグランプリ[2]、2013年よりFIA 世界耐久選手権(WEC)とFIMロードレース世界選手権(MotoGP)[1]、2021年よりNASCARカップ・シリーズが開催されている。また2019年のみインディカー・シリーズが開催された。
概要
[編集]アメリカでのF1開催を当初から目的としたサーキットとして2010年半ばに計画が始まった。2010年12月31日に着工し[3]、2011年4月に名称を「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」と決定[4]。同年10月にはプロモーターとサーキット所有者の間で生じた契約問題から建設工事が一時中断し、 F1開催の中止が危ぶまれた[5]。 しかし、2012年9月に完成して「グレード1」承認を受け[6]、同年10月21日にオープニングセレモニーを行い、同年11月16日開催された(決勝日11月18日)[7]。
設計はドイツの建築家・サーキットデザイナーであるヘルマン・ティルケが手がける。これはティルケにとってセパン、バーレーン、上海、イスタンブール、ヤスマリーナ、霊岩、ブッダに続く8つめのF1サーキット新設となる。
特徴
[編集]コースは反時計回りで、20のコーナーを持つ。最大高低差は41mあり、これはF1サーキットの中ではスパ、鈴鹿に次ぐ3番目の高低差となる。収容観客数は常設シート、仮設シート含めておよそ12万人と推測されている[8]。
コースデザインの最終案は2010年9月1日に発表された。各所に世界各地のサーキットの名物コーナーを模したデザインを採り入れている[9]。
- ターン2・3 - エス・ド・セナ(インテルラゴス)
- ターン4〜6 - マゴッツ - ベケッツ - チャペルの高速S字(シルバーストン)
- ターン12〜14 - スタジアムセクション(ホッケンハイム)
- ターン16〜18 - ターン8(イスタンブール)
ホームストレートからターン1にかけては急勾配の上りとなり、ターン1へのアプローチはブラインドになっている。前半区間は左右の切り返しが連続し、裏ストレートを挟んで、後半区間は回り込む複合コーナーが配置されている。
F1開催を前提に建設されたため、アメリカでは珍しいヨーロッパ式のピットが通常というサーキットである。ただし、ピットエリアが非常に広くなっており、2019年に初開催されたインディカー・シリーズではアメリカ式の臨時ピットウォールをガレージ前に設置してレースが行われた。
最終手前のターン19はランオフエリアが大きく取られているがインディカー開催時にはトラックリミットを不問としたため全ドライバーがコース外をワイドに走行するラインを選択した。
路面のあちこちでバンプ(凸凹)が見られることが度々問題となっており、2019年にはF1開催に備え大規模な再舗装を実施。しかし2021年のロードレース世界選手権(MotoGP)開催時には、複数のライダーがバンプの問題を訴え「安全性が確保されていない」としてレース中止を求める者まで現れた[10]。
脚注
[編集]- ^ a b “Texas lands MotoGP from 2013”. motogp.com (Dorna Sports). (12 April 2011) 12 April 2011閲覧。
- ^ “Formula One returns to the United States”. formula1.com (Formula One Administration). (25 May 2010) 12 April 2011閲覧。
- ^ Noble, Jonathan (2010年12月31日). “Construction begins at new US GP venue”. Autosport.com (Haymarket Publications) 2011年1月1日閲覧。
- ^ F1アメリカGP、会場名が「サーキット・オブ・ジ・アメリカズ」に決定 - F1-Gate.com(2011年4月13日)2012年11月18日閲覧。
- ^ オースティンGPが中止の危機。揉め事で工事が中断 - オートスポーツweb(2011年11月16日)2012年11月18日閲覧。
- ^ “FIA、サーキット・オブ・ジ・アメリカズを承認”. F1-Gate.com
- ^ マリオ・アンドレッティ 「サーキット・オブ・ジ・アメリカズは素晴らしい」 - F1-Gate.com(2012年10月22日)2012年11月16日閲覧。
- ^ Halbuer, Andreas (2010年7月27日). “F1 course designer Tilke ready to start work on Austin track”. Austin American Statesman 2010年8月14日閲覧。
- ^ “F1 - USA GP: Race preview”. FIA (2012年11月12日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ MotoGP分析|アメリカズGPを揺るがせる、COTAの路面”凸凹”問題。その根本原因は一体どこにあるのか? - motorsport.com 2021年10月3日
- Beer, Matt (2010年9月1日). “US GP reveals Austin track layout”. autosport.com (Haymarket Publications) 2010年9月1日閲覧。
- “Austin circuit layout revealed”. formula1.com (Formula One Administration). (2010年9月1日) 2010年9月1日閲覧。