マコードハコガメ
マコードハコガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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マコードハコガメ Cuora mccordi
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
CRITICALLY ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) ワシントン条約附属書II類
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Cuora mccordi Ernst, 1988 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
マコードハコガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Mccord's box turtle |
マコードハコガメ(学名:Cuora mccordi)は、イシガメ科ハコガメ属に分類されるカメ。
分布
[編集]中華人民共和国(広西チワン族自治区)に分布すると考えられている。
形態
[編集]最大甲長16.5cm。背甲はドーム状に盛り上がり、上から見ると幅広い卵型。椎甲板にあまり発達しない筋状の盛り上がり(キール)がある。後部縁甲板は鋸状に尖らない。背甲の色彩は赤褐色や暗褐色で、縁甲板の外縁に暗色の斑紋が入る個体もいる。腹甲はやや幅広い卵型で、左右の肛甲板の間にはわずかに切れこみが入る。腹甲の色彩は喉甲板と肩甲板後部、その他の甲板は中央部が黒や暗褐色で、外縁は黄色。
頭部は小型。上顎の先端はほとんど突出せず、鉤状にも尖らない。吻端から頸部にかけて2本の暗色の筋模様が入る。四肢の指趾には水掻きが発達する。四肢の背面の色彩は褐色、喉や四肢の腹面、尾の基部の色彩は黄色。
幼体は後部縁甲板が鋸状に尖るが、成長に伴い滑らかになる。オスは腹甲の中央部がやや凹むことがあり、左右の股甲板の間の切れこみの幅が広い。メスは腹甲の中央部が平坦かやや突出し、左右の股甲板の間の切れこみの幅が狭い。
分類
[編集]アメリカ合衆国でペット用に流通した個体を元に記載されたため、正確な分布(広西チワン族自治区の市場に由来する個体しか発見されていない)や野生下での生態は不明。
生態
[編集]食性は雑食で、飼育下では昆虫、ミミズ、果実などを食べた例がある。
人間との関係
[編集]種小名mccordiは模式標本となった個体を提供したWilliam P. McCordへの献名。
開発による生息地の破壊や、食用の乱獲などにより生息数が激減している。
ペット用とされることもあり、日本にも輸入されている。流通はまれで、2000年にハコガメ属がワシントン条約付属書II種に記載されたため流通量はさらに激減した。現在は主に飼育下繁殖個体が流通する。陸場を広めにとったアクアテラリウムか、大型の水場を設けたテラリウムで飼育される。強い光を嫌う傾向があるため照明器具は光の弱い物にしたり、保温器具は光の出ない物を用いる。飼育下では人工飼料にも餌付く。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、29頁。
- 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、205頁。
- 安川雄一郎 「アジアハコガメ属の分類と生態・生活史」『クリーパー』第4号、クリーパー社、2000年、18-20、33頁。
外部リンク
[編集]- CITES homepage
- IUCN Red List of Threatened Species[リンク切れ]
- Asian Turtle Trade Working Group 2000. Cuora mccordi. In: IUCN 2009. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2009.2.