マッチング・モウル
マッチング・モウル Matching Mole | |
---|---|
出身地 | イングランド ケント州 カンタベリー |
ジャンル |
プログレッシブ・ロック カンタベリー・ロック |
活動期間 | 1971年 - 1972年、1973年 |
レーベル | CBS |
共同作業者 |
ソフト・マシーン ハットフィールド&ザ・ノース 801 |
旧メンバー |
ビル・マコーミック ロバート・ワイアット フィル・ミラー デイヴ・シンクレア デイヴ・マクレエ フランシス・モンクマン ゲイリー・ウィンド |
マッチング・モウル(Matching Mole)は、1970年代前半に活動したイングランドのプログレッシブ・ロック・バンドである。ロバート・ワイアットがソフト・マシーン脱退後に結成した。
バンド名
[編集]「マッチング・モウル (そっくりモグラ)」は「ソフト・マシーン (Soft Machine)」のフランス語読みである「マシーヌ・モル (Machine Molle)」をもじったものである。2011年に元メンバーのデイヴ・シンクレアは、バンド名は「マッチング・モウルではなくマシーン・モール」とコメントした[1]。
来歴
[編集]1971年:ワイアット、シンクレア、フィル・ミラー、ビル・マコーミックにより結成。
1972年:ファースト・アルバム『そっくりモグラ』録音。ワイアット、デイヴ・マクレエ、ミラー、マコーミックで、セカンド・アルバム『そっくりモグラの毛語録』録音。プロデュースはキング・クリムゾンのロバート・フリップが担当し、ロキシー・ミュージックのブライアン・イーノ(当時はイーノ)がゲスト参加した[注釈 1]。その後解散。
1973年:ワイアット、マコーミック、フランシス・モンクマン、ゲイリー・ウィンドがマッチング・モウル再結成を試みサード・アルバム用のリハーサルを行った。しかし同年6月1日、ワイアットがパーティーの席上で酔ったまま4階の窓から転落して脊椎を損傷し、下半身不随となってドラマー生命を絶たれたため、再結成は頓挫した。
その後、ワイアットは周りのミュージシャン仲間の助けにより、シンガー/キーボード・プレイヤーとして再起を果たしている。
逸話・その他
[編集]メンバーと担当楽器
[編集]第1期 1971年12月-1972年3月
[編集]- ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ドラム、ボーカル、メロトロン、ピアノ
- デイヴ・シンクレア (David Sinclair) - オルガン、ピアノ
- フィル・ミラー (Phil Miller) - ギター
- ビル・マコーミック (Bill MacCormick) - ベース
+
- デイヴ・マクレエ (Dave MacRae) - エレクトリック・ピアノ(ゲスト/1stアルバム)
アルバム『そっくりモグラ』録音。
マクレエ入りの5人でライブ『オン・ザ・レディオ』収録の2曲録音。
第2期 1972年3月-10月
[編集]- ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ドラム、ボーカル
- デイヴ・マクレエ (Dave MacRae) - エレクトリック・ピアノ、オルガン、シンセサイザー
- フィル・ミラー (Phil Miller) - ギター
- ビル・マコーミック (Bill MacCormick) - ベース
+
- ブライアン・イーノ (Brian Eno) - VCS3シンセサイザー (ゲスト/2ndアルバム)
- デヴィッド・ゲイル (David Gale) - ボイス (ゲスト/2ndアルバム)
- ジュリー・クリスティ (Julie Christie) - ボイス (ゲスト/2ndアルバム)
- アルフリーダ・ベンジ (Alfreda Benge) - ボイス (ゲスト/2ndアルバム)
アルバム『そっくりモグラの毛語録』録音。
ライブ『ライヴ・イン・コンサート』、『まっすぐモグラ』、『マーチ』、『オン・ザ・レディオ』収録音源録音。
第3期 1973年5月-6月
[編集]- ロバート・ワイアット (Robert Wyatt) - ドラム、ボーカル
- ビル・マコーミック (Bill MacCormick) - ベース
- フランシス・モンクマン (Francis Monkman) - キーボード
- ゲイリー・ウィンド (Gary Windo) - サックス
サード・アルバム用のリハーサルを行っていた。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『そっくりモグラ』 - Matching Mole (1972年)
- 『そっくりモグラの毛語録』 - Matching Mole's Little Red Record (1972年)
ライブ・アルバム
[編集]- 『ライヴ・イン・コンサート』 - BBC Radio 1 Live In Concert (1994年 第2期) ※『そっくりモグラの毛語録<エクスパンデッド・エディション>』 (2012年)に全曲収録
- 『まっすぐモグラ』 - Smoke Signals (2001年 第2期)
- 『マーチ』 - March (2002年 第2期)
- 『オン・ザ・レディオ』 - On The Radio (2006年 第1期-第2期)
オムニバス
[編集]- ロバート・ワイアット: 『フロッサム・アンド・ジッサム』 - Flotsam Jetsam (1994年 「No 'Alf Measures」を収録 第2期)
- ロバート・ワイアット: Going Back A Bit : A Little History Of Robert Wyatt (1994年 「O Caroline」、「Gloria Groom」、「God Song」を収録 第1期-第2期)
その他
[編集]- ロバート・ワイアット: 『ロック・ボトム』 - Rock Bottom (1974年)
- マッチング・モウルのサードアルバム用に用意されていた楽曲を収録している。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]関連項目
[編集]- カンタベリー系
- ソフト・マシーン
- ハットフィールド・アンド・ザ・ノース (フィル・ミラー在籍)
- クワイエット・サン (ビル・マコーミック在籍)
- キャラヴァン (バンド) (デイヴ・シンクレア在籍、フィル・ミラー ゲスト参加)