マット・クック
基本情報 | |
---|---|
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | アイオワ州チェロキー郡チェロキー |
生年月日 | 1990年11月2日(34歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5 cm 215 lb =約97.5 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2012年 MLBドラフト3巡目 |
初出場 |
MLB / 2016年9月9日 NPB / 2020年8月22日 |
最終出場 | NPB / 2020年10月2日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
マシュー・デビッド・クック(Matthew David Koch, 英語発音: /ˈmæθju ˈdeɪvɪd ˈkʊk/; 1990年11月2日 - )は、アメリカ合衆国アイオワ州チェロキー出身のプロ野球選手(投手)。右投左打。現在は、フリーエージェント(FA)。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]2009年のMLBドラフト37巡目(全体1128位)でボストン・レッドソックスから指名されたが、この時は契約せずにルイビル大学へ進学した。
プロ入りとメッツ傘下時代
[編集]2012年のMLBドラフト3巡目(全体107位)でニューヨーク・メッツから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA-級ブルックリン・サイクロンズでプロデビュー。13試合(先発2試合)に登板して0勝2敗、防御率5.01、19奪三振を記録した。
2013年はA級サバンナ・サンドナッツでプレーし、18試合(先発15試合)に登板して6勝4敗、防御率4.70、68奪三振を記録した。
2014年はA+級セントルーシー・メッツでプレーし、22試合に先発登板して10勝4敗、防御率4.64、63奪三振を記録した。
2015年はAA級ビンガムトン・メッツでプレーした。
ダイヤモンドバックス時代
[編集]2015年8月30日にアディソン・リードとのトレードで、ミラー・ディアスと共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[1]。移籍後は傘下のAA級モービル・ベイベアーズでプレーし、移籍前を含めた2球団合計で36試合(先発9試合)に登板して5勝8敗、防御率3.20、61奪三振を記録した。オフの11月20日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[2]。
2016年、マイナーではAA級モービルとAAA級リノ・エーシズでプレーし、2球団合計で21試合に先発登板して6勝6敗、防御率4.08、74奪三振を記録した。9月6日にメジャー初昇格を果たし[3]、9日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー [4]。この年メジャーでは7試合(先発2試合)に登板して1勝1敗1セーブ、防御率2.00、10奪三振を記録した。
2017年、メジャーでは1試合のみの登板であり、1アウトも取れなかった(防御率∞)。マイナーではA-級ヒルズボロ・ホップスとAAA級リノでプレーし、2球団合計で10試合に先発登板して2勝2敗、防御率8.40、25奪三振を記録した。
2018年はメジャーで一時先発ローテーション入りし、19試合(先発14試合)に登板して5勝5敗、防御率4.15、50奪三振を記録した。
2019年は開幕メジャー入りするも、9試合で防御率9.15と滅多打ちに遭った。4月28日にDFAとなり[5]、5月3日にマイナー契約でAAA級リノへ配属された。オフの11月7日にFAとなった[6]。
ヤクルト時代
[編集]2019年12月13日に東京ヤクルトスワローズと契約に合意し入団した[7]。
2020年は、3月に上半身のコンディション不良を発症して開幕は二軍スタートとなった。二軍公式戦(イースタン・リーグ)7試合に登板し、3勝2敗、防御率2.77と結果を残して、8月に1軍昇格[8]。8月22日の阪神タイガース戦でNPB初登板初先発したが、4回6失点で降板した[9]。最終的にイースタン・リーグでは5勝を挙げ最多勝を獲得したものの、一軍では1勝も挙げることができず、11月16日に今シーズン限りでの退団が発表された[10]。
インディアンス傘下時代
[編集]2021年4月23日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結んだ。傘下のAAA級コロンバス・クリッパーズでは34試合に登板して4勝2敗、防御率5.83の成績を残したが、オフの11月7日にFAとなった[6]。
マリナーズ時代
[編集]2022年3月10日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ。シーズンでは開幕を傘下のAAA級タコマ・レイニアーズで迎え、4月13日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。4月29日にDFAとなり[12]、5月5日にマイナー契約でAAA級タコマへ配属された[6]。オフにFAとなった。
ロッキーズ時代
[編集]2022年11月29日にコロラド・ロッキーズとマイナー契約を結んだ。2023年6月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[13]。この年は39試合(先発1試合)に登板し、3勝2敗、セーブこそなかったもののプロ初ホールドを含む6ホールド、防御率5.12と及第点の成績を残した。
翌2024年も同チームに残留したが、開幕はマイナーで迎えた。5月19日にメジャー昇格。23日に行われた交流戦のアスレチックス戦で、メジャー復帰後初となるセーブを挙げた。しかし、27日にマイナーに降格。それ以降はマイナー暮らしが続き、9月30日にFAとなった。結局、この年メジャーでは、前述の登板を含め、2試合にリリーフ登板したが、1セーブのみに終わり、防御率81.00、WHIPも12.00と散々な成績に終わった。
投球スタイル
[編集]球種 | 配分 % |
平均球速 mph (km/h) |
水平運動 in |
鉛直運動 in |
---|---|---|---|---|
フォーシーム | 49 | 93 (150) | -6 | 8 |
カッター | 27 | 90 (145) | 0 | 4 |
チェンジアップ | 16 | 86 (139) | -7 | 4 |
スライダー | 7 | 81 (130) | 3 | -4 |
最速153km/hの直球とカッター、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げ、制球力が持ち味である[16]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | ARI | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | .500 | 69 | 18.0 | 9 | 1 | 4 | 0 | 2 | 10 | 0 | 0 | 4 | 4 | 2.00 | 0.72 |
2017 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 3 | 0.0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | ---- | ---- | |
2018 | 19 | 14 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 | 0 | .500 | 360 | 86.2 | 88 | 19 | 22 | 1 | 6 | 50 | 3 | 0 | 43 | 40 | 4.15 | 1.27 | |
2019 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 96 | 20.2 | 29 | 8 | 4 | 0 | 5 | 9 | 1 | 0 | 21 | 21 | 9.15 | 1.60 | |
2020 | ヤクルト | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 82 | 16.0 | 29 | 2 | 3 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 | 19 | 14 | 7.88 | 2.00 |
2022 | SEA | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 19 | 4.1 | 5 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 4 | 8.31 | 1.38 |
2023 | COL | 39 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 6 | .600 | 163 | 38.2 | 41 | 7 | 9 | 0 | 2 | 27 | 0 | 0 | 22 | 22 | 5.12 | 1.29 |
2024 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | ---- | 5 | 0.1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 81.00 | 12.00 | |
MLB:7年 | 81 | 17 | 0 | 0 | 0 | 9 | 8 | 1 | 6 | .529 | 715 | 168.2 | 177 | 38 | 42 | 1 | 15 | 99 | 4 | 0 | 101 | 97 | 5.18 | 1.30 | |
NPB:1年 | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 82 | 16.0 | 29 | 2 | 3 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 | 19 | 14 | 7.88 | 2.00 |
- 2024年度シーズン終了時
- 「-」は記録なし
年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | ARI | 7 | 6 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | .000 | .250 | .000 | .250 |
2017 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2018 | 19 | 23 | 17 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 11 | 0 | .059 | .200 | .059 | .259 | |
2019 | 9 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 | |
2024 | COL | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 |
MLB:5年 | 77 | 35 | 26 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 4 | 0 | 0 | 19 | 0 | .038 | .167 | .038 | .205 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2020 | ヤクルト | 7 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
NPB | 7 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2021年度シーズン終了時
記録
[編集]- 投手記録
- 打撃記録
- 初打席:初登板参照、3回裏に西勇輝から二ゴロ
登場曲
[編集]- 「Good Life ft. T-Pain」Kanye West(2020年 - )
背番号
[編集]- 55(2016年 - 2019年)
- 33(2020年)
- 41(2022年)
- 54(2023年 - 2024年)
脚注
[編集]- ^ Fred Kerber (2015年8月30日). “Mets finalize Addison Reed deal, ship 2 pitchers to Arizona” (英語). New York Post. 2019年12月30日閲覧。
- ^ Chris Haft (2015年11月20日). “D-backs add trio to roster, DFA Webster” (英語). MLB.com. 2019年12月30日閲覧。
- ^ “D-backs add 7 to roster, including first-time callup Matt Koch” (英語). FOX Sports (2016年9月6日). 2019年12月30日閲覧。
- ^ “San Francisco Giants at Arizona Diamondbacks Box Score, September 9, 2016” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年12月30日閲覧。
- ^ Connor Byrne (2019年4月28日). “Diamondbacks Designate Matt Koch” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年12月30日閲覧。
- ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2022年6月17日閲覧。
- ^ スポニチ (2019年12月13日). “ヤクルト 新外国人、長身右腕のクックと合意 ブキャナンは退団”. スポニチ. 2020年2月8日閲覧。
- ^ “ヤクルト・クック、22日の阪神戦で来日初登板初先発 高津監督「非常に期待しています」”. サンケイスポーツ (2020年8月21日). 2022年3月13日閲覧。
- ^ “来日初登板のヤクルト・クック4回6失点大乱調「いいリズムがつくれなかった」”. www.tokyo-sports.co.jp. www.tokyo-sports.co.jp (2020年8月22日). 2020年8月22日閲覧。
- ^ “ヤクルト退団クックがイースタン最多勝に感謝 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年1月16日閲覧。
- ^ Anthony Franco (2022年6月3日). “Mariners Select Matt Koch” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年6月17日閲覧。
- ^ Steve Adams (2022年4月29日). “Mariners Designate Matt Koch For Assignment, Reinstate Mitch Haniger” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年6月17日閲覧。
- ^ “Rockies’ Matt Koch: Selected to MLB bullpen” (英語). cbssports.com (June 27, 2023). 2023年9月4日閲覧。
- ^ “BrooksBaseball.net Player Card: Matthew Koch”. www.brooksbaseball.net. 2020年5月25日閲覧。
- ^ RS: 9救援・20.0回。Brooksbaseball.netに基づく。2018年における救援時と比べた先発時のフォーシームの平均球速差は約-1mph(-1.6km/h)。[14]
- ^ “ヤクルトが153キロ右腕クック獲得 制球力持ち味”. 日刊スポーツ (2019年12月16日). 2019年12月30日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Matt Koch stats MiLB.com
- 個人年度別成績 M.クック - NPB.jp 日本野球機構
- Matt Koch (@mattykoch20) - X(旧Twitter)
- Matt Koch (@mattykoch20) - Instagram