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マリオカート ダブルダッシュ!!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリオシリーズ > マリオカートシリーズ > マリオカート ダブルダッシュ!!
マリオカートダブルダッシュ!!
Mario Kart: Double Dash!!
ジャンル レースゲーム
対応機種 ニンテンドーゲームキューブ
発売元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
杉山直
高橋伸也
手塚卓志
ディレクター 水木潔(チーフディレクター)
大八木泰幸
白井太
今井大二
音楽 永田権太
田中しのぶ
人数 通常時:1-4人
LAN接続時:最大16人
メディア GC用8cm光ディスク
発売日 日本の旗 2003年11月7日
欧州連合の旗 2003年11月13日
アメリカ合衆国の旗 2003年11月17日
大韓民国の旗 2003年12月20日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRB:E
PEGI:3+
BBFC:3
USK:0
デバイス ブロードバンドアダプタ対応(家庭内LAN接続)
売上本数 日本の旗 87万3,356本[1]
欧州連合の旗 約177万本[2]
アメリカ合衆国の旗 約412万本[2]
世界 約695万本[2]
その他 ドルビーサラウンド(プロロジックII)対応
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マリオカート ダブルダッシュ!!』(Mario Kart: Double Dash!!)は任天堂が2003年11月7日に発売したニンテンドーゲームキューブ専用ゲームソフトマリオカートシリーズの4作目。新要素として「2人乗り」および「スペシャルアイテム」が導入された[3]。 ゲームキューブ用ソフトの販売本数で第3位を記録したが、シリーズの据え置き機作品において、唯一ミリオンヒットしなかった。

ゲームモード

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2 - 4人プレイでは、前後のキャラを1人で操作する「シングルプレイ」と、別々のプレイヤーが操作する「タッグプレイ」から選択可能。4人プレイならタッグ1組・シングル2人の組み合わせでも対戦出来る。プレイヤーカラーは、シングルプレイでは1人目から順に赤、青、緑、黄色で、タッグプレイの場合はプレイヤー番号が小さい方の色になる。

本作からスタート時のカウントダウンの方式が変わり[注 1]、画面中央に大きな文字が表示されるようになった。また、ファイナルラップになるとBGMのテンポに加えて音程も上がる。

グランプリ

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従来の『マリオカートGP』や『マリオGP』に相当するモード。本作ではプレイヤーカートが2台なら、3 - 4人でも遊ぶことができる。従来の50cc・100cc・150ccの他、本作から隠しクラスの「ミラー」が加わった。「ミラー」は『64』の「おまけ」に相当するモードでコースが左右反転する他、キャラクター、カートなどのモデリング、モーションもすべて左右反転する。エンジンは『64』とは異なり150ccになっている。

グランプリでのカートの台数はこれまでと同様に8台である。4つのコース(「オールカップツアー」は全16コース)で構成された「カップ(大会)」を8台のカートでレースを行い、総合順位を競う。各コースのレースが終了すると順位に応じて「ドライバーズポイント」が与えられ、4コース(「オールカップツアー」は全16コース)終了時のドライバーズポイントの合計で総合順位が決まり、総合順位で3位以内に入るとトロフィーが贈られる。本作からルールが改正され、5位以下でもリタイアせずに次のコースへ進めるようになり、順位ごとに入るドライバーズポイントも変更された。

クラスが上がるほどCOMキャラクターが手強くなり、使うアイテムの種類も増えていく。また、本作からミニターボ、ロケットスタートといった一通りの基本テクニックを使いこなすようになった。50ccと100ccの場合はすべてデフォルトのコンビ[注 2]か、選ばれなかった公式パートナー同士のコンビになるが、100cc以上では軽量級カートがライバルに選ばれなくなる。150ccとミラーでは組み合わせがランダムになり、さらに重量級カートに乗るコンビが優先的にライバルに指定される。

タイムアタック

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自分のマシン1台だけで走り、規定周回数のタイムを競う。このモードは1人プレイ専用で、2人でのタッグプレイでは上述の「グランプリ」しか遊べない。

本作では1人につき1つ、合計2つのキノコを所持した状態でスタートする。メモリーカードにセーブすればゴーストを出現させる事ができ、次回以降の挑戦時に前の記録として競える。また、一定以内のタイムを記録すると、開発スタッフによる「スタッフゴースト」が出現する。

VS

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2 - 4台のプレイヤーカートでレースを行う。タイトル画面から入れる「オプション」で、周回数を1 - 9周の間で自由に選択したり、アイテムの出現率を大まかに変更することができる。

バトル

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2 - 4台のプレイヤーカートで、専用のステージを使って特殊な対戦を行う。本作では従来のルールを継承した「ふうせんバトル」に加え、新たに「いただきシャイン」と「ドッカン!ボムへい」が加わった。

ふうせんバトル
最初に3つの風船をカートにつけた状態でスタート。アイテムで相手のカートを攻撃・体当たりして、マシンについている風船を割ったり奪ったりしていく。風船をすべて割られたプレイヤーから脱落し、最後まで風船の残ったプレイヤーが勝利。本作では脱落したプレイヤーは、その時点でゲームから完全に除外される。
いただきシャイン
コース上にひとつだけ落ちているシャインを、アイテムを使って奪い合うモード。誰かがシャインを取ると時間が進み、画面上の時間が0になったときにシャインを持っていたプレイヤーが勝利。タイマーはカートの台数やステージに応じて変化し、攻撃を受けやすいほど短くなる(最大60秒)。また、シャインを落とすとタイマーがリセットされ、回数に応じて必要な時間が減少する[注 3]。「ふうせんバトル」とは異なりサンダーが出現する。
ドッカン!ボムへい
アイテムがボムへいに限定され、他のプレイヤーにボムへいを当てると1ポイント獲得し、逆に当てられるかコースアウトになると1ポイント減らされる。2台の場合は3ポイント、3台以上の場合は4ポイント先取で勝利。このモードのボムへいは独自の仕様で、キャラクター1人につき5個持つ事ができ、2人で最大10個持てる。また、前に投げる場合はスティックの傾き具合に応じて飛距離が変わり、着地した瞬間に爆発する。なお、自分のボムへいで自爆する事はない。

LANモード

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ニンテンドーゲームキューブの周辺機器「ブロードバンドアダプタ」に対応しており、複数の本体を使用しての最大8台・16人対戦を実現している。レースだけでなく、すべてのバトルを遊ぶことが可能。ただし、このモードでは自由にキャラクターやアイテムを選択することはできず、毎回ランダムで選ばれる。なお、5台目以降のプレイヤーカラーは順にピンク、オレンジ、水色、紫となる。

キャラクター・カート

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カートに乗るキャラクターを2人選んでレースに挑む。使用可能なキャラクター数も16体に倍増し、さらに4体の隠しキャラクターがおり、最大で20体の中から選ぶことができる。前作『マリオカートアドバンス』まではキャラクターごとに性能が設定されていたが、本作からはカートも個別に選択する事になり、基本的な性能はカート側で決定されるようになった。軽量級が加速重視、重量級がスピード重視である点は『アドバンス』と同様だが、本作ではその逆のカートも存在する。

キャラクターの組み合わせによって乗れるカートの種類が決められており、例えば軽量級カートには軽量級同士の組み合わせでしか乗れず、重量級が含まれている場合は必ず重量級カートを使用する事になる。特定の条件を満たすと、すべてのキャラクターの組み合わせで使用出来るカートも登場する。

基本キャラクター

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隠しキャラクター

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アイテム

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アイテムは、コース上にあるアイテムボックスを通過すると入手出来る。本作では「ダブルアイテムボックス」という、アイテムが2つ入っているものも出現する。

本作ではバナナやこうらを後方に装備することが出来ないため、ミドリこうらやアカこうらに対する防御が難しくなっている。また、トゲゾーこうらやクッパこうらなどによる大ダメージを受けたり、コースアウトしたりすると、持っているアイテムをすべて落としてしまう。この時に落ちたキノコやスターに触れると、そのアイテムの効果が発動する。

アイテムを1プレイヤーにつき1つ、2人合わせて2つまで持つことができる。

通常アイテム

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バナナ
コース上にバナナを設置し、触れたカートをスピンさせる。本作からブレーキを踏んでもスピンの回避が出来なくなった。
ミドリこうら
投げると直進し、当たったカートを転倒させる。壁に当たると跳ね返る。本作からカートのほかにも、クリボーやポイハナといった一部の障害物を気絶させる事が出来るようになった。
アカこうら
投げると前方のカート(バトルの場合は近いカート)をサーチして進み、当たったカートを転倒させる。サーチ性能がやや甘く、当たる直前にドリフトで切り返すと、よける事が出来る場合がある。本作から後ろに投げる事も可能になったが、この場合はカートをサーチせず、何かに当たるまで直進する。
トゲゾーこうら
本作から羽根がつき、発射すると1位のカートを猛烈な勢いで追跡し、着弾すると周囲のカートをも巻き込む大爆発を起こすようになった。さらに壁にぶつかって消滅することがなくなり、ほぼ確実に命中する。その代わり、今までのように途中にいる(1位以外の)カートには攻撃しない。
にせアイテムボックス
『64』の「にせものアイテム」に相当する、アイテムボックスにそっくりなアイテム。接触すると転倒する。「にせものアイテム」とは違い、前に投げる事も出来るが、こうらなどがすり抜けていくため、相手の攻撃を防ぐことはできない。?マークの向き(¿)に加え、色の違い(近づくと赤色に変化)でも見分ける事が出来る。
キノコ
一定時間だけカートがダッシュする。体当たりによって相手をはじき飛ばしたり、アイテムを奪う事が出来る。また、キノコを使ってしか入れないショートカットもいくつか存在する。タイムアタックでは前後のキャラクターが1つずつキノコを持った状態でスタートする。バトルではダッシュ中に他のカートに触れると、そのカートから風船やシャインを奪える。
トリプルキノコ
キノコの3個セット。2個以上持っているときにダメージを受けると、1個を残してコース上に落としてしまう。
スター
一定時間無敵状態になる。少しだけ速度が上がり、敵のカートをはね飛ばす事も出来る。悪路でもスピードが落ちなくなるので、ショートカットにも使える。
サンダー
すべての敵カートにカミナリを落とし、一定時間小さくして速度を低下させる。本作から持っているアイテムを落とさせるようになった。小さくなったカートが踏み潰される事はなくなったが、カートの重量にかかわらず極端に当たり弱くなる。カートの他にも、アイテムで気絶したり倒せる障害物すべてにもカミナリを落とす。スター使用中のカートや、コースアウト中のカート、バナナやこうらでスピンしていたりクラッシュしているカートには効果がない。また、強制移動で飛んでいるカートにも効かない。

スペシャルアイテム

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特定のキャラクターのみが入手できるアイテム。()内には使用可能のキャラクターを記述している。なお、「バトル」ではキャラクターを問わず、出現する可能性があるスペシャルアイテムをすべて入手できる。

ファイアボール(マリオ、ルイージ)
投げると火の玉が5個(バトルでは3個)に分裂しながら飛んでいく。命中したカートはスピンし、短時間だが当たりに弱くなる。また、クッパこうらをはじく効果がある。
ハート(ピーチ、デイジー)
カートの周りを回転し、ライバルが投げたアイテムや、コース上のアイテムを2回まで取得出来る。コース上に落ちているキノコやスターに接触すると、通常はその場で効果が発動するのに対し、このアイテムで回収すると一旦ストックして任意のタイミングで使用する事が出来る。ボムへいやトゲゾーこうらは防げず、サンダーを使われると効果が消滅してしまう。また、このアイテムを使ってファイアボールを取っても、投げた時に分裂せずに1個しか出ない。重ね掛けはできず、効果が残っている間に使っても2回分のストックになる。
ヨッシーのたまご / キャサリンのたまご(ヨッシー、キャサリン)
前方に投げると追跡して攻撃する(後方だと真っ直ぐ)。卵は何かに当たるか約6秒経過すると割れ、中からアイテムが3つ出てくる。出現するアイテムはキノコ、バナナ、ミドリこうら、スター、ボムへいの5種類。
ワンワン(ベビィマリオ、ベビィルイージ)
一定時間ワンワンに引っぱられ、走っているカートをはね飛ばす。鎖が切れても、ワンワンはしばらくコース上を暴走する。無敵では無く、アイテムで攻撃されると即座に鎖が切れる。また、進路が不安定なので、使用した場所によってはコース外に落ちてしまう可能性もある。
トリプルこうら(ミドリ / アカ)(ノコノコ、パタパタ)
こうらの3個セット。順位が良いとミドリこうら、悪いとアカこうらが出現しやすい。本作ではカートの周囲を周らず手で持っているため、気軽にアイテムを防ぐことはできない。トリプルキノコと同様、ダメージを受けると手持ちのこうらが1個に減ってしまう。本作からトリプルこうらも後ろに投げることができるようになった。
ジャンボバナナ(ドンキーコング、ディディーコング)
巨大なバナナ。カートがぶつかると普通のバナナ3つに分裂する。主に後続を邪魔するための物なので逆転は狙いづらいが、置く場所によっては避けるのが難しい。
クッパこうら(クッパ、クッパJr.)
投げると巨大化して直進する。当たったカートは派手に転倒し、アイテムを落としてしまう。基本的に一直線にしか走らないが、壁に反射して戻ってくる事もあるので、気をつけて使わないと自分に当たってしまう。直線コースで後ろ向きに投げると後続を一掃出来る。カートや障害物に当たっても消滅しないため、これらを一掃するのにも使える。
ボムへい(ワリオ、ワルイージ)
強力な爆発力を持つ爆弾。投げると一定時間後に広い範囲を巻き込んで爆発する。爆発に巻き込まれたカートは上方に打ち上げられ、アイテムを落としてしまう。
パワフルキノコ(キノピオ、キノピコ)
5秒間だけ連続でダッシュが出来る。
オールスペシャル(ボスパックン、キングテレサ)
ボスパックンとキングテレサには固有のスペシャルアイテムが存在せず、色違いを除くすべてのスペシャルアイテムが出現する。どのアイテムが出やすい、出なくなるかは順位によって変化し、上記の各アイテムごとの出現傾向に順ずるが、他のキャラと比べ出現率が低く設定されている。

コース

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キノコカップ

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ルイージサーキット
上から見ると8の字のような形をしたサーキットコース。同じ道を走る箇所があり、50ccでは方向別に道を分けるガードが設置されるが、他のクラスでは他のカートと正面衝突する可能性がある。脇道が2つある他、カーブには内側に向かって大きく傾斜するバンクが設置されている。土の上にはワンワンがおり、近づくとプレイヤーに向かって飛び出してくる。
ピーチビーチ
ドルピック島にあるリゾートビーチのコース。モンテ族の住む市街地や貿易港を走り抜ける。砂浜は潮の満ち引きが激しく、それによってコース取りが大きく変わってくる。また、水の深い所に進むとコースアウトとなる。中盤の砂浜には『スーパーマリオサンシャイン』に登場した「ポイハナ」が歩き回っており、カートを跳ね上げようとしてくる。このコースにはランダムでダブルアイテムボックスに変化するアイテムボックスが存在しない。ダブルアイテムボックスはスタート地点から前方左方向にある大きな土管で取れる所と、中盤にあるダッシュボードのジャンプ台、およびゴール手前の噴水の横道に、それぞれ固定で出現する。
ベビィパーク
遊園地内に造られた、マリオカートシリーズ史上最短コース。1周の距離が極端に短い代わりに、7周走ることになる。コースの地形は数字の「0」のような形になっており、それをぐるぐる回る形となる。コース中央部の植え込みには侵入できないが、アイテムは弾かれずにそのまま通過する。特に、こうら系のアイテムは植え込みで弾かれずにそのまま移動するので注意しなければならない。非常に稀ではあるが、頭上を走っているジェットコースターに衝突する可能性があり、スピードがあるときに触れるとスピンする。
カラカラさばく
広大な砂漠のコース。地面はすべて砂地となっており滑りやすい上に、白色以外の砂地に入るとスピードが低下する。また、地面がこげ茶色になっている砂地に入るとコースアウトになる。アリジゴクやサンボなど自然の罠が数多く設置されている。コースを逆走するように巨大な竜巻が巡回しており、巻き上げられると大きなタイムロスとなる。

フラワーカップ

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キノコブリッジ
多くの車が走っている道路のコース。一般車のほかにも、ぶつかっただけでクッパこうら並の被害を受ける「ハナチャンカー」、カートやアイテムが当たると爆発する「ボムへいカー」、ぶつかってもダメージを受けずキノコが出てきて道に落ちる「キノコカー」が走っている。歩道や橋げたの上も走れるが、橋げたの上へ通行するにはコントロールが難しく、一歩間違えるとかえって落下してコースアウトしやすくなる。
マリオサーキット
ヘアピンカーブやS字カーブなど、多種多様のコーナーで構成されたサーキットコース。道路はほぼ舗装されているが、部分的に土の上を走る所もある。ワンワンやクリボーパックンフラワーなど、おじゃまキャラが多数登場する。本作から新規のマリオサーキットには必ずピーチ城が登場するようになった。
デイジークルーザー
大型客船を舞台としたコース。デッキにあるプールに落ちるとコースアウトになる。内部は建造物のため直角カーブが多い。グランプリを1台でプレイしている場合は、波で船が揺られると同時にアイテムボックスも転がっていくほか、ダブルアイテムボックスが地下倉庫にしか出現しない。2台以上でプレイしている場合は、一部を除くアイテムボックスが転がらなくなる他、ダブルアイテムボックスもランダムで出現するようになる。
ワルイージスタジアム
巨大なスタジアムの中にある、地面が土で出来ている凸凹コース。コースがハーフパイプ状になっているとともにジャンプ台が多数設置されており、迫力のあるレースが楽しめる。パイプ状の地面に乗り上げてしまうとタイムロスとなる。ジャンプ台の先には火の輪があり、輪の中心にはアイテムボックスが浮いている。コース中盤にある巨大なパックンフラワーの壁は、スターの効果中でも貫通できない。

スターカップ

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シャーベットランド
雪国のコース。路面が氷で出来ているため、非常に滑りやすい。コース前半では氷上でヘイホースケートをしている。コース後半にある「フリーザー」に触れると、一定時間凍ってしまい、操作ができなくなる。フリーザーは壁に当たるか、トゲゾーこうらやボムへいの爆風で壊れる。また、壊れたフリーザーは復活しない。
キノコシティ
夜景が美しい、夜の道路が舞台のコース。高速道路から出発し、インターチェンジから市街地に降りる。街の中は道が入り組んでいる。ゴール手前の右側には吹き抜けがあるため、落ちるとコースアウトになる。「キノコブリッジ」と同様、一般車、ハナチャンカー、ボムへいカー、キノコカーが走っている。
ヨッシーサーキット
上から見るとヨッシーの形をしているサーキットコース。S字カーブ2連続や傾斜の付いたヘアピンカーブなど、今まで以上に複雑なカーブが多い。コースの形状により、道の片側は海となっているためコースアウトしやすい。本作限定で、コース中盤にキノコなどで突入出来る隠し通路が設置されている。
DKマウンテン
火山とジャングルのコース。スタートしてしばらく山を登ると見えてくるタル大砲で山頂まで飛んだ後、一気に直滑降で降りてくる。ヘアピンの連続で途中ぽっかりと大きな穴があり、キノコを使わずにショートカットが可能。ゴール手前の吊り橋は幅が狭く、バナナなどを置かれるとほとんど通れない。さらに橋は風で大きく揺れるため、不安定に通行すると揺れる橋から落下してコースアウトしやすい。無事に通行するにはかなり安定した走行が要求される。

スペシャルカップ

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ワリオコロシアム
複雑にからみ合った凸凹コース。1周の距離が長い代わりに2周でゴールとなる。金網で出来たコースが空中に浮いている。螺旋を描きながら下降する道や、斜めに傾いている道といった、かなり個性的な造りのルートがある。
ディノディノジャングル
ジャングルや洞窟を通るコース。走っていると巨大恐竜「ノッシー」の頭と足に遭遇する。間欠泉が随所にあり、これに吹き上げられると大幅なタイムロスになる。コース中にいくつか橋があるが、幅が狭くてガードレールがなく、さらに曲がりくねっているためコースアウトの危険性がかなり高い。コースの中盤にある洞窟内の橋からキノコを使ってジャンプすればショートカット出来る。
クッパキャッスル
クッパ城の内外で数々の仕掛けがレーサーの行く手を阻む難関コース。道幅が狭く直角カーブが多いため、かなり走りにくい。城の内部ではクッパ像が火の玉を撃ち出してきたり、金網の下からバブルが襲いかかってくる。
レインボーロード
宇宙空間に浮かぶ虹のコース。道が非常に狭いうえにガードレールが少なく、ダッシュプレートが多数仕掛けられている地帯もあるため、非常にコースアウトしやすい。さらに「ワリオコロシアム」と並ぶコース全長にもかかわらず周回数は3周で、ただでさえ高い難易度により拍車をかけている。流れ星がコースに衝突すると、アイテムのスターが出現する事がある。

オールカップツアー

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「キノコカップ」「フラワーカップ」「スターカップ」「スペシャルカップ」の計16の全コースを走破するグランプリ。コースの順番は最初に走る「ルイージサーキット」と、最後に走る「レインボーロード」を除いてランダムとなっている。途中でセーブする機能がないので、一度に長時間走り抜かなければいけない。

バトルステージ

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「バトル」モードで使用する専用のステージ。全部で6種類用意されており、このうち2つは隠しステージである。

クッキーランド
ヨッシーのクッキー』をモチーフとした、お菓子で出来たステージ。ゼリーに当たると少し跳ね返る。
ブロックシティ
『64』の「ブロックとりで」のような、赤、青、緑、黄の4つのブロックに分けられたステージ。通路が狭いのでバナナやにせアイテムボックスの置き所が重要。1箇所のみ段差があり、反時計回りに回る事が出来ない。ブロックの1つは貫通していて道が出来ている。
ゲームキューブ
バイオレットのニンテンドーゲームキューブ本体の上が舞台のステージ。ネームプレートの柄には本作のアートワークが描かれている。障害物も段差も無いシンプルな構造で、ステージ周辺には壁があるのでコースアウトする心配もない。
どかんひろば
土管が4つあるステージ。土管に入るとカートが別の土管から飛び出る。相手が土管に入るタイミングを読んで出口の土管周辺に設置型アイテムやボムへいを仕掛けておくのが効果的。なお、土管に入る直前にこうらなどに当たると、土管の中でコースアウトになる場合がある(この場合、「ふうせんバトル」では風船を2つ、「ドッカン!ボムへい」では2ポイント失う)。
ルイージマンション(隠しステージ)
ルイージマンション』の舞台であるオバケ屋敷をモチーフとしたステージ。階ごとに分かれた構造になっており、すぐ下の階の敵を一方的に攻撃出来る屋上をキープすると展開を有利にもっていける事が多い。屋上へ繋がる唯一の通路を複数のバナナやにせアイテムボックスで封鎖しておくとさらに有利になる。
ぐらぐらマリオ(隠しステージ)
巨大な『スーパーマリオブラザーズ』のマリオの絵が描かれたステージ。一定の法則でステージ全体が前後に傾く。アイテムボックスも傾きに合わせて転がり、ステージ上から落下すると新たに補充される。マリオの絵の外枠の白い部分はダート扱いになっており、カートのスピードが低下する。また、「どかんひろば」の転倒によるコースアウトを除けば、唯一のコースアウトがあるバトルステージでもある。

開発

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タイトルの「ダブルダッシュ」は2人乗りであることから名付けられた[4]。2人乗りに関しては、サイドカーレースの見た目の良さを感じた、プロデューサーの高橋伸也が導入に意欲を持ったが、当初は従来通り1人乗りとの両方の可能性を模索していた[4]。試作段階になっても、チーフディレクターの水木潔とプログラムディレクターの山本健二は「マリオカートとは異なるゲームになるのではないか」と想定して、1乗り仕様と2人乗り仕様とで並行して製作していた[4]

カートに関してはフルポリゴンで、タイヤも4つ全部が動くようになり、サスペンションも存在するなど、リアルさにこだわった[4]

グラフィックに関しては、デザインマネージャーの渡辺剛は原点回帰をして、ファミコン時代のマリオの世界を洗練させ、かわいいけれど子供だましではない世界の構築に努めたと述べている[4]

アクションに関しては2段ジャンプなど様々構想していたが、操作ボタン不足や操作の複雑さに繋がるために断念した[4]

音楽に関しては田中しのぶは全体的には前作と同じ構成だが、前作よりアップテンポなものを目指したと述べている[4]

ゲームバランスに関しては日本国外でも発売する上、マリオカートシリーズは世界中にファンがいるため、幅広い年代、国内外のユーザーの老若男女を意識して調整された[4]

脚注

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注釈

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  1. ^ 『アドバンス』までは2カウント、本作以降では3カウント。
  2. ^ キャラクターセレクト画面で縦に並んでいるキャラクター同士。
  3. ^ キノコなどで奪われた場合は減少せず、元の時間にリセットされる。
  4. ^ 完全新規キャラクター

出典

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関連項目

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外部リンク

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