マルク (通貨)
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マルク(ドイツ語: Mark)は、ドイツなどの通貨。ただし、ドイツでは2001年以降ユーロ導入により廃止されており、2021年現在で使われているのはボスニア・ヘルツェゴビナのみ。漢字では馬克。
ドイツ語で刻印を意味するMark(英語ではマーク mark)から。本来は金や銀の質量を量る単位で、ドイツに限らず広く西欧で使われていた。
国によってはマーク (mark)、マルカ (marka)、マルッカ (markka) など、別の呼びかたをするが、ドイツ語のマルクが有名なため、それらもマルクと呼ばれることがある。
各国・各時代のマルク
[編集]ドイツ
[編集]- ドイツ国の1873年-1914年の通貨。金マルク。
- ドイツ国の1914年-1923年の通貨。パピエルマルク。
- ドイツ国の1923年-1924年の通貨。レンテンマルク。
- ドイツ国の1924年-1948年の通貨。ライヒスマルク。
- ドイツ民主共和国(東ドイツ)の1948年-1990年の通貨。東ドイツマルク(オストマルク)。ドイツ統合により廃止。
- ドイツ連邦共和国(西ドイツ及び再統一後のドイツ)の1948年-2001年の通貨(1999年以降はユーロが公式通貨)。ドイツマルク。ユーロ導入により廃止。
その他
[編集]- イングランドとスコットランドの10世紀から17世紀ごろの通貨。古くは100ペンス、ノルマンコンクェスト以降は13シリング4ペンスに相当。マークとも。
- デンマークの19世紀初めの補助通貨。1クローネ = 4マルク。
- フィンランドの1860年-2001年の通貨(1999年以降はユーロが公式通貨)。マルッカ(マルカ、フィンランド・マルク)。ユーロ導入により廃止。
- ドイツ領ニューギニア(現在はパプアニューギニア領)の1884年-1914年の通貨。
- ポーランドの1917年-1924年の通貨。ポーランド・マルカ(ポーランド・マルク)。180万マルク = 1ズウォティのレートでズウォティに移行。
- エストニアの1919年-1928年の通貨。エストニア・マルク。100マルク = 1クローンのレートでクローンに移行。
- ボスニア・ヘルツェゴビナの1995年-現在の通貨。兌換マルク。
質量の単位
[編集]中世・近世の西欧では、金・銀の質量の単位としてマルク(マークとも)が使われた。その量は一定しないが、おおよそ8トロイオンス(249グラム)だった。
現在も、北欧諸国などで使われることがある。その量は以下のとおり。