マルタン・サーカス
マルタン・サーカス Martin Circus | |
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出身地 | フランス |
ジャンル |
プログレッシブ・ロック グラムロック ポップ・ミュージック ディスコ ニュー・ウェイヴ |
活動期間 | 1968年 - 1985年、2001年、2016年 |
レーベル | Disques Vogue |
公式サイト |
www |
旧メンバー |
ボブ・ブロー ジェラール・ピサーニ パトリック・ディーチェ ポール=ジャン・ボロスキ ジャン=フランソワ・ルロワ アラン・ペヴスナー ジェラール・ブラン シルヴァン・ポシャール ルネ・ゲラン トム・ボック フェリックス・サバルレッコ |
マルタン・サーカス(Martin Circus)は、1960年代後半に結成されたフランスのバンド。プログレッシブ・ロック・バンドとしてスタートし、以後ポップ・ミュージック、ディスコ、ニュー・ウェイヴと音楽スタイルを変化し続けた。
経歴
[編集]バンド結成は1968年。当時のフランスのポップ・シーンはアメリカやイギリスの曲のカヴァーが主流を占めていた。しかし、マルタン・サーカスは、ジョニー・アリディのバックバンドで演奏していたイギリス人ミュージシャンのミック・ジョーンズの勧めもあり、フランス語によるロックを目指した[1]。創立メンバーは、やはりジョニー・アリディのバックバンドにいたジェラール・ピサーニ(サクソフォーン)、ボブ・ブロー(ベース、ボーカル)で、すぐにパトリック・ディーチェ(ボーカル、ギター)、ポール=ジャン・ボロスキ(ボーカル、キーボード)、ジャン=フランソワ・ルロワ(ドラム)が加入した。ファースト・シングルはディーチェ&ピサーニ作の「Tout tremblant de fièvre」(VOGUEから発売)、1969年にはアルバム『En Direct du Rock 'n Roll Circus』がヒットした[2][3][4]。
その後、ディーチェ、ボロスキ、ルロワが脱退。Alan Jack Civilizationからアラン・ペヴスナー(ギター)とルネ・ゲラン(ドラム)、Balthazarからジェラール・ブラン(ボーカル、ギター)とシルヴァン・ポシャール(キーボード)を迎えて、1971年、ヒット曲「Je m'éclate au Sénégal」(ボロー&ピサーニ作)を含む2枚組アルバム『Acte II』をリリース。ツアーも拡大し、多くのフェスティバルに出演。クロード・ジディ監督の『クレイジー・ボーイ 突撃大作戦』にも出演した。
1972年にはピサーニが脱退。1973年、ロックオペラ『フランス革命』に出演。1974年、アルバム『Acte III』をリリース。[2][3][4][5]
1975年、ブラン、ペヴスナー、ポシャール、ゲランの4人編成となったバンドはポップ・バンドに転向。アメリカのヒット曲をフランス語で歌ったアルバム『No. 1 USA Hits of the 60's』を発売。その中に収められた「マリレーヌ (Ma-ry-lène)」(原曲はザ・ビーチ・ボーイズの「バーバラ・アン」)はバンド最大のヒットとなった。翌1976年には『Tu Joues Ton Cœur and Rock'n'Roll Circus』を発売。ライブ活動も継続した。[2][3][4]
1978年にはコメディ映画『Les bidasses en vadrouille』に主演、サウンドトラックも手掛け、『Martin 'Disco' Circus』のタイトルで発売された。この中にはブラン&ペヴスナー作、ジル・ティナイレ編曲&キーボードの「Disco Circus」も含まれる。この曲にはフランソワ・ケヴォーキアンによるディスコ・ヴァージョンもあり、ダンス・ミュージックで広くサンプリングされたりコンピレーションされたりした。アメリカでも曲順を変えてPreludeレコードから発売された。[3][1]
ドラムマシンの普及を受けてゲランが去り、ペヴスナー、ポシャール、ブランの三人組となったマルタン・サーカスは1979年、『Shine Baby Shine』を発表。1982年、オリジナル・メンバーのピサーニが復帰して、路線をニュー・ウェイブに変更、アルバム『De sang froid』を発表するが、成功とは言い難く、バンドは1980年代半ばに解散した。[2][3][4]
2001年にブロー、ピサーニ、ボロフスキ、ディーチェ、ブラン、ゲランが集まり、新曲と過去曲の再録音からなるアルバム『Origines』を発表。2009年、ブランが死去[2]。2016年、ペヴスナーとポシャールがトム・ボック(ボーカル)、フェリックス・サバルレッコ(ドラム)を加えてマルタン・サーカスの名前で活動を再開した。
メンバー
[編集]第1期(1968年 - 1971年)
[編集]プログレッシブ・ロック・バンドとしてスタート。
- ジェラール・ピサーニ(Gérard Pisani、1941年 - ) - サクソフォーン
- ボブ・ブロー(Bob Brault、1945年 - )[6] - ベース、ボーカル
- パトリック・ディーチェ(Patrick Dietsch) - ボーカル、ギター
- ポール=ジャン・ボロスキ(Paul-Jean Borowsky)[7] - ボーカル、キーボード
- ジャン=フランソワ・ルロワ(Jean-Francois Leroi)[8] - ドラム
第2期(1971年)
[編集]- ジェラール・ピサーニ - サクソフォーン
- ボブ・ブロー - ベース、ボーカル
- アラン・ペヴスナー(Alain Pewsner、1948年 - )[9] - ギター
- ルネ・ゲラン(René Guérin、1949年 - ) - ドラム
- ジェラール・ブラン(Gérard Blanc、1947年 - 2009年) - ボーカル、ギター
- シルヴァン・ポシャール(Sylvain Pauchard、1950年 - ) - キーボード
第3期(1972年 - 1975年)
[編集]- ボブ・ブロー - ベース、ボーカル
- アラン・ペヴスナー - ギター
- ルネ・ゲラン - ドラム
- ジェラール・ブラン - ボーカル、ギター
- シルヴァン・ポシャール - キーボード
第4期(1975年 - 1979年)
[編集]ポップ・ミュージックからディスコ・バンドに路線変更。
- アラン・ペヴスナー - ギター
- ルネ・ゲラン - ドラム
- ジェラール・ブラン - ボーカル、ギター
- シルヴァン・ポシャール - キーボード
第5期(1979年 - 1982年)
[編集]- アラン・ペヴスナー - ギター
- ジェラール・ブラン - ボーカル、ギター
- シルヴァン・ポシャール - キーボード
第6期(1982年 - 1980年代中頃)
[編集]- ジェラール・ピサーニ - サクソフォーン
- アラン・ペヴスナー - ギター
- ジェラール・ブラン - ボーカル、ギター
- シルヴァン・ポシャール - キーボード
第7期(2001年)
[編集]- ジェラール・ピサーニ - サクソフォーン
- ボブ・ブロー - ベース、ボーカル
- パトリック・ディーチェ - ボーカル、ギター
- ポール=ジャン・ボロスキ - ボーカル、キーボード
- ルネ・ゲラン - ドラム
- ジェラール・ブラン - ボーカル、ギター
第8期(2016年 - )
[編集]- アラン・ペヴスナー - ギター
- シルヴァン・ポシャール - キーボード
- トム・ボック(Tom Bock) - ボーカル
- フェリックス・サバルレッコ(Félix Sabal Lecco) - ドラム
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『マルタン・サーカス』 - En Direct du Rock 'n Roll Circus (1969年)
- 『第二幕』 - Acte II (1971年)
- Acte III (1974年)
- No. 1 USA Hits of the 60's (1975年)
- Tu Joues Ton Cœur (1976年)
- Rock'n'Roll Circus (1976年)
- Martin 'Disco' Circus (Disco Circus) (1978年)
- Shine Baby Shine (1979年)
- De sang froid (1982年)
- Origines (2001年)
コンピレーション・アルバム
[編集]- 『人生は夢だ』 - Tout Tremblant De Fièvre (1973年)
- Singles 69-74 (2002年)
脚注
[編集]- ^ a b Biography by Andy Kellman, Allmusic.com. Retrieved 24 September 2019
- ^ a b c d e Martin Circus, Encyclopedisque. Retrieved 24 September 2019
- ^ a b c d e Martin Circus, Melody. Retrieved 24 September 2019
- ^ a b c d Martin Circus:Biography. Retrieved 24 September 2019
- ^ Martin Circus Discography, Discogs.com. Retrieved 24 September 2019
- ^ "Bob Brault"@Discogs
- ^ "Paul-Jean Borowsky"@Discogs
- ^ "Jean-François Leroi"@Discogs
- ^ "Alain Pewzner"@Discogs