ミドリシジミ亜科
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ミドリシジミ亜科 Theclinae | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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ミドリシジミ亜科(Theclinae)は、シジミチョウ科内のひとつの分類単位。日本産シジミチョウの半分近くはこの亜科に含まれる。
概要
[編集]成虫はいっぱんに翅が縦に長く、飛翔力に長ける。翅の表と裏で模様が違い、翅表には構造色を示す種が多い。ほとんどの種が1対の尾状突起を持つ。キマダラルリツバメは日本で唯一尾状突起を2対持つシジミチョウである。翅以外の体の形状は他のシジミチョウと大きく変わらず、触角も黒と白のしま模様である。幼虫は小判形をしており、樹木の新芽や花卉を食べる。
卵で越冬する種が多数だが、成虫で越冬するムラサキシジミ、蛹で越冬するコツバメなどもいる。
シジミチョウ科は他にいくつかの亜科に分けられるが、日本ではゴイシシジミ・ベニシジミ・ウラギンシジミの3種を除きミドリシジミ亜科かヒメシジミ亜科に分けられる。
ミドリシジミ亜科は日本に36種生息する。うち25種は「ゼフィルス」と呼ばれる。これらは森林性が強く、卵で越冬、成虫は6~7月ごろ発生するなど共通した生態がある。
族
[編集]ミドリシジミ亜科には以下の族が含まれる。
- Amblypodiini(コノハシジミ族)
- Arhopalini(ムラサキシジミ族) - ムラサキツバメ、ルーミスシジミ、ムラサキシジミなど
- Catapaecilmatini(ギンスジミツオシジミ族)- ナカモトギンスジミツオシジミなど
- Cheritrini(モリノオナガシジミ族)
- Deudorigini(トラフシジミ族) - トラフシジミ、フィリピンヒイロシジミ、トモコトラフシジミ、イワカワシジミなど
- Eumaeini(カラスシジミ族)- ベニモンカラスシジミ、コツバメなど
- Horagini(ミツオシジミ族)
- Hypolycaenini(フタオツバメ族)
- Hypotheclini
- Iolaini(フタオシジミ族)
- Loxurini(オナガアカシジミ族)
- Luciini(ルキアシジミ族)
- Oxylidini(アカスジミツオシジミ族)
- Remelanini(ウラキンルリツバメ族)
- Theclini(ミドリシジミ族(ゼフィルス))- ミズイロオナガシジミ、メスアカミドリシジミ、オオミドリシジミ、 ウラクロシジミ、アカシジミ、ミドリシジミ、フジミドリシジミ、キリシマミドリシジミ、ウラキンシジミ、ダイセンシジミなど
- Tomarini(ベニシジミモドキ族)
- Zesiini(ゼシウスヒスイシジミ族)