モウコガマ
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モウコガマ | ||||||||||||||||||||||||
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モウコガマ
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Typha laxmannii Lepech. 1801[1][2] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
モウコガマ |
モウコガマ (Typha laxmannii) は、ガマ科ガマ属に分類される植物。
概要
[編集]茎は細長く、高さは0.8-1.3m[3]。葉は線形で、長さ50-90cm、幅2-4mm[3]。花茎上部に長さ4-17cmの雄花群がつき、その下につく雌花群都の間には4-6cmの隙間が開いている[3]。花期、果実期は6-9月、染色体数は2n=30[3]。
分布
[編集]中国やロシアなどを含むユーラシア大陸やヨーロッパに広く分布する[3]。日本では帰化植物として扱われており、北海道[4]や秋田県[5]、千葉県[6]などで確認されている。一方で、秋田県のモウコガマについては、在来種であるとの指摘もある[7]。
湖沼や湿地、水路、浅い川などに生育する[3]。
分類
[編集]モウコガマは他のガマ属植物、特にヒメガマなどと類似するが、次のような点で区別される[3]。
変種
[編集]- Typha laxmannii var. bungei Krasnova
- T. l. var. getica Morariu
- T. l. var. mongolica Kronfeld
- T. l. var. turczaninovii Krasnova
脚注
[編集]- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Typha laxmannii Lepech.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月19日閲覧。
- ^ "Plant Name Details for Typha laxmannii Lepech". International Plant Names Index (IPNI). International Organization for Plant Information (IOPI). 2012年7月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h Flora of China. 23. (2010). pp. 161–163
- ^ 小杉和樹「利尻島におけるモウコガマの記録」『利尻研究』第26巻、2007年、47-48頁。
- ^ 高田順「秋田県産ガマ属の分類と1未知種」『水草研究会誌』第94巻、2010年、10-20頁。
- ^ 勝山輝男 著「ガマ科」、清水建美 編『日本の帰化植物』平凡社、東京、2003年、292頁。
- ^ 倉園知広・角野康郎「日本のモウコガマ : 兵庫県産「モウコガマ」の再検討」『分類』第12巻、2013年、141-151頁。
- ^ A. N. Krasnova (2010). “On the Systematics of Section Engleria (Leonova) Tzvel. of Hydrophilic Genus Typha L.”. Inland Water Biology 3 (3): 229–233.