モラクス
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概要
[編集]マラクス(Marax)[1]あるいはフォライー(Foraii)[2]、フォルファクス(Forfax)[3]とも呼ばれる。
『ゴエティア』では72人の悪魔の21番目として記述されている[4]。大いなる伯爵にして総裁であり、36の軍団を率いている[5]。『大奥義書』によれば、サルガタナスの支配下にあるという[6]。
召喚した者の前に男の顔を持つ大きな雄牛のような姿で現れるという[7]。また、天文学やその他の教養学に精通させ、使い魔を与え、薬草や宝石が持つ力についての知識を与える能力がある。
フレッド・ゲティングズは著書『悪魔の事典』のモレクの項目において、モレクは牛頭を持つ人型の像の中に現れる神であるとし、モラクスと関連付けている[8]。
脚注
[編集]- ^ The Lesser Key of Solomon, p28
- ^ Pseudomonarchia Daemonum
- ^ The Book of Ceremonial Magic, p202 脚注
- ^ Pseudomonarchia Daemonum(『悪魔の偽王国』)では15番目に記述されている。
- ^ アレイスター・クロウリーとマグレガー・メイザースが編纂した版のゴエティアでは、率いているのは30の軍団とされる。The Lesser Key of Solomon, p28
- ^ The Book of Ceremonial Magic, p188
- ^ 『悪魔の事典』では、牡牛の頭を持つ人間の姿としている。p.407
- ^ 『悪魔の事典』 p.409
参考文献
[編集]- グスタフ・ディヴィッドスン著、吉永進一訳『天使事典』創元社、2004年 ISBN 4-422-20229-4
- フレッド・ゲティングズ著、大瀧啓裕訳『悪魔の事典』青土社、1992年 ISBN 4-7917-5185-X
- Mathers, S.L. MacGregor and Crowley, Aleister, The Lesser Key of Solomon(1904), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Weyer, Johann, Pseudomonarchia Daemonum, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集・解題・注釈、ラテン語原文、レジナルド・スコットの英訳)
- Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集、英文)