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モンツキベラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モンツキベラ
モンツキベラの成魚。左下の個体はホンソメワケベラ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: ベラLabridae
: タキベラ属 Bodianus
: モンツキベラ B. dictynna
学名
Bodianus dictynna
Gomon2006
和名
モンツキベラ

モンツキベラ (B. dictynna) は、タキベラ属に属す海水魚である。尾鰭付け根、腹鰭臀鰭に黒色斑がある。

分布

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日本国内では、千葉県館山湾高知県柏島八丈島屋久島琉球列島に分布する[1]

国外では、済州島台湾東沙諸島南沙諸島ベトナムアンダマン海オーストラリア北西岸、西太平洋サモア諸島マーシャル諸島[1]

形態

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全長は20センチメートル程度[2]

雌雄の色彩の差異はほとんどない[1][2]尾鰭付け根に黒点があり、腹鰭臀鰭に黒色斑がある。体側後方背部には黒点が並ぶ。体側背部に白斑が複数ある。幼魚アカホシキツネベラに似るが、腹鰭、臀鰭、第1背鰭前方及び第2背鰭に黒色斑があり、体側に白い斑点が散在する[1]

生態

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成魚は水深10-20メートル前後の岩礁サンゴ礁の根の側面陰、垂直を超えて傾斜しているような岩壁の暗がりで単独で見られる。八丈島の例では、大きさが3センチメートル以下の小さな幼魚はウミウチワなどの刺胞動物腔腸動物に寄り添っていることが多く、多いときは十数匹が一枚のウミウチワの傍で見られる[1]。幼魚の生息水深は成魚よりやや深い[2]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b c d e 加藤昌一『ネイチャーウオッチングガイドブック ベラ&ブダイ 日本で見られる192種+幼魚、成魚、雌雄、婚姻色のバリエーション』誠文堂新光社、2016年、28・29頁 ISBN 978-4-416-51647-8
  2. ^ a b c 小林安雅『日本の海水魚と海岸動物図鑑 1719種』小学館、2014年、117頁 ISBN 978-4-416-61432-7