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モーツァルトの交響曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

モーツァルトの交響曲では、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト交響曲を作品リストにし、番号の付いていない作品について述べる(番号付きの交響曲については楽曲の項目を参照)。

交響曲の一覧

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総覧

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ケッヘル番号順
K. K6. 作品タイトル 作曲年 備考
16 - 交響曲第1番 変ホ長調 1764/65
17 Anh. C 11.02 交響曲第2番 変ロ長調 1782 偽作=L.モーツァルト作の可能性あり
18 Anh. A 51 交響曲第3番 変ホ長調 1782 偽作=K.F.アーベル作
19 - 交響曲第4番 ニ長調 1765
22 - 交響曲第5番 変ロ長調 1765 『ハーグ』の題名あり
43 - 交響曲第6番 ヘ長調 1767
45 - 交響曲第7番 ニ長調 1768 歌劇『みてくれの馬鹿娘』序曲に転用
48 - 交響曲第8番 ニ長調 1768
73 75a 交響曲第9番 ハ長調 1772
74 - 交響曲第10番 ト長調 1770
75 - 交響曲(第42番) ヘ長調 1771 疑作説が有力
76 42a 交響曲(第43番) ヘ長調 1767? 疑作説が有力
81 73l 交響曲(第44番) ニ長調 1770
84 73q 交響曲第11番 ニ長調 1770 偽作説あり
95 73n 交響曲(第45番) ニ長調 1770 偽作説が有力
96 111b 交響曲(第46番) ハ長調 1771
97 73m 交響曲(第47番) ニ長調 1770 疑作説あり
98 Anh. C 11.04 交響曲(第56番) ヘ長調 1771? 疑作?
110 75b 交響曲第12番 ト長調 1771
111+120 111a 交響曲(第48番) ニ長調 1771 歌劇『アルバのアスカニオ』序曲のための
112 - 交響曲第13番 ヘ長調 1771
114 - 交響曲第14番 イ長調 1771
124 - 交響曲第15番 ト長調 1772
128 - 交響曲第16番 ハ長調 1772
129 - 交響曲第17番 ト長調 1772
130 - 交響曲第18番 ヘ長調 1772
132 - 交響曲第19番 変ホ長調 1772
133 - 交響曲第20番 ニ長調 1772
134 - 交響曲第21番 イ長調 1772
135+(61h) - 交響曲 ニ長調 1772 歌劇『ルーチョ・シッラ』序曲のための
161+163 141a 交響曲(第50番) ニ長調 1773 歌劇『シピオーネの夢』序曲のための
162 - 交響曲第22番 ハ長調 1773
181 162b 交響曲第23番 ニ長調 1773
182 173dA 交響曲第24番 変ロ長調 1773
183 173dB 交響曲第25番 ト短調 1773 俗名に『小ト短調』
184 161a 交響曲第26番 変ホ長調 1773
196+121 207a 交響曲(第51番) ニ長調 1775 歌劇『にせの女庭師』序曲のための
199 161b 交響曲第27番 ト長調 1773
200 189k 交響曲第28番 ハ長調 1774
201 186a 交響曲第29番 イ長調 1774
202 186b 交響曲第30番 ニ長調 1774
204 213a 交響曲 ニ長調 1775 セレナード第5番』から交響曲への改編稿
208+102 213c 交響曲(第52番) ハ長調 1775 歌劇『牧人の王』序曲のための
250 248b 交響曲 ニ長調 1776 セレナード第7番』から交響曲への改編稿
297 300a 交響曲第31番 ニ長調『パリ』 1778
318 - 交響曲第32番 ト長調『序曲』 1779
319 - 交響曲第33番 変ロ長調 1779
320 - 交響曲 ニ長調 1779 セレナード第9番』から交響曲への改編稿
338 - 交響曲第34番 ハ長調 1780
385 - 交響曲第35番 ニ長調『ハフナー』 1782 セレナードからの改編稿(ただし原曲は一部が散逸しているためもっぱら交響曲として知られる)
409 383f メヌエット ハ長調 1782 交響曲のための楽章の説あり
425 - 交響曲第36番 ハ長調『リンツ』 1783
444 425a 交響曲第37番 ト長調 1783末 M.ハイドンの交響曲(MH.334)に序奏部を加筆したもの
467a 383i 交響曲の楽章 ハ長調 1782 スケッチ、紛失。番号は第3版による
504 - 交響曲第38番 ニ長調『プラハ』 1786
543 - 交響曲第39番 変ホ長調 1786
550 - 交響曲第40番 ト短調 1788 クラリネットを追加した第2版あり
551 - 交響曲第41番 ハ長調『ジュピター』 1788
Anh. 8 311A 交響曲 1778頃 調性不明、散逸
Anh. 100 383g 交響曲 変ホ長調 1782 断片、散逸
Anh. 102 620a 序曲 変ホ長調 1791 断片のみ
Anh. 105 504a 交響曲の楽章 ト長調 1786 断片のみ
Anh. 214 45b 交響曲(第55番) 変ロ長調 1768
Anh. 215 66c 交響曲 ニ長調 1769 散逸、冒頭主題のみ現存する。疑作?
Anh. 216 Anh. C 11.03 交響曲(第54番) 変ロ長調 1770 疑作
Anh. 217 66d 交響曲 変ロ長調 1769 散逸、冒頭主題のみ現存する。疑作?
Anh. 218 66e 交響曲 変ロ長調 1769 散逸、冒頭主題のみ現存する。疑作?
Anh. 220 16a 交響曲 イ短調『オーデンセ』 1765? 1983年オーデンセで再発見、偽作が有力
Anh. 221 45a 交響曲(第7a番) ト長調『旧ランバッハ』 1766
Anh. 222 19b 交響曲 ハ長調 1765 散逸、冒頭主題のみ現存する。疑作?
Anh. 223 19a 交響曲 ヘ長調 1765 1980年ミュンヘンで再発見
deest - 管弦楽曲の楽章 1764/65 断片、交響曲かは不明
deest - 交響曲 ニ長調 1770以前? 2004年発見、真作か?
deest - 交響曲 ト長調『新ランバッハ』 1770以前? 偽作。L.モーツァルト作

番号付き

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K. K6. 作品タイトル 作曲年 備考
16 - 交響曲第1番 変ホ長調 1764/65
19 - 交響曲第4番 ニ長調 1765
22 - 交響曲第5番 変ロ長調 1765
43 - 交響曲第6番 ハ長調 1767
45 - 交響曲第7番 ニ長調 1768 歌劇『みてくれの馬鹿娘』序曲に転用
48 - 交響曲第8番 ニ長調 1768
73 75a 交響曲第9番 ハ長調 1772
74 - 交響曲第10番 ト長調 1770
84 73q 交響曲第11番 ニ長調 1770 偽作説あり
110 75b 交響曲第12番 ト長調 1771
112 - 交響曲第13番 ヘ長調 1771
114 - 交響曲第14番 イ長調 1771
124 - 交響曲第15番 ト長調 1772
128 - 交響曲第16番 ハ長調 1772
129 - 交響曲第17番 ト長調 1772
130 - 交響曲第18番 ヘ長調 1772
132 - 交響曲第19番 変ホ長調 1772
133 - 交響曲第20番 ニ長調 1772
134 - 交響曲第21番 イ長調 1772
162 - 交響曲第22番 ハ長調 1773
181 162b 交響曲第23番 ニ長調 1773
182 173dA 交響曲第24番 変ロ長調 1773
183 173dB 交響曲第25番 ト短調 1773
184 161a 交響曲第26番 変ホ長調 1773
199 161b 交響曲第27番 ト長調 1773
200 189k 交響曲第28番 ハ長調 1774
201 186a 交響曲第29番 イ長調 1774
202 186b 交響曲第30番 ニ長調 1774
297 300a 交響曲第31番 ニ長調『パリ』 1778
318 - 交響曲第32番 ト長調『序曲』 1779
319 - 交響曲第33番 変ロ長調 1779
338 - 交響曲第34番 ハ長調 1780
385 - 交響曲第35番 ニ長調『ハフナー』 1782 第2版あり
425 - 交響曲第36番 ハ長調『リンツ』 1783
444 425a 交響曲第37番 ト長調 1783末 M.ハイドンの交響曲(MH.334)にモーツァルトが

序奏を追加したもの

504 - 交響曲第38番 ニ長調『プラハ』 1786
543 - 交響曲第39番 変ホ長調 1786
550 - 交響曲第40番 ト短調 1788 クラリネットを追加した第2版あり
551 - 交響曲第41番 ハ長調『ジュピター』 1788

番号なし(偽作など)

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K. K6. 作品タイトル 作曲年 備考
Anh. 222 19b 交響曲 ハ長調 1765 紛失、冒頭主題のみ現存する。疑作?
Anh. 223 19a 交響曲 ヘ長調 1765 1980年に再発見
Anh. 221 45a 交響曲(第7a番) ト長調『旧ランバッハ』 1766/67頃
76 42a 交響曲(第43番) ヘ長調 1767? 疑作
Anh. 214 45b 交響曲(第55番) 変ロ長調 1768
Anh. 215 66c 交響曲 ニ長調 1769 紛失、冒頭主題のみ現存する。疑作?
Anh. 217 66d 交響曲 変ロ長調 1769 紛失、冒頭主題のみ現存する。疑作?
Anh. 218 66e 交響曲 変ロ長調 1769 紛失、冒頭主題のみ現存する。疑作?
81 73l 交響曲(第44番) ニ長調 1770 疑作? L.モーツァルト作?
97 73m 交響曲(第47番) ニ長調 1770 疑作?
95 73n 交響曲(第45番) ニ長調 1770 疑作?
Anh. 216 Anh. C 11.03 交響曲(第54番) 変ロ長調 1770 疑作?
98 Anh. C 11.04 交響曲(第56番) ヘ長調 1771? 疑作?
75 - 交響曲(第42番) ヘ長調 1771 疑作?
96 111b 交響曲(第46番) ハ長調 1771
Anh. 8 311A 交響曲 1778頃 調性不明、紛失。
Anh. 100 383g 交響曲 変ホ長調 1782 断片、紛失
467a 383i 交響曲の楽章 ハ長調 1782 スケッチ、紛失。番号は第3版による
Anh. 105 504a 交響曲の楽章 ト長調 1786 断片のみ
Anh. 102 620a 序曲 変ホ長調 1791 断片のみ

その他

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K. K6. 作品タイトル 作曲年 備考
111+120 111a 交響曲(第48番) ニ長調 1771 歌劇『アルバのアスカニオ』序曲のための
135+(61h) - 交響曲 ニ長調 1772 歌劇『ルーチョ・シッラ』序曲のための
161+163 141a 交響曲(第50番) ニ長調 1773 歌劇『シピオーネの夢』序曲のための
196+121 207a 交響曲(第51番) ニ長調 1775 歌劇『にせの女庭師』序曲のための
204 213a 交響曲 ニ長調 1775 セレナード第5番』の交響曲版
208+102 213c 交響曲(第52番) ハ長調 1775 歌劇『牧人の王』序曲のための
250 248b 交響曲 ニ長調 1776 セレナード第7番』の交響曲版
320 - 交響曲 ニ長調 1779 セレナード第9番』の交響曲版
409 383f メヌエット ハ長調 1782 交響曲のための楽章
Anh. 220 16a 交響曲 イ短調『オーデンセ』 1765? 1983年再発見、偽作説が有力
17 Anh. C 11.02 交響曲第2番 変ロ長調 1782 偽作=L.モーツァルト作の可能性あり
18 Anh. A 51 交響曲第3番 変ホ長調 1782 偽作=K.F.アーベル作
deest - 管弦楽曲の楽章 1764/65 断片、交響曲かは不明
deest - 交響曲 ニ長調 1770以前? 2004年発見、真作か?
deest - 交響曲 ト長調『新ランバッハ』 1770以前? L.モーツァルト作

楽曲解説

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ここでは交響曲に番号が与えられていない作品を中心に解説する。偽作、及び疑作なども含む(第1番から第41番までの交響曲に関しては各項目を参照)。

交響曲 ハ長調 K. Anh. 222 (19b)

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1765年に作曲された最初期の交響曲。旅行中に滞在したロンドンで5曲の交響曲を作曲したが、これは同地で作曲された作品である。楽譜は紛失しているが、その冒頭の主題が現存する。


\relative c'' {
  \key c \major
  \time 2/2
  \tempo "Allegro non tanto"
  <c e, g,>2 <c e,>4. <c e,>8 | <c e,>4 r bes8(g) g-. g-. | a16 g a bes a4
}

交響曲 ヘ長調 K. Anh. 223 (19a)

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交響曲K.19aを参照。

交響曲 ト長調 K. Anh. 221 (45a)『旧ランバッハ』

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交響曲K.45aを参照。

交響曲 変ロ長調 K. Anh. 214 (45b)

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1768年頃にザルツブルク作曲された交響曲。自筆譜、及び作品に関する資料が存在しないため、正確な年代や真偽については不明である。「第55番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ
    変ロ長調、4分の3拍子、ソナタ形式
    
\relative c' {
  \tempo "Allegro"
  \key bes \major
  \time 3/4
  <d bes'>2.\f |
  r4 f'(\p d) |
  es4( g) r |
  r4 es( c) |
  d4( f) r |
  bes,8\f c16 d es f g a bes8 bes |
  bes8 c, c4 r |
}
  • 第2楽章 アンダンテ
    変ホ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
  • 第3楽章 メヌエット - トリオ
    変ロ長調 - ヘ長調、4分の3拍子、複合三部形式
  • 第4楽章 アレグロ
    変ロ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。

交響曲 ヘ長調 K. 75

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1771年頃にザルツブルクで作曲された交響曲。自筆譜、及び作品に関する資料が存在せず、作風からモーツァルトとは言い難く、また偽作・真作とも言えないため疑作とみなされている。「第42番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ
    ヘ長調、4分の3拍子、ソナタ形式。
    
\relative c' {
  \tempo "Allegro"
  \key f \major
  \time 3/4
  f16(\f g f e) f4-. r |
  R1*3/4 |
  c'16( d c b) c4-. r |
  R1*3/4 |
  f16(\f g f e) f4-. r |
  R1*3/4 |
  c'16( d c bes) c4-. r |
}
  • 第2楽章 メヌエット - トリオ
    ヘ長調 - 変ロ長調、4分の3拍子、複合三部形式。
  • 第3楽章 アンダンティーノ
    変ロ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
  • 第4楽章 アレグロ
    ヘ長調、8分の3拍子、ソナタ形式。

交響曲 ヘ長調 K. 76 (42a)

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1767年ウィーンで作曲された交響曲。自筆譜が現存せず、モーツァルトの作品かどうかも疑いがかけられている。「第43番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ・マエストーソ
    ヘ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。
    
\relative c'' {
  \tempo "Allegro maestoso"
  \key f \major
  <f a,>2.\p c'8( a) |
  f4-. c-. a-. f-. |
  <f d'>2. bes'8( g) |
  f4( e) d( c) |
  <f a,>2. c'8( a) |
  f4-. c-. a-. f-. |
}
  • 第2楽章 アンダンテ
    変ロ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
  • 第3楽章 メヌエット
    ヘ長調 - ニ短調、4分の3拍子、複合三部形式。
  • 第4楽章 アレグロ
    ヘ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。

交響曲 ニ長調 K. 81 (73l)

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1775年以前にローマで作曲されたとされる交響曲。真作または父レオポルトの作と考えられているが不明な点が多い。「第44番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ
    ニ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。
    
\relative c' {
  \tempo "Allegro"
  \key d \major
  d2\f fis4 a |
  d4 r r d' |
  \appoggiatura cis8 b4 a r d |
  \appoggiatura cis8 b4 a \appoggiatura a8 g fis16 g e8 r |
  fis16 g a b a8 fis, g[ e a a,]
}
  • 第2楽章 アンダンテ
    ト長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
  • 第3楽章 アレグロ・モルト
    ニ長調、8分の3拍子、ソナタ形式。

交響曲 ニ長調 K. 95 (73n)

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1770年頃にローマで作曲されたとされる交響曲。自筆譜、及び作品に関する資料が存在しないため、疑作とみなされている。「第45番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ
    ニ長調、2分の2拍子、ソナタ形式。
    
\relative c'' {
  \tempo "Allegro"
  \key d \major
  \time 2/2
  <d d,>2\f d8\p r fis r |
  d8 r r4 d8 r fis r |
  d8 r r4 fis8 r g r |
  a8 r b r a r g r |
  fis4\f
}
  • 第2楽章 アンダンテ
    ト長調、4分の3拍子、ソナタ形式。
  • 第3楽章 メヌエット - トリオ
    ニ長調 - ニ短調、4分の3拍子、複合三部形式。
  • 第4楽章 アレグロ
    ニ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。

交響曲 変ロ長調 K. Anh.216 (74g/Anh.C 11.03)

[編集]

1771年頃にザルツブルクで作曲されたとされる交響曲。かつては紛失していたが、20世紀になってから全曲の筆写譜が発見され、1910年に出版された。なお疑作とされているためケッヘル番号では補遺にされている。「第54番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ
    
\relative c'' {
  \key bes \major
  \tempo "Allegro"
  \time 3/4
  <bes d,>2.\fp bes'\fp a\fp es,\fp d\fp bes''\fp c,32\p (d es8.) \repeat unfold 4 {c8-.} c32 (d es8.) \repeat unfold 4 {c8-.} <f bes, d,>2\f \grace f16(es8) d16 c bes c d es f g a bes bes,4
}
  • 第2楽章 アンダンテ
  • 第3楽章 メヌエット - トリオ
  • 第4楽章 アレグロ・モルト

交響曲 ハ長調 K. 96 (111b)

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1771年頃にミラノで作曲されたとされる交響曲。自筆譜はなく、ほとんどモーツァルトの作品かは不明である。「第46番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ
    ハ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。
    
\relative c' {
  \override Score.NonMusicalPaperColumn #'line-break-permission = ##f
  \tempo "Allegro"
  \partial 16 \times 2/3 { g32(\f a b) } |
  c4 e g r8. \times 2/3 { g,32( a b) } |
  c4 e g r8. \times 2/3 { c32\p( d e) } |
  f8 r e r d r c r |
  d8 r b r c r
}
  • 第2楽章 アンダンテ
    ハ短調、8分の6拍子、ソナタ形式。
  • 第3楽章 メヌエット - トリオ
    ハ長調 - ヘ長調、4分の3拍子、複合三部形式。
  • 第4楽章 アレグロ・モルト
    ハ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。

交響曲 ニ長調 K. 97 (73m)

[編集]

1770年頃にローマで作曲された交響曲。交響曲第11番とひとまとめに作曲されたと推測されていることから、真作の可能性が示唆されている。「第47番」とされることもある。

  • 第1楽章 アレグロ
    ニ長調、4分の4拍子、ソナタ形式。
    
\relative c'' {
  \tempo "Allegro"
  \key d \major
  <fis a, d,>4\f r fis8 r g r |
  a4 r <d, d,>8 r <e a,> r |
  <fis a, d,>4 r fis8 r g r |
  a4 r <d, d,>8 r <e a,> r |
  <fis a, d,>4
}
  • 第2楽章 アンダンテ
    ト長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
  • 第3楽章 メヌエット - トリオ
    ニ長調 - ト長調、4分の3拍子、複合三部形式。
  • 第4楽章 プレスト
    ニ長調、8分の3拍子、ソナタ形式。

管弦楽曲の楽章 K. deest

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最初期の1764年または1765年頃にパリで作曲されたとされる管弦楽曲の楽章。断片で全体は16小節のみ現存し、交響曲かどうか判別は不明である。ケッヘル番号は与えられていない。

外部リンク

[編集]