ヤンママ
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ヤンママは、いわゆるヤンキーと言われていた、おもに十代の少女が若くして妊娠・出産し、子育てをする母親を指す俗語。1984年頃から育児雑誌などで使われ始めた流行語。1990年代には、単純に若い母親のことをさすようにもなった[1]。
概説
[編集]1993年12月には笠倉出版社から漫画雑誌『ヤンママコミック』が創刊されたが、そこでは「ヤンママ」には、「つっぱりを表す「ヤンキー」という言葉と、「ヤング」の二つの意味が込められている」と説明されていた[2]。同誌は、「ヤンママ」は、編集長だった田村恵子による造語であるとしていた[3]。同誌はその後、一時は公称15万部の規模に達したが、1997年夏に休刊した[4]。
1994年春には、講談社の雑誌『VIEWS』が4月27日号で「ヤンママが変! 子ども大変!!」という特集を組み[5]、秋には、ヤンママを主人公にした斉藤由貴主演のテレビドラマ『福井さんちの遺産相続』が放送された[3][6]。年末には「新語・流行語トップテン」のひとつに「ヤンママ」が選ばれた[1]。
ヤンママは、派手な服装と茶髪が特徴とされ[3]、しばしば貧困とも結び付けられて論じられた[7]。
ヤンママを扱った作品
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “[よみうり寸評]見知らぬ女性にいきなり裸の赤ちゃんを手渡したヤンママ”. 読売新聞・東京夕刊: p. 1. (1994年12月2日) - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ “応援しますヤンキー・ヤングママ 「交流の場に」コミック誌創刊”. 朝日新聞・朝刊: p. 17. (1993年12月6日) - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ a b c 田中啓介 (1994年10月10日). “公園デビューに茶髪が揺れる ヤンママたちの憂鬱(リポート・社会)”. AERA: p. 54 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 田中啓介 (1998年1月12日). “ヤンママ、孤独な子育て(カナリアの歌:9)”. 朝日新聞・朝刊・神奈川 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ “[雑誌情報]「ヴューズ」4月号特集「ヤンママが変! 子ども大変!!」ほか”. 読売新聞・東京夕刊: p. 2. (1994年4月9日) - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ 田中啓介 (1994年8月5日). “斉藤由貴 「福井さんちの遺産相続」のヤンキーママ役(登場)”. 朝日新聞・夕刊: p. 15 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 久田恵 (1996年3月8日). “貧しいヤンママにエール(チャンネル)”. 朝日新聞・夕刊: p. 15 - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧