ラッド礁
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ラッド礁(ラッドしょう、英語: Ladd Reef[1]、ベトナム語:Đá Lát / 𥒥辣、中国語: 日積礁)は、南沙諸島にある環礁である。
地理
[編集]ロンドン群礁(英語: London Reefs、中国語: 尹庆群礁)西部の環礁の一つである。スプラトリー島(南威島)から西に12海里離れている。高潮時には完全に水没する[2]。
領有
[編集]1988年から[3]ベトナムがこの礁を実効支配しているが、中華人民共和国と中華民国(台湾)も主権を主張している[4][5]。
ベトナムは、灯台と兵士が滞在できる小規模な施設を建設しており、2016年には外海と礁湖の間に水路を掘るための浚渫作業を開始している[2][6][7]。
中国名
[編集]中国では、日積礁と呼ぶほか、風水羅盤でスプラトリー島(南威島)から“乙辛”の方向に位置することから西頭乙辛という別称もある[8]。
脚注
[編集]- ^ 南沙諸島 - 領土の帰属をめぐる紛争地帯 Archived 2016年7月13日, at the Wayback Machine.
- ^ a b ベトナム、南沙諸島で水路建設か 実効支配のラッド礁 日本経済新聞、2016年12月8日
- ^ 被越南非法侵佔的南沙群島島礁(中国語)
- ^ 宋燕輝「台湾の南シナ海南沙諸島太平島における滑走路建設をめぐる論争とその政策的含意」 問題と研究 37(3)、pp.1-54、2008年7月、国立政治大学国際関係研究センター
- ^ 浦野起央「南シナ海の安全保障と戦略環境(二・完) (PDF) 」 政経研究 49(2)、pp.35-87、2012年9月25日、日本大学
- ^ ベトナム、南シナ海の岩礁でしゅんせつ作業開始 ロイター、2016年12月8日
- ^ ベトナム、南沙諸島の岩礁でしゅんせつ作業開始 衛星画像で判明 写真1枚 国際ニュース AFPBB News、2016年12月9日
- ^ 日積礁(中国語)