インベスティゲーター礁
表示
インベスティゲーター礁(インベスティゲーターしょう、英語: Investigator Shoal[1]、中国語: 楡亜暗沙、マレー語: Terumbu Peninjau[1]、タガログ語: Pawikan、ベトナム語: Bãi Thám Hiểm/𡓁探險[1])は、南沙諸島(スプラトリー諸島)にある環礁である。
地理
[編集]アーデェイジアー礁の北東にあり、エリカ礁から約20海里離れている。環礁は不連続で、東西の長さは34km。この環礁には、複数のサンゴ礁[2]が含まれる[3]。中国名で「暗沙」とされているように、桜美林大学教授の佐藤考一[4]は「インベスティゲーター砂州」という名称を用いている[5][6]。
領有を巡る状況
[編集]1999年6月にマレーシア海軍がエリカ礁とともに建造物を構築して兵員を駐在させており[5][6][7]、以来、マレーシアが実効支配している。一方、中華人民共和国、中華民国(台湾)、フィリピン、ベトナムも主権を主張している[5][8][9]。
脚注
[編集]- ^ a b c Investigator Shoal (Reef) Marine Regions
- ^ 中国では二角礁、浪口礁、線頭礁と呼ばれる。
- ^ “楡亜暗沙(Investigator Shoal)”. 南海諸島网 (2012年6月4日). 2019年3月3日閲覧。
- ^ 佐藤考一.桜美林大学 教員情報、2019年3月12日閲覧。
- ^ a b c 南シナ海問題(みなみシナかいもんだい)とは コトバンク、2019年3月12日閲覧。
- ^ a b 佐藤孝一「南シナ海問題を概観する」、天児彗(編著)『習近平が変えた中国』2018年、82頁、ISBN 978-4093886147
- ^ マレーシアが南沙諸島で施設を建てることは中国領土主権を侵犯するものである 人民日報、1999年6月30日
- ^ 浦野起央 「南シナ海の安全保障と戦略環境(二・完) (PDF) 」日本大学法学部 政経研究第49巻第2号(2012年9月) 35-87頁, 2018年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ
- ^ 宋燕輝(中興大学国際政治研究所教授)「台湾の南シナ海南沙諸島太平島における滑走路建設をめぐる論争とその政策的含意 (PDF) 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ」『問題と研究』第37巻3号 2008年7,8,9月号、pp.1-54、国立政治大学国際関係研究センター