コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

LOVEマシーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラブマシーンから転送)
「LOVEマシーン」
モーニング娘。シングル
初出アルバム『3rd -LOVEパラダイス-
A面 LOVEマシーン
B面 21世紀
リリース
規格 CD
音楽配信
録音 1999年8月[1]
ジャンル J-POP
時間
レーベル zetima
(1999年8cmCD・12インチEP)
zetima/UP-FRONT WORKS
(2005年12cmCD)
TOWER RECORDS
(2022年7インチEP)
作詞・作曲 つんく
プロデュース つんく♂
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続、オリコン
  • 1999年度年間7位(オリコン)
  • 2000年度年間56位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング57位
  • モーニング娘。 シングル 年表
    ふるさと
    (1999年)
    LOVEマシーン
    (1999年)
    恋のダンスサイト
    (2000年)
    ミュージックビデオ
    モーニング娘。 『LOVEマシーン』 (MV) - YouTube
    テンプレートを表示

    LOVEマシーン」(ラブマシーン)は、モーニング娘。7枚目のシングル1999年9月9日に発売された。

    概要

    [編集]

    前作「ふるさと」の不振を受け、プロデューサーのつんく♂が明るいを提供。ダンス☆マン編曲(モーニング娘。初)を担当。それまでのモーニング娘。のイメージを一変させ[誰?]、非常にポップかつコミカルな要素を含むダンスチューンの路線が定着した[4]。つんくがギター一本で演奏し鼻歌をいれたデモテープは1993年に制作されたもの。元々シャ乱Qの没曲だったことによる。その際の仮タイトルは「まんじゅう娘」で、しかもサビで「おっぱい」と連呼するというダサイ曲であったためメンバーに猛反対され、お蔵入りとなった。このエピソードは、「アーティストの嫌うダサイ曲こそ売れる」という持論とともに語られている[5]

    グループ初のミリオンセラー達成シングル[6]、オリコンカラオケチャートで当時の新記録である17週連続1位を記録。現在に至るまでモーニング娘。として最大売上のシングル。「ラブマ」と略して呼ばれる場合もある。テレビ東京系列『アイドルをさがせ!』オープニングテーマ、エステティックサロン『エルセーヌ』CMソングに使用された。

    後藤真希にとって初のシングル、石黒彩にとってモーニング娘。最後のシングル。

    元々、1999年9月9日、9人のモーニング娘。による歌として発売予定であった[7]ため、発売日が日本において一般的なCDの発売日である水曜日ではなく木曜日になっている。しかしメンバーを2人増員して9人にする予定でオーディションを行ったところ、追加メンバーオーディションの合格者が「1人だけレベルが違いすぎる」との理由で後藤1人になったため[8]、8人のモーニング娘。で歌うこととなった。

    前述とおりオリコンチャートの集計上不利になる木曜日発売にかかわらず、モーニング娘。としては「抱いてHOLD ON ME!」以来2作目のオリコン初登場1位を獲得し、初動売上は当時のモーニング娘。史上最高記録となった[9]

    Memory 青春の光』以降チャート不振で、矢口真里の証言によると「次売れなかったら解散と言われていた」と、グループ存続の危機を迎えていたという中で後藤をセンターに採用する大抜擢を行い、結果としてグループは解散危機を脱した[10]

    新曲発売イベントがよみうりランド(1999年8月29日)などで開かれた[1]。本楽曲の次に新曲発売イベントが行われたのは2005年『色っぽい じれったい』。

    ジャケットは12cm仕様、ディスクは8cm。この形式は既にハロプロのタンポポのシングル作品で1998年10月から一足早く採用。

    モーニング娘。&平家みちよ妹分第3回デビューオーディション募集要項が封入。

    1999年10月6日に限定発売された12インチ・シングル収録の「analog remix」は『プッチベスト 〜黄青あか〜』に収録。

    別バージョンの音源を加えた12cm盤が2004年12月15日発売『モーニング娘。EARLY SINGLE BOX』に収録され、2005年3月2日には同じものがシングルとして発売された。

    2007年2月、オリコンにおいて「オリコン歴代シングル“1000作目”の1位は!?」の企画が実施、本楽曲のオリコンシングルチャート第1位が、オリコンの集計が始まってから丁度700作目の第1位に当たることが明らかになった[11]

    2013年発売アルバム『The Best!〜Updated モーニング娘。〜』では当時のメンバー(オリジナルメンバーは全員卒業・脱退済、リーダーは道重さゆみ)によるセルフカバーを収録。EDM調となり、冒頭部にサビが追加され、振付も一部変更された[12]

    2022年6月18日にはモーニング娘。結成25周年を記念し、全国のタワーレコード限定で7インチのアナログ盤シングルがリリースされた[13]

    2023年発売アルバム『モーニング娘。ベストセレクション 〜The 25周年〜』では2013年バージョンを基に当時のメンバー(17期メンバーの井上春華弓桁朱琴を除く、リーダーは譜久村聖)でセルフカバーされたバージョンを収録。

    アートワーク

    [編集]

    シングルジャケットに写っている8名の立ち位置は、以下の通り。

    飯田圭織
    2005年1月30日卒業
    保田圭
    2003年5月5日卒業
    中澤裕子
    2001年4月15日卒業
    石黒彩
    2000年1月7日卒業
    矢口真里
    2005年4月14日脱退
    安倍なつみ
    2004年1月25日卒業
    後藤真希
    2002年9月23日卒業
    市井紗耶香
    2000年5月21日卒業

    これらのメンバーは右上からジグザグにグループからいなくなっており、「ラブマの法則」と呼ばれている[14]

    オリジナルとは異なるLOVEマシーン

    [編集]

    様々な場面で時にはアレンジを加えてパフォーマンスされたりすることがある。

    • 通常本作を歌うときは、オーバー状の衣装を着るが、1999年12月19日に放送された、『オールスター忠臣蔵まつり』に出演したときは和服を着て歌った。
    • 2000年4月23日の美浜五木ひろしマラソンでは中澤裕子保田圭の2人でこの曲を披露している。
    • 2000年8月に放送された『24時間テレビ23 「愛は地球を救う」』では「日本手話バージョン」が披露された。
    • 2002年市井紗耶香 in CUBIC-CROSSのツアーではこの曲がセットリストに入っていた。
    • 2003年9月4日に死去した福田一郎を送る会ではハロー!プロジェクトに在籍する卒業生を含めたモーニング娘。全員でこの曲を歌った。
    • 2003年10月4日放送のめちゃ×2イケてるッ!の企画私立岡村女子高等学校。」の「岡女体育祭」では競技終了後にハロー!プロジェクト・キッズのメンバー全員が岡女中等部としてこの曲を披露した。
    • 2003年12月29日放送の『SMAP×SMAP』ではSMAPとのコラボによるモーニング娘。メドレーの1曲として、歌詞の一部「あんたもあたしも」を「SMAP5人も」に変えて歌った。
    • 2005年7月のハロー!プロジェクトのコンサートでは矢口真里を除くハロー!プロジェクトに在籍するモーニング娘。の卒業メンバーによってこの曲が歌われた。
    • 2005年7月31日のよみうりテレビ主催の天保山10デイズわくわく宝島イベントでは「中澤裕子&後藤真希と“LOVEマシーンを一緒に歌おう”」なるイベントが実施され、中澤・後藤がオーディションによって一般から選ばれたメンバーと一緒にステージ上で歌った。
    • 第56回NHK紅白歌合戦』アンケート「スキウタ」投票にて総合では第4位、紅組(女性)では第1位を獲得し、ハロー!プロジェクトに在籍する卒業したメンバーを含めた19人のメンバーでこの曲を披露した。卒業メンバー9人が一番の歌詞を歌った後、現メンバー10人が二番の歌詞を歌い、最後に19人全員で歌う形をとった。この時のアーチスト名の表記は公式には「モーニング娘。」であったが、一部のマスコミでは「ドリームチーム」あるいは「スペシャルモーニング娘。」等と呼ばれていた。なお、この19人という人数は『NHK紅白歌合戦』に出場したグループの人数としては当時の最大人数であった(ただし、正確にはDEF.DIVA名義で出場した安倍なつみ・後藤真希・石川梨華を除いた6人の卒業メンバーはサポート扱いであり、出場歌手ではない)。
    • NTTコミュニケーションズのCMで吹石一恵がこの曲の替え歌を歌った。
    • 埼玉県の民放FM局、NACK5では、衆議院議員選挙参議院議員選挙埼玉県知事選挙などの選挙推進キャンペーンソングをこの曲の歌詞の一部を変えて放送している(レコード会社や所属事務所などの了解を得て放送している)。
    • 2009年7月26日放送の『FNS26時間テレビ』では三輪車レースに「TEAMヘキサゴン」として出場した矢口を応援するため現メンバー9人(高橋新垣道重ほか)にOG6人(中澤・保田・吉澤小川紺野)を加えた15人で披露した。TEAMヘキサゴンには庄司智春品川庄司)もメンバーのひとりとして出場しており、庄司と入籍したばかりの藤本美貴もライブには加わっていなかったもののピットで応援していた。
    • 同年10月31日に開催された『ヘキサゴンファミリーコンサート クイズ!ヘキサゴンII ヒットパレード2009』ではヘキサゴンファミリーの女性メンバー11人(+藤本敏史[15]FUJIWARA))が集まったスペシャルユニット「女祭り」でこの曲を披露した。メインボーカルは矢口・辻と里田まいカントリー娘。)の3人。藤本は踊る以外は曲の出だしのところに雄叫びを上げたり、途中で合いの手を入れるなどほぼちょい役だった。
    • 2011年にtoto BIGのCMで森三中が替え歌を披露した。
    • 2012年3月3日に横浜BLITZで行われた「ポケモー。Presents 矢島舞美&鈴木愛理 アコースティックライブ」では本曲がバナナラマのVenusに挿入される形で披露された。ただし発売されているDVDには当該部分は収録されていない。
    • 2014年にアサヒ飲料の『十六茶』のCMで新垣結衣が替え歌を披露した。
    • 2015年12月16日放送の『2015 FNS歌謡祭 THE LIVE』ではAKB48とのコラボによるパフォーマンスとして、歌詞の一部「あんたもあたしも」を「AKBも」に変えて歌った。
    • 2016年2月から放送されている関西電力のテレビCM「はぴeみる電」では、冒頭の歌詞を「はぴeみる電」に関する内容に替えたバージョンを、お母さん役のクマのぬいぐるみに歌わせている(歌手名は不明)。
    • 2020年9月からジョンソン・エンド・ジョンソンリステリンのTVCMをオリジナル歌詞で放送している。

    収録曲

    [編集]

    全作詞・作曲:つんく

    8cm盤
    1. LOVEマシーン
      編曲:ダンス☆マン
    2. 21世紀
      編曲:鈴木俊介、ストリングアレンジ:村山達哉
    3. LOVEマシーン (Instrumental)
    12cm盤
    1. LOVEマシーン
    2. 21世紀
    3. LOVEマシーン (Instrumental)
    4. LOVEマシーン (Early Unision Version)
      メンバーによるユニゾンの歌唱であり、矢口による「ラブマシーン」のフェイクの位置も異なっている。
    12インチ・シングル盤(1999年10月6日リリース)
    • A-Side
    1. LOVEマシーン
    2. LOVEマシーン (Instrumental)
    • B-Side
    1. LOVEマシーン (analog remix)
    2. LOVEマシーン (analog remix Instrumental)
      クラブのフロア向け仕様のインストゥルメンタルトラックとなっており、通常のカラオケとして使うには少々難があるバージョンである。
    3. シークレットトラック
    7インチ・シングル盤(2022年6月18日タワーレコード限定リリース)
    • A-Side
    1. LOVEマシーン
    • B-Side
    1. 21世紀

    参加メンバー

    [編集]

    参加ミュージシャン

    [編集]

    収録アルバム

    [編集]

    受賞

    [編集]

    カバー

    [編集]

    サンプリング

    [編集]

    テレビドラマ化

    [編集]

    "青の時代"名曲ドラマシリーズ 「モーニング娘。“LOVEマシーン”」』は、2017年3月26日の22:00 - 23:00に、NHK BSプレミアムで放送された日本のテレビドラマ[16]。モーニング娘。の「LOVEマシーン」をモチーフに1999年の歯車を生産する小さな工場が舞台で、経営不振からの再建を目指す女性社長と非正規雇用者の奮闘ストーリー[16]

    キャスト

    [編集]

    脚注

    [編集]

    注釈・出典

    [編集]
    1. ^ a b ASAYAN モーニング娘。 8/29 ON AIR、ASAYAN.COM、1999年8月29日放送。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
    2. ^ 日本レコード協会 認定作品 1999年11月度認定作品を閲覧。 2019年1月3日閲覧。
    3. ^ 「週刊金曜日」1999年10月1日号「LOVEマシーンモーニング娘。特上の労働歌」
    4. ^ 週刊金曜日』では「現代の労働歌」として取り上げられた[3]
    5. ^ 【エンタがビタミン♪】「ちょっと“ダサい”くらいが売れる。」つんく♂の持論に、ビニール系衣装の“ももクロ”喜ぶ。 - TechinsightJapan(2012年3月20日)、2020年2月12日閲覧。
    6. ^ ASAYAN モーニング娘。 10/31 ON AIR、ASAYAN.COM、1999年10月31日放送。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
    7. ^ ASAYAN モーニング娘。 6/27 ON AIR、ASAYAN.COM、1999年6月27日放送。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
    8. ^ ASAYAN モーニング娘。 8/22 ON AIR、ASAYAN.COM、1999年8月22日放送。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
    9. ^ ASAYAN モーニング娘。 9/19 ON AIR、ASAYAN.COM、1999年9月19日放送。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
    10. ^ モーニング娘。OGメンバーが初期の舞台ウラ暴露 矢口真里「次売れなかったら解散と言われていた」(2/2ページ) Real Sound 2015.10.10 11:00 (2024年2月8日閲覧)
    11. ^ オリコンランキング特集
    12. ^ 進化中のモー娘。アップデートされた「LOVEマシーン」披露 - ナタリー(2013年9月27日)、2016年1月26日閲覧。
    13. ^ モーニング娘。~「LOVEマシーン」「恋のダンスサイト」「愛の種」初7インチ化!TOWER RECORDSから発売決定!”. ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト. 2022年4月22日閲覧。
    14. ^ 都市伝説? モーニング娘。の「ラブマの法則」とは - エキサイトニュース(2016年3月18日)、2020年2月12日閲覧。
    15. ^ そのためか、その後披露されたと思われる「男祭り」(ヘキサゴンファミリーの男性メンバー)の「Choo Choo TRAIN」に一人だけ遅れて登場。当然衣装はチェンジせず、女祭りの時のままで当曲を披露した。
    16. ^ a b 青の時代 名曲ドラマシリーズ「モーニング娘。“LOVEマシーン”」 NHKオンライン、2017年3月26日閲覧。

    メンバー

    [編集]
    1. ^ 神代マヤ(日笠陽子)、中川美風(茅原実里)、黒木亜美(高垣彩陽)、成瀬こずえ(花澤香菜)、川島千尋(小林ゆう
    2. ^ 夏原里美(桑原由気)、鈴元日和(新里恵)、潮崎杏奈(稲垣麻木)、日下亜美(高橋美咲)、都筑優奈(丑山えり)、篠山小春(平山笑美)、門井舞(一瀬美保

    外部リンク

    [編集]