ランボルギーニ・SC63
カテゴリー | LMDh | ||||||||||
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コンストラクター |
ランボルギーニ リジェ | ||||||||||
主要諸元 | |||||||||||
シャシー | カーボンファイバーモノコック | ||||||||||
サスペンション(前) | 独立懸架 ダブルウィッシュボーン プッシュロッド | ||||||||||
サスペンション(後) | 独立懸架 ダブルウィッシュボーン プッシュロッド | ||||||||||
全長 | 5,100 mm | ||||||||||
全幅 | 2,000 mm | ||||||||||
全高 | 1,070 mm | ||||||||||
ホイールベース | 3,148 mm | ||||||||||
エンジン | ランボルギーニ 3.8 L V8+モーター ツインターボ ミッドシップ, 縦置き | ||||||||||
トランスミッション | 7速 X Trac社製シーケンシャル・セミオートマチック | ||||||||||
重量 | 1,030 kg | ||||||||||
タイヤ | ミシュラン | ||||||||||
主要成績 | |||||||||||
チーム | ランボルギーニ・アイロン・リンクス | ||||||||||
ドライバー |
ミルコ・ボルトロッティ エドアルド・モルタラ ダニール・クビアト アンドレア・カルダレッリ マッテオ・カイローリ ロマン・グロージャン | ||||||||||
初戦 | 2024年のカタール1812kmレース | ||||||||||
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ランボルギーニ・SC63 (Lamborghini SC63) は、ランボルギーニがル・マン・デイトナ・h (LMDh)規定に基づき、FIA 世界耐久選手権(WEC)、IMSA スポーツカー選手権(IMSA)への参戦用に開発したプロトタイプ・レーシングカー。
概要
[編集]2022年5月17日、ランボルギーニはLMDh規定車両にてFIA 世界耐久選手権およびIMSA スポーツカー選手権に参戦することを発表[1]。翌月、リジェをシャシーコンストラクターに選定し、2024年のレースデビューに向けて開発していくことを発表した[2]。11月には搭載されるエンジンがV8ツインターボであることも発表された[3]。
2022年11月、アイロン・リンクスがファクトリーチーム運営をすることを発表された[4]。
2023年7月13日、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの場において正式に「SC63」が発表された[5]。8月から走行テストが開始される。
車両名称のSCはSquadra Corseから、63はランボルギーニ創立年の1963年からとられた。
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フロント
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リア
レース活動
[編集]2024年
[編集]本年よりワークス参戦を開始。参戦初年度は唯一のオペレーターとしてアイロン・リンクスが担当し、FIA 世界耐久選手権(WEC)、IMSA ウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA WTSCC)にそれぞれ1台ずつ参戦する。
開発の関係から、IMSAの開幕戦となるデイトナ24時間レースをスキップし、WECの開幕戦カタール1812kmレースでレースデビューを果たした。
2025年
[編集]2025年はWECへのエントリーを見送り、IMSAのみの参戦となることを明らかにした。理由としては、同年よりWECのハイパーカークラスでは「1メーカーにつき最低2台」のエントリーが義務付けられたことに対し「ランボルギーニがこの選手権に参戦する上での戦略とは合致しない」ことを挙げた。また、IMSAへの参戦体制も変更され、前年までチーム運営を担当したアイロン・リンクスとは決別するとみられていたが[6]、12月に発表されたデイトナ24時間レースの暫定エントリーリストではアイロン・リンクスとのジョイント参戦が発表された。
戦績
[編集]FIA 世界耐久選手権
[編集]年 | チーム | クラス | No. | ドライバー | Rds. | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | Pts. | Pos. |
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2024 | ランボルギーニ・アイロン・リンクス | ハイパーカー | 63 | ミルコ・ボルトロッティ | All | QAT 13 |
IMO 12 |
SPA Ret |
LMS 10 |
SÃO 17 |
COA 14 |
FUJ Ret |
BHR Ret |
11 | 8位 |
エドアルド・モルタラ | 1-2, 4-8 | ||||||||||||||
アンドレア・カルダレッリ | 3 | ||||||||||||||
ダニール・クビアト | All |
ウェザーテック・スポーツカー選手権
[編集]年 | チーム | クラス | No. | ドライバー | Rds. | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | Pts. | Pos. |
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2024 | ランボルギーニ・アイロン・リンクス | GTP | 63 | マッテオ・カイローリ | 2, 6, 8-9 | DAY | SEB 7 |
LBH | MON | DET | WGL 11 |
ELK | IMS 8 |
PET 8 |
986 | 11位 |
アンドレア・カルダレッリ | 2, 6, 8-9 | |||||||||||||||
ロマン・グロージャン | 2, 8-9 | |||||||||||||||
2025 | ランボルギーニ・アイロン・リンクス | GTP | 63 | ミルコ・ボルトロッティ | DAY |
SEB |
LBH |
MON |
DET |
WGL |
ELK |
IMS |
PET |
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ロマン・グロージャン | ||||||||||||||||
ダニール・クビアト | ||||||||||||||||
エドアルド・モルタラ |
ル・マン24時間レース
[編集]年 | チーム | クラス | 車番 | ドライバー | 周回数 | 総合 順位 |
クラス 順位 |
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2024 (英語版) |
ランボルギーニ・アイロン・リンクス | ハイパーカー | 19 | アンドレア・カルダレッリ マッテオ・カイローリ ロマン・グロージャン |
309 | 13位 | 13位 |
63 | ミルコ・ボルトロッティ エドアルド・モルタラ ダニール・クビアト |
309 | 10位 | 10位 |
脚注
[編集]- ^ “ランボルギーニ、2024年からWECとIMSAに参戦! LMDh車両を開発する7番目のメーカーに”. motorsport.com 日本語版. (2022年5月17日)
- ^ “ランボルギーニ、LMDhのベースシャシーにリジェを選定。4コンストラクターが揃う”. autosports web. (2022年6月7日)
- ^ “ランボルギーニ、2024年からWEC&IMSA投入予定のLMDh車両に新型V8ターボ搭載へ……スクアドラ・コルセで新設計”. motorsport.com 日本語版. (2022年9月19日)
- ^ “ランボルギーニ、2024年からのWECとIMSA参戦に向けアイアンリンクスと提携。ファクトリーLMDhチーム結成”. motorsport.com 日本語版. (2022年11月5日)
- ^ “ランボルギーニ、2024年デビューのLMDh車両『SC63』を発表。3.8リッターのV8エンジン搭載”. motorsport.com 日本語版. (2023年7月13日)
- ^ ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か - motorsport.com 2024年11月23日