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ローマ市電9100形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シティウェイ > ローマ市電9100形電車
ローマ市電9100形電車
"シティウェイI"
9100形(9101)
基本情報
運用者 ATAC
製造所 フィアット・フェロヴィアリアイタリア語版
製造年 1997年 - 1999年
製造数 28両(9101 - 9128)
運用開始 1998年
投入先 ローマ市電
主要諸元
編成 5車体連接車、両運転台
軸配置 Bo'2'2'Bo'
軌間 1,445 mm
電気方式 直流600 V
架空電車線方式
設計最高速度 70 km/h
車両定員 266人(着席54人)(乗客密度6人/m2
車両重量 29.7 t
全長 31,250 mm
全幅 2,400 mm
全高 3,560 mm
床面高さ 880 mm(高床部分)
350 mm(低床部分)
(低床率75 %)
固定軸距 1,750 mm
主電動機 三相誘導電動機
主電動機出力 183 kW
出力 732 kW
備考 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。
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ローマ市電9100形電車(ローマしでん9100がたでんしゃ)は、イタリア首都ローマ路面電車ローマ市電)で使用されている車両。車内の大部分がバリアフリーに適した低床構造となっており、「シティウェイI(Cityway I)」や「ローマI(Rome I)」とも呼ばれる[1][3][4][2][6]

概要

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1996年、ローマ市電を運営するATACは、2000年までの路面電車網の近代化や拡充を目標に、フィアットフィアット・フェロヴィアリアイタリア語版、現:アルストム)との間に28両の路面電車車両の導入を交わした。この契約を基に製造が実施されたのが9100形である[1][3][4]

両運転台式の5車体連接車で、車端に回転軸が存在する動力台車を設置した前後車体、車軸を持たない独立車輪式付随台車を備えた2つの全長2,000 mmの小型中間車体、集電装置を備える一方で台車が存在しないフローティング構造の中間車体(全長5,450 mm)で編成が構成される。車体はモジュール構造で設計が行われており、運用コストやメンテナンス頻度の削減が図られている。車内は車体前後を除いた全体の75 %が床上高さ350 mmの低床構造になっており、車椅子用のフリースペースが2箇所設置されている他、車内にはローマ市電向け車両として初めて空調装置が完備されている[1][3]

最初の車両が試運転を開始したのは計画よりも遅れた1998年11月で、翌12月から定期運転を開始し、1999年までに全28両(9101 - 9128)が導入された。ただし1両が2001年に事故で廃車となったため、2023年時点で在籍しているのは27両となっている[3][4][7]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d Cityway in Rome” (PDF). Alstom. 2024年12月17日閲覧。
  2. ^ a b Gastone Rossetti; Antonio Pendenza (aprile 1999). “I nuovi tram articolati, a pianale ribassato, per la rete urbana di Roma”. Ingegneria Ferroviari anno LIV (4): 211-218. ISSN 0020-0956. 
  3. ^ a b c d e Angelo Gioffrè (2008年2月12日). “I tram Alstom Cityway Roma I e II”. IlPendolare Magazine. 2024年12月17日閲覧。
  4. ^ a b c d David Champione (1998年12月5日). “In esercizio i nuovi tram a Roma”. Ferrovie.it. 2024年12月17日閲覧。
  5. ^ Giovanni Mantovani (2023). “Il tram a Roma”. Quaderno (Ordine degli Ingegneri della Provincia di Roma): 13. https://ording.roma.it/wp-content/uploads/2023/12/Quaderno_3-2023_Web_bassa.pdf 2024年12月17日閲覧。. 
  6. ^ PUMS (August 2019). i Quaderni del PUMS La nuova rete tranviaria (PDF) (Report). p. 12. 2024年12月17日閲覧
  7. ^ New tramways for Rome”. Urban Transport Magazine (2023年10月3日). 2024年12月17日閲覧。