ローラ・リップマン
ローラ・リップマン (Laura Lippman) | |
---|---|
誕生 |
1959年1月31日(65歳) ジョージア州アトランタ |
職業 | 作家 |
言語 | 英語 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
最終学歴 | ノースウェスタン大学 |
活動期間 | 1997年 - |
ジャンル | ミステリ |
主な受賞歴 |
エドガー賞ペーパーバック賞 1999年 スタンド・アローン アンソニー賞長編賞 2015年 After I'm Gone |
デビュー作 | 『ボルチモア・ブルース』 |
配偶者 | デヴィッド・サイモン |
公式サイト | http://www.lauralippman.com/ |
ウィキポータル 文学 |
ローラ・リップマン(Laura Lippman、1959年1月31日 - )は、アメリカ合衆国の推理作家。
経歴
[編集]1959年、ジョージア州アトランタに生まれ、メリーランド州ボルチモアで生まれ育った。父はボルチモア・サン紙の記者として知られるテオ・リップマン・Jr、母は公立学校の元司書マデリーン・リップマン。メリーランド州コロンビアの高校を卒業。
その後、サン・アントニオ・ライト紙やボルチモア・サン紙のリポーターとなった。ボルチモアを舞台とした彼女の代表シリーズの主人公テス・モナハンは、元記者の私立探偵という設定である。同シリーズでアガサ賞、アンソニー賞、エドガー賞、ネロ・ウルフ賞、ガムシュー賞、シェイマス賞など数々のミステリの賞を受賞した。2007年に刊行された『女たちの真実』(原題:What the Dead Know )はニューヨーク・タイムズのベストセラーリスト入りし、英国推理作家協会のゴールド・ダガー賞にノミネートされた。また、2003年に刊行された『あの日、少女たちは赤ん坊を殺した』(原題:Every Secret Thing )は、アカデミー賞女優フランシス・マクドーマンドが映画化の権利を獲得し、2014年に『シークレット・デイ』のタイトルで映画化された。
現在は、ボルチモア南部の町フェデラル・ヒルに住んでおり、近所のコーヒー・ショップで執筆作業をすることも多々ある[1]。また、郊外にあるリベラルアーツ・カレッジ、ガウチャー大学で教鞭を取っている。
夫はボルチモア・サン紙の元記者で、HBOで放送されていたテレビドラマ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」のエグゼクティブ・プロデューサーのデヴィッド・サイモン。「ザ・ワイヤー」の第1シーズン第8話で女性キャラクターの1人がリップマンの作品を読んでいるシーンが登場し、ラストシーズンで彼女はボルチモア・サン紙の記者として働いているという演出がされた[2]。
作品リスト
[編集]テス・モナハン シリーズ
[編集]# | 邦題 | 原題 | 刊行年 |
刊行年月 |
訳者 | 出版社 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ボルチモア・ブルース | Baltimore Blues | 1997年 | 2000年5月 | 岩瀬孝雄 | 早川書房 |
2 | チャーム・シティ | Charm City | 1997年 | 1999年3月 | ||
3 | スタンド・アローン | Butchers Hill | 1998年 | 2000年11月 | 吉澤康子 | |
4 | ビッグ・トラブル | In Big Trouble | 1999年 | 2001年7月 | ||
5 | シュガー・ハウス | The Sugar House | 2000年 | 2002年8月 | ||
6 | ストレンジ・シティ | In a Strange City | 2001年 | 2003年9月 | ||
7 | ラスト・プレイス | The Last Place | 2002年 | 2004年11月 | ||
8 | ロスト・ファミリー | By A Spider's Thread | 2004年 | 2005年12月 | ||
9 | No Good Deeds | 2006年 | ||||
10 | Another Thing to Fall | 2008年 | ||||
11 | The Girl in the Green Raincoat | 2011年 | ||||
12 | Hush, Hush | 2015年 |
- 短編
-
- Orphans' Court (1999) - ロバート・J・ランディージ編 "First Cases: Volume 3" 収録
- Ropa Vieja (2001) - オットー・ペンズラー編 "Murderers Row" 収録 のちに短編集「心から愛するただひとりの人」収録
- The Shoeshine Man's Regrets (2004) - ロバート・J・ランディージ編 "Murder and All That Jazz" 収録 のちに短編集「心から愛するただひとりの人」収録
シリーズ外
[編集]長編
[編集]短編集
[編集]- 心から愛するただひとりの人 Hardly Knew Her: Stories (2008) 【短編集】
- 野放図な女たち Part 1: Girls Gone Wild
- クラック・コカイン・ダイエット The Crack Cocaine Diet (2005)
- 彼が必要だったもの What He Needed (2002)
- 拝啓 <ペントハウス・フォーラム> さま(第一稿) Dear Penthouse Forum (A First Draft) (2005)
- ベビーシッターのルール The Babysitter's Code (2005)
- 知らない女 Hardly Knew Her (2007)
- 魔性の女 Femme Fatale (2006)
- 心から愛するただひとりの人 One True Love (2006)
- ほかの街。自分の街ではなく Part 2: Other Cities, Not My Own
- ポニーガール Pony Girl (2007) 「現代ミステリ傑作選 18の罪」収録
- ARMと女 ARM and the Woman (2006)
- ミニバー Honor Bar (2006)
- 不始末の始末 A Good Fuck Spoiled (2006)
- わたしの産んだ子がボルチモアの街を歩く Part 3: My Baby Walks the Streets of Baltimore
- お茶の子さいさい Easy as A-B-C (2006)
- ブラックアイドスーザン Black-Eyed Susan (2006)
- ロパ・ビエハ Ropa Vieja (2001)
- 靴磨き屋の後悔 The Shoeshine Man's Regrets (2004)
- 偶然の探偵 The Accidental Detective
- 女を怒らせると Scratch a Woman
- 野放図な女たち Part 1: Girls Gone Wild
短編
[編集]- Like a Charm: A Novel in Voices (2004) - カリン・スローター編アンソロジー集
- Family Man - アンソロジー"Twilight Zone: 19 Original Stories on the 50th Anniversary" 収録
受賞
[編集]タイトル | 年 | 賞 | 結果 |
---|---|---|---|
ボルチモア・ブルース | 1998年 | シェイマス賞 新人賞 | ノミネート |
チャーム・シティ | 1998年 | エドガー賞 ペーパーバック賞 | 受賞 |
マカヴィティ賞 新人賞 | ノミネート | ||
シェイマス賞 ペーパーバック賞 | 受賞 | ||
アンソニー賞 ペーパーバック賞 | ノミネート | ||
スタンド・アローン | 1998年 | アガサ賞 長編賞 | 受賞 |
1999年 | マカヴィティ賞 長編賞 | ノミネート | |
アンソニー賞 ペーパーバック賞 | 受賞 | ||
ビッグ・トラブル | 1999年 | アガサ賞 長編賞 | ノミネート |
2000年 | アンソニー賞 ペーパーバック賞 | 受賞 | |
シェイマス賞 ペーパーバック賞 | 受賞 | ||
シュガー・ハウス | 2001年 | ネロ・ウルフ賞 | 受賞 |
ラスト・プレイス | 2003年 | シェイマス賞 長編賞 | ノミネート |
あの日、少女たちは赤ん坊を殺した | 2003年 | ハメット賞 | ノミネート |
2004年 | アンソニー賞 長編賞 | 受賞 | |
バリー賞 長編賞 | 受賞 | ||
ロスト・ファミリー | 2004年 | アガサ賞 長編賞 | 受賞 |
2005年 | エドガー賞 長編賞 | ノミネート | |
アンソニー賞 長編賞 | ノミネート | ||
永遠の三人 | 2006年 | ガムシュー賞 最優秀ミステリ賞 | 受賞 |
アンソニー賞 長編賞 | ノミネート | ||
No Good Deeds | 2007年 | アンソニー賞 長編賞 | 受賞 |
女たちの真実 | 2008年 | ゴールド・ダガー賞 | ノミネート |
マカヴィティ賞 長編賞 | 受賞 | ||
アンソニー賞 長編賞 | 受賞 | ||
バリー賞 長編賞 | 受賞 | ||
ガムシュー賞 最優秀ミステリ賞 | ノミネート | ||
女を怒らせると | 2009年 | マカヴィティ賞 短編賞 | ノミネート |
I'd Know You Anywhere | 2011年 | エドガー賞 長編賞 | ノミネート |
アンソニー賞 長編賞 | ノミネート | ||
After I’m Gone | 2015年 | アンソニー賞 長編賞 | 受賞 |
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ “Laura Lippman, mystery novelist”. Slate.com (2003年6月24日). 2009年10月29日閲覧。
- ^ Baker, Jeff (2008年3月13日). “Interview: Author Laura Lippman on "Another Thing to Fall"”. oregonlive.com. The Oregonian. 2008年9月23日閲覧。