ワイルド・ワン〜ベスト・オブ・シン・リジィ
『ワイルド・ワン〜ベスト・オブ・シン・リジィ』 | ||||
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シン・リジィ の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ハードロック、ヘヴィメタル | |||
時間 | ||||
レーベル | ヴァーティゴ/マーキュリー・レコード | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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シン・リジィ アルバム 年表 | ||||
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『ワイルド・ワン〜ベスト・オブ・シン・リジィ』(原題:Wild One: The Very Best of Thin Lizzy)は、アイルランド出身のハードロック・バンド、シン・リジィのベスト・アルバム。フィル・ライノットの没後10周年に当たる1996年に発売された[3]。
リリース
[編集]ヨーロッパでは19曲入りのCD1枚という形で発売されたが、日本初回盤にはライヴ音源を収録したボーナス・ディスクが付属しており[3]、この「Live Track」と題されたディスク2は、1991年に日本限定で発売された4枚組ボックス・セット『GREAT BOX』のうちの1枚と同内容である[4]。本作はアメリカでは発売されなかった[3]。
反響・評価
[編集]全英アルバムチャートでは11週トップ100入りし、最高18位を記録した[1]。スウェーデンのアルバム・チャートでは合計8週トップ60入りし、1996年2月2日日付のチャートで最高21位を記録した[2]。
Greg Pratoはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、本編に関して「"Jailbreak"、"Whisky in the Jar"、"Waiting for an Alibi"、"Still in Love With You"等、リジィの人気曲として期待されている曲は網羅されているが、驚くべきことに、アルバムのタイトルの由来となった曲(1975年のアルバム『ファイティング!!』からの曲)は収録されていない」、日本初回盤ボーナス・ディスクに関して「シン・リジィに忠誠を誓ったファンは、是非とも日本盤を探して入手すべき」と評している[3]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はフィル・ライノット作。
- ヤツらは町へ - "The Boys Are Back in Town" - 4:23
- アルバム『脱獄』(1976年)より。
- 脱獄 - "Jailbreak" - 4:00
- アルバム『脱獄』より。
- 甘い言葉に気をつけろ - "Don't Believe a Word" - 2:18
- アルバム『サギ師ジョニー』(1976年)より。
- アリバイ - "Waiting for an Alibi" - 4:10
- アルバム『ブラック・ローズ』(1979年)より。
- ロザリー〜カウガール・ソング(ライヴ) - "Rosalie/Cowgirl's Song (Live)" (Bob Seger/Phil Lynott, Brian Downey) - 4:14
- ライヴ・アルバム『ライヴ・アンド・デンジャラス』(1978年)より。
- コールド・スウェット - "Cold Sweat" - 3:07
- アルバム『サンダー・アンド・ライトニング』(1983年)より。
- サンダー・アンド・ライトニング - "Thunder and Lightning" (B. Downey, P. Lynott) - 4:55
- アルバム『サンダー・アンド・ライトニング』より。
- アウト・イン・ザ・フィールズ - "Out in the Fields" (Gary Moore) - 4:18
- ゲイリー・ムーア名義のアルバム『ラン・フォー・カヴァー』(1985年)より。
- ダンシン・イン・ザ・ムーンライト - "Dancin' in the Moonlight" - 3:22
- アルバム『バッド・レピュテイション〜悪名』(1977年)より。
- パリの散歩道 - "Parisienne Walkways" (P. Lynott, G. Moore) - 3:20
- ゲイリー・ムーア名義のアルバム『バック・オン・ザ・ストリーツ』(1978年)より。
- サラ - "Sarah" (P. Lynott, G. Moore) - 3:23
- アルバム『ブラック・ローズ』より。
- それでも君を(ライヴ) - "Still in Love with You (Live)" - 7:46
- ライヴ・アルバム『ライヴ・アンド・デンジャラス』より。
- エメラルド - "Emerald" (P. Lynott, B. Downey, Scott Gorham, Brian Robertson) - 4:01
- アルバム『脱獄』より。
- 悪名 - "Bad Reputation" (P. Lynott, B. Downey, S. Gorham) - 3:07
- アルバム『バッド・レピュテイション〜悪名』より。
- ヤツらはレディ・キラー - "Killer on the Loose" - 3:53
- アルバム『チャイナタウン』(1980年)より。
- チャイナタウン - "Chinatown" (P. Lynott, B. Downey, S. Gorham, Snowy White) - 4:42
- アルバム『チャイナタウン』より。
- ヤツらはデンジャラス!! - "Do Anything You Want To" - 3:52
- アルバム『ブラック・ローズ』より。
- ザ・ロッカー - "The Rocker" (P. Lynott, B. Downey, Eric Bell) - 2:41
- アルバム『西洋無頼』(1973年)からの曲のショート・ヴァージョン。
- ウィスキー・イン・ザ・ジャー - "Whiskey in the Jar" (Traditional) - 5:45
- 1972年のシングルA面曲。
日本初回盤ボーナス・ディスク
[編集]- 悪名 - "Bad Reputation" (P. Lynott, B. Downey, S. Gorham) - 6:04
- アルバム『バッド・レピュテイション〜悪名』からの曲のライヴ・テイク。
- オピウム・トレイル - "Opium Trail" (P. Lynott, B. Downey, S. Gorham) - 4:42
- アルバム『バッド・レピュテイション〜悪名』からの曲のライヴ・テイク。
- アー・ユー・レディ - "Are You Ready" (P. Lynott, B. Downey, S. Gorham, B. Robertson) - 3:08
- スタジオ・アルバム未収録曲。初出はライヴ・アルバム『ライヴ・アンド・デンジャラス』。
- ディアー・ミス・ロンリー・ハーツ - "Dear Miss Lonely Hearts" (P. Lynott, Jimmy Bain) - 5:22
- フィル・ライノットのソロ・アルバム『ソーホー街にて』(1980年)からの曲のライヴ・テイク。
- チャイナタウン - "Chinatown" (P. Lynott, B. Downey, S. Gorham, S. White) - 4:59
- アルバム『チャイナタウン』からの曲のライヴ・テイク。
- ギヴ・イット・アップ - "Got to Give It Up" (P. Lynott, S. Gorham) - 6:02
- アルバム『ブラック・ローズ』からの曲のライヴ・テイク。
- エメラルド - "Emerald" (P. Lynott, B. Downey, S. Gorham, B. Robertson) - 4:14
- アルバム『脱獄』からの曲のライヴ・テイク。
- ヤツらはレディ・キラー - "Killer on the Loose" - 5:36
- アルバム『チャイナタウン』からの曲のライヴ・テイク。
- ヤツらは町へ - "The Boys Are Back in Town" - 5:08
- アルバム『脱獄』からの曲のライヴ・テイク。
- ハリウッド - "Hollywood" (P. Lynott, S. Gorham) - 4:37
- アルバム『反逆者』(1981年)からの曲のライヴ・テイク。
各ライヴ・トラックの収録された公演は下記の通り。
- #1, #2: 1977年10月28日のトロント公演より。
- #3, #4, #6: 1980年6月7日のダブリン公演より。
- #5: 1980年5月29日のロンドン公演より。
- #7, #8, #9, #10: 本作の日本初回盤のクレジットでは1983年のイギリス公演と記載されているが、1981年11月27日のロンドン公演とする説もある[4]。
参加ミュージシャン
[編集]- フィル・ライノット - ボーカル、ベース
- ブライアン・ダウニー - ドラムス(#8を除く全曲)
- スコット・ゴーハム - ギター(#8, #10, #18, #19を除く全曲)
- エリック・ベル - ギター(on #18, #19)
- ブライアン・ロバートソン - ギター(on #1, #2, #3, #5, #12, #13)
- ゲイリー・ムーア - ギター(on #4, #8, #10, #11, #17)、ボーカル(on #8)
- スノウィー・ホワイト - ギター(on #15, #16)
- ジョン・サイクス - ギター(on #6, #7)
- ダーレン・ワートン - キーボード(on #6, #7)
- ドン・エイリー - キーボード(on #8)
- アンディ・リチャーズ - キーボード(on #8)
- チャーリー・モーガン - ドラムス(on #8)
脚注・出典
[編集]- ^ a b THIN LIZZY | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ a b swedishcharts.com - Thin Lizzy - Wild One - The Very Best Of Thin Lizzy
- ^ a b c d Prato, Greg. “Wild One: The Very Best of Thin Lizzy - Thin Lizzy”. AllMusic. 2017年11月18日閲覧。
- ^ a b 日本初回盤CD (PHCR-16009/10)ライナーノーツ(大野奈鷹美)