ヴィクトリー級コルベット
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ヴィクトリー級コルベット | |
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基本情報 | |
艦種 | コルベット |
運用者 | シンガポール海軍 |
就役期間 | 1990年 - 現在 |
前級 | シーウルフ級 (TNC-45型) |
次級 | フィアレス級 |
要目 | |
常備排水量 | 550トン |
満載排水量 | 600トン |
全長 | 62.95メートル (206.5 ft) |
最大幅 | 9.30メートル (30.5 ft) |
吃水 | 2.60メートル (8.5 ft) |
主機 |
MTU 20V538 TB93 ディーゼルエンジン×4基 |
推進器 | スクリュープロペラ×4軸 |
出力 | 18,740馬力 |
速力 | 35ノット |
航続距離 | 4,000海里 (16kt巡航時) |
乗員 | 士官8名+下士官兵41名 |
兵装 |
・76mmスーパー・ラピッド砲×1基 ・12.7mm単装機銃×4基 ・バラク短SAM用VLS (8セル)×2基 ・ハープーンSSM 4連装発射筒×2基 ・ILAS-3 3連装短魚雷発射管×2基 |
レーダー |
・シージラフ150HC 対空対水上捜索用 ・1007型 航法用 ・EL/M-2221 射撃指揮用×2基 |
ソナー | ・TSM-2640 船底装備式 |
電子戦・ 対抗手段 |
・SEWS-1101電波探知装置 ・MBAT/RAN-1010電波妨害装置 ・シールドIII 6連装デコイ発射機×2基 ・Mk.137 6連装デコイ発射機×2基 |
ヴィクトリー級コルベット(英語: Victory-class corvette)は、シンガポール海軍のコルベットの艦級[1]。
設計
[編集]本級は、ドイツのリュールセン社によって開発されたMGB-62型と称される設計を採用している。これは同社がバーレーン海軍向けに開発したアル・マナマ級(FPB-62型)の船体設計を流用して、ヘリコプターの運用能力を省いたものである。またイスラエル製の充実した電子戦装備を配置する必要から、同国海軍のヘッツ級に似た大型の塔型マストを備えているが、このために復原性の問題があり[2]、1992年にはARSA(adaptive rudder-roll stabilizing autopilot)舵減揺装置が装備された[1]。
主機関はアル・マナマ級(FPB-62型)のものが踏襲され、V型20気筒のMTU 20V538 TB93ディーゼルエンジン4基によってスクリュープロペラ4軸を駆動する方式としている。また電源は合計出力408キロワットを確保した[1]。
装備
[編集]戦術情報処理装置はイスラエル製のNATACS、武器管制システムはサーブ社の9LV200であり、メインセンサーは同社のシージラフ150HCである。また航法レーダーは戦術状況表示盤と連動している[1]。
1996年には、「ヴァラー」での試験を経て、全艦の艦尾甲板両舷にバラク個艦防空ミサイルのVLSが8セルずつ搭載された。なおハープーン艦対艦ミサイルは、平時は2発のみが搭載されている[1]。
同型艦一覧
[編集]# | 艦名 | 進水 | 就役 |
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P 88 | ヴィクトリー RSS Victory |
1988年6月8日 | 1990年8月18日 |
P 89 | ヴァラー RSS Valour |
1988年12月10日 | |
P 90 | ヴィジランス RSS Vigilance |
1989年4月27日 | |
P 91 | ヴァリアント RSS Valiant |
1989年7月22日 | 1991年5月25日 |
P 92 | ヴィガー RSS Vigour |
1989年12月1日 | |
P 93 | ヴェンジェンス RSS Vengeance |
1990年12月23日 |
参考文献
[編集]- ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 658-659. ISBN 978-1591149545
- ^ Robert Gardiner, ed (1996). Conway's All the World's Fighting Ships 1947-1995. Naval Institute Press. p. 331. ISBN 978-1557501325
関連項目
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、ヴィクトリー級コルベットに関するカテゴリがあります。