三人の名付親
三人の名付親 | |
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3 Godfathers | |
監督 | ジョン・フォード |
脚本 |
ローレンス・ストーリングス フランク・S・ニュージェント |
原作 |
ピーター・B・カイン 『The Three Godfathers』 |
製作 |
ジョン・フォード メリアン・C・クーパー |
出演者 |
ジョン・ウェイン ペドロ・アルメンダリス ハリー・ケリー・ジュニア ワード・ボンド |
音楽 | リチャード・ハーゲマン |
撮影 | ウィントン・C・ホーク |
編集 | ジャック・マレイ |
製作会社 |
アーゴシー・ピクチャーズ メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
公開 |
1948年12月1日 1953年5月20日 |
上映時間 | 106分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 スペイン語 |
製作費 | $1,243,000[1] |
興行収入 | $2,841,000[1] |
『三人の名付親』(さんにんのなづけおや、3 Godfathers)は1948年のアメリカ合衆国の西部劇映画。 監督はジョン・フォード、出演はジョン・ウェインとペドロ・アルメンダリスなど。 原作はサイレント映画時代から何度も映画化されている、ピーター・B・カインの1913年の小説『The Three Godfathers』で、生まれたばかりの赤ん坊の名付け親(ゴッドファーザー=代父)となった3人のならず者を描いている。
日本で発売されているDVDの中には『三人の名付け親』と表記しているものもある[2]。
ストーリー
[編集]西部の三人のならず者たち、ボブ、ピート、キッドは銀行襲撃に失敗し、灼熱の砂漠に逃亡した。保安官スイートの追撃を受け、命の綱の水を求めてさすらう中で、三人は打ち捨てられた馬車の瀕死の母親(実は保安官の姪)から、赤ん坊を託され、名付け親となった。追っ手を避け、赤子の命を救おうと苦闘し、砂漠をさすらう三人はいつしか一冊の聖書に導かれ、贖罪の旅に足を踏み入れるのだった。やがてピートとキッドは旅の途中で死ぬが、二人の思いを受け継ぎ、赤子を抱き、歩き続けるボブを、幻となって現れ励まし続ける。保安官スイートは、三人が姪を殺したと誤解したまま、復讐の念に燃え三人を追うが、精根尽き果てて酒場にたどり着いたボブ・ハイタワーの姿に、思いもしなかった結末を迎える。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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NET旧版 | NET新版 | ||
ボブ(ロバート・ハイタワー) | ジョン・ウェイン | 小林昭二 | 納谷悟朗 |
ピート(ペドロ・エンカラシオン・アランゴ) | ペドロ・アルメンダリス | 渡部猛 | |
キッド(ウィリアム・カーニー) | ハリー・ケリー・ジュニア | 山田康雄 | |
スイート保安官 | ワード・ボンド | 寄山弘 | 雨森雅司 |
スイート夫人 | メエ・マーシュ | ||
不明 その他 |
— | 寺島信子 渡辺知子 槐柳二 清川元夢 斉藤三勇 田中康郎 北村弘一 千葉順二 立壁和也 仲木隆司 |
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日本語版スタッフ | |||
演出 | 春日正伸 | ||
翻訳 | 鈴木導 | ||
効果 | |||
調整 | |||
制作 | 東北新社 | ||
解説 | 淀川長治 | 増田貴光 | |
初回放送 | 1969年9月28日 『日曜洋画劇場』 |
1974年5月25日 『土曜映画劇場』 |
解説
[編集]- 本作はクリスマス時期の興行を目的として製作された、宗教的要素の強い映画である。新約聖書に登場し、イエスの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる「東方の三博士」を暗示している。
- カリフォルニア州のモハーベ砂漠で、32日間のロケ撮影が行われた。
- 本作は、同じくジョン・フォード監督による、同一原作を元にした1919年の無声映画『恵みの光』のリメイク作品であり、1947年に亡くなった旧作の主演者ハリー・ケリーに捧げられている。なお、『恵みの光』のフィルムは現存しないとされている。
- 旧作の主演者ハリー・ケリーはジョン・フォードの盟友であり、ハリーへの追悼と、その息子であるハリー・ケリー・ジュニアを世に出すということを目的に製作された作品でもある。
- ピーター・B・カインによる原作は何度も映画化されており、上記『恵みの光』以外にも同じくジョン・フォード監督による『光の国へ』、『三人の父親』、『ブロンコ・ビリーと赤ん坊』、ウィリアム・ワイラー監督の『砂漠の生霊』(1929年)やリチャード・ボレスラウスキー監督の『地獄への挑戦』(1936年)などが『三人の名付親』以前に製作された。
作品の評価
[編集]Rotten Tomatoesによれば、12件の評論のうち高評価は83%にあたる10件で、平均点は10点満点中7.20点となっている[3]。 Metacriticによれば、7件の評論のうち、高評価は6件、賛否混在は1件、低評価はなく、平均点は100点満点中82点となっている[4]。
関連作品
[編集]この映画をベースにして作成された作品に以下のものがある。
- 1985年の仏映画『赤ちゃんに乾杯!』
- 1987年の米映画『スリーメン&ベビー』 ※上記仏映画のリメイク。
- 2003年の日本アニメ『東京ゴッドファーザーズ』 ※今敏監督作。舞台を現代の東京に置き換えている。
- 2006年の香港映画『プロジェクトBB』
出典
[編集]- ^ a b The Eddie Mannix Ledger. Los Angeles: Margaret Herrick Library, Center for Motion Picture Study.
- ^ “三人の名付け親 [DVD] FRT-133”. Amazon.co.jp. 2014年3月17日閲覧。
- ^ “Three Godfathers (1948)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年1月22日閲覧。
- ^ “3 Godfathers Reviews” (英語). Metacritic. 2021年1月22日閲覧。