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三瓶アイリスライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三瓶アイリスライン(さんべアイリスライン)は、島根県大田市にある三瓶山の麓を周回する道路の愛称である。

三瓶山の西の原を走る「三瓶山第一高原道路」

三瓶アイリスラインのルート区間総距離は、約15.9キロメートル[1]。三瓶山の西側から時計回りに三瓶山第一高原道路および、三瓶山第二高原道路で北半分を、島根県道40号川本波多線島根県道30号三瓶山公園線で南半分をたどる[1]。主な通過地は、三瓶山の西側から時計回り順に、大田市三瓶町池田(西の原) - 三瓶町小屋原 - 三瓶町多根(北の原) - 枡ケ峠 - 飯石郡飯南町角井(東の原) - 大田市三瓶町志学(三瓶温泉)で、再び大田市三瓶町池田に戻ってくる。

北側の高原道路区間は、かつては島根県観光開発公社が管理する有料道路だった道で、1987年(昭和62年)3月31日に無料開放されている。道路愛称名は、北の原にある姫逃池に咲くカキツバタアヤメ属の植物で、その学名が「アイリス」(英語:Iris)であるところに由来する。冬季閉鎖があり、12月上旬から翌年3月下旬までの期間は、通行止め規制となる区間がある[1]。構成する道路の路線は、次のようになる。

  • 三瓶山第一高原道路(三瓶町池田〈西の原〉 - 三瓶町多根〈北の原〉)
  • 三瓶山第二高原道路(三瓶町多根〈北の原〉 - 三瓶町志学〈東の原〉)
  • 島根県道40号川本波多線(三瓶町志学〈東の原〉 - 三瓶町志学〈県道30・40号分岐点〉)
  • 島根県道30号三瓶山公園線(三瓶町志学〈県道30・40号分岐点〉 - 三瓶町池田〈西の原〉)

三瓶山は、島根県中央部に位置する活火山で、室ノ内とよばれる直径約1.2キロメートルの火口を取り囲むように、男三瓶山(標高1126メートル)をはじめとする6つの峰がそびえる[1]。一帯は、大山隠岐国立公園の中にあり、その三瓶山のなだらかな麓を標高約420メートルから600メートルのところで、道路はぐるっと周回している。

北側の三瓶山第一・第二高原道路の区間は、コナラミズナラが生い茂った自然林の中に道路が走る[1]。一方、大田市三瓶町志学に位置する南側の県道40号と県道30号分岐点付近は、集落や三瓶温泉の旅館を抜ける道路で、南西側の県道30号は、視界が開けた草原地帯の中を直線道路主体で抜けていくところで、広がる草原と三瓶山の眺望に優れた絶景道として知られている[1][2]。三瓶山第一高原道路との交差点のすぐ南に位置する県道30号沿いの西の原に駐車場があり、草原と三瓶山を望む展望スポットになっている[1]

脚注

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参考文献

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  • 中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1 

関連項目

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